この記事の目次
- ソフトバンクのスマホはSIMロック解除をすればドコモ回線、au回線の格安SIMが使える!
- ソフトバンクのスマホをSIMロック解除する方法
- SIMロック解除したソフトバンクのスマホは「周波数帯」に注意
- 「ソフトバンクのiPhone」はiPhone 6s&iPhone 6s Plus以降がSIMロック解除可能
- ソフトバンクのSIMロック解除は「対象の製品を契約されていた本人」しかできない
- ソフトバンクのスマホは「ソフトバンク回線の格安SIM」を使うのが最も簡単!
- おすすめのソフトバンク回線の格安SIM
- ソフトバンクの格安SIMといえばこれ!「b-mobile S」
- データ通信しか使わない人におすすめ「U-mobile S」
- ソフトバンクのスマホはSIMロック解除をしてドコモ回線、au回線の格安SIMで使うのがおすすめ!
格安SIMにもソフトバンクの回線を使うところが増えてきました。以前は格安SIMといえばドコモ回線がほとんどで、一部au回線もある、という状況でしたが、格安SIMがソフトバンクの回線を借りやすい状況が整ってきたようで、2017年あたりからソフトバンク回線の格安SIMがいくつか登場しています。
しかしソフトバンクのスマホはSIMロック解除さえすればドコモ回線、au回線の格安SIMでも使うことができます。
そこで今回はソフトバンクのスマホをSIMロック解除して格安SIMで使う方法と注意点、おすすめの格安SIMについて紹介します。
ソフトバンクのスマホはSIMロック解除をすればドコモ回線、au回線の格安SIMが使える!
ドコモやauの利用者が続々と料金の安い格安SIMへ乗り換えるのを見て「ドコモやauの人は格安SIMで自分のスマホが使えていいなあ……」と指をくわえて見ているソフトバンク利用者もいると思います。実はソフトバンクのスマホは「SIMロック解除」という手続きさえ踏めばドコモ回線やau回線の格安SIMを使うことができます。
SIMロックというのは「ある特定の携帯電話会社の回線しか使えないようSIMにかけられている制限」のことです。ドコモもauもソフトバンクも、自社で発行したSIMにはロックをかけています。つまりソフトバンクが発行したSIMはソフトバンクの回線でしか使えません。
しかしこのSIMロックを解除すると、他の携帯電話会社の回線も使うことができるようになります。これはドコモ回線やau回線を使っている格安SIMでも使うことができるようになる、ということでもあります。
ソフトバンクのスマホをSIMロック解除する方法
ソフトバンクのSIMロック解除手続きはソフトバンクショップか「My SoftBank」(オンライン)で行うことができます。手数料はソフトバンクショップ3,240円、My Softbankは無料です。
ソフトバンクでスマホのSIMロックを解除するには
2015年5月以降に発売された機種
分割払いで買った機種は機種購入日から101日目以降
一括払いで買った機種は一括払いの支払確認後
2015年5月以降に発売された機種
分割払いで買った機種は機種購入日から101日目以降
一括払いで買った機種は一括払いの支払確認後
以上の条件を満たす必要があります。
ただし
- 2017年12月1日(金)以降に、機種変更前の対象回線でSIMロック解除を行ったことがあること
- 前回のSIMロック解除受付日から101日目以降であること
- 前回のSIMロック解除を行った機種が2015年5月以降に発売された機種であること
以上3つの条件すべてに当てはまる場合は、機種購入日から100日以内でもSIMロック解除の手続きができます。
なおSIMロック解除はソフトバンクとの契約を解除した後もできますが、手続き可能な期間は「解約後90日以内」となっています。
SIMロック解除したソフトバンクのスマホは「周波数帯」に注意
ちょっと難しい話になりますが、携帯電話会社は国(総務省)からそれぞれ使える「周波数帯」というものが割り当てられています。
以下の図は各社がLTE回線で使用している周波数帯を表にしたものです。
各社が発売しているスマホは、当然自社が割り当てられている周波数帯を網羅するように作られています。しかしSIMロック解除をして他社の回線で使おうとすると、他社の回線が提供している周波数帯とスマホの周波数帯が合致しない場合があります。
1つも合致していなければ当然使うことはできませんし、合致している周波数帯が少なければ場所によっては使えないところが出てくるかもしれません。
たとえばドコモは地方では800MHzの「バンド19」という周波数帯しか提供していないところがあります。もしもスマホがバンド19に対応していなければ、その地方ではドコモ回線の格安SIMを入れても使えない、ということになるわけです。
そのためソフトバンクのスマホをSIMロック解除してドコモ回線やau回線の格安SIMで使う場合、必ず格安SIMのサイトで「動作確認端末一覧」をチェックするなどして、そのスマホを本当に使うことができるかどうかをよく調べるようにしてください。
なおiPhoneは元々世界中の通信会社で幅広く使えるように設計されているため、ドコモやauの周波数帯にも対応しています。ソフトバンクのiPhoneをSIMロック解除してドコモ回線、au回線の格安SIMで使う場合、周波数帯の心配はありません。
「ソフトバンクのiPhone」はiPhone 6s&iPhone 6s Plus以降がSIMロック解除可能
ソフトバンクの利用者はiPhoneシリーズを使っている人が多いと思いますが、ソフトバンクのiPhoneでSIMロック解除ができるのはiPhone 6sとiPhone 6s Plus以降のモデルです。
これらの前に発売されたiPhone 6とiPhone 6 Plusは発売日が2014年9月14日なので、先ほど紹介したソフトバンクでSIMロック解除できるスマホの「2015年5月以降に発売された機種」という条件を満たしていません。
ソフトバンクでiPhone 6&iPhone 6 Plus以前のiPhoneシリーズを使っている人は注意してください。
ソフトバンクのSIMロック解除は「対象の製品を契約されていた本人」しかできない
ソフトバンクのSIMロック解除についてもう1点注意が必要なのは「SIMロック解除できるのはそのスマホを契約していた本人のみ」ということです。
中古ショップやメルカリ、ヤフオクなどでソフトバンクのiPhoneを買ってドコモ回線やau回線の格安SIMで使おう、と考える人もいると思いますが、ドコモ回線やau回線の格安SIMでソフトバンクの中古iPhoneを使う場合は必ずSIMロック解除済みのものを買うようにしてください。
ソフトバンクのスマホは「ソフトバンク回線の格安SIM」を使うのが最も簡単!
ここまでソフトバンクのスマホをSIMロック解除してドコモ回線、au回線の格安SIMで使う方法を紹介しましたが、実はもっと簡単にソフトバンクのスマホを格安SIMで使う方法があります。
それは「ソフトバンク回線の格安SIMを使う」という方法です。
少し前までは格安SIMといえばドコモ回線、もしくはau回線を使ったものしかなく、ソフトバンク回線を使ったものはほとんどありませんでした。
そんな中2017年3月に日本通信株式会社が「b-mobile S」というソフトバンク回線を使ったプランを登場させて以降、他の格安SIMからもソフトバンク回線のものがいくつか出てきました。
「周波数帯とかSIMロック解除とかよくわからないしめんどくさい……けれど格安SIMは使いたい」という人はソフトバンク回線の格安SIMを使うのが1番スムーズで簡単です。
しかしソフトバンク回線を使う格安SIMの多くは、使える機種がiPhoneとiPadに限られています。この場合iPhone、iPad以外のソフトバンクの機種は使えない、ということになります。
これらソフトバンク回線を使う格安SIMの最大の特徴は「ソフトバンクのiPhone(もしくはiPad)であればSIMロック解除をしなくても使える」という点です。これはドコモのスマホがドコモ回線の格安SIMではSIMロック解除をしなくても使えるのとまったく同じです。とは言え必ず格安SIMの公式サイトで動作確認端末については確認するようにしてください。
前述の周波数帯の問題も、ソフトバンクのiPhone(iPad)を使う限りにおいては気にする必要はありません。
おすすめのソフトバンク回線の格安SIM
それでは続いてソフトバンク回線の格安SIMの中から、おすすめのものをいくつか紹介しましょう。
ソフトバンクの格安SIMといえばこれ!「b-mobile S」
最初に紹介するのが日本通信株式会社の「b-mobile S」です。
格安SIMは別名「MVNO」(仮想移動体通信事業者)といいますが、日本で初めてMVNOビジネスを手掛けたのは日本通信です。楽天モバイルやOCN モバイル ONEのように大手企業の格安SIMに比べると日本通信は目立ちませんが、格安SIMの歴史は日本通信によって切り拓かれてきたといっても過言ではありません。
そんな日本通信は当初ドコモ回線を使った格安SIMを提供していましたが、2017年3月からソフトバンク回線の提供も始めました。
ソフトバンク回線の料金プランはデータ通信専用で月のデータ通信量を1GB、3GB、7GB、30GBの中から選べる「開幕SIM」、月額205円から始められて1GBごと(10GBまで)に378円が加算される段階課金制のiPad専用の「190PadSIM」、データ通信と音声通話が使えて1GBから15GBまでの段階課金制の「スマホ電話SIM」、月額1,069円から使えて1GBから15GBまでの段階課金制の「990ジャストフィットSIM」があります。
ただし190PadSIMはiPad専用、スマホ電話SIMと990ジャストフィットSIMはiPhone専用です。開幕SIMはiPhone、iPadで使えます。
使い方に応じて多彩な料金プランが用意されているので、誰でも自分にぴったりのものを見つけることができると思います。
b-mobile

データ通信しか使わない人におすすめ「U-mobile S」
U-mobile Sは動画配信事業などを行う株式会社U-NEXTが運営しています。
U-NEXTも元々はドコモ回線の格安SIM(U-mobile)を提供していましたが、日本通信と同じく2017年3月にソフトバンク回線の提供も始めています。
U-mobile Sは音声通話プランがなく、データ通信プランのみとなっています。使える機種はb-mobile S同様iPhoneとiPadのみで、月々のデータ通信量は1GB、3GB、7GB、30GBが用意されています。
料金は1GBで950円、3GBで1,706円となっていますので、ドコモ回線のデータ通信プランで一般的な「3GBで972円」という料金プランから考えると割高です。
iPhone、iPadを使って日常的に動画を見たりゲームをする人にとって、30GBという大容量プランが用意されているのはうれしいところです。
U-mobile S | U-mobile(ユーモバイル)

ソフトバンクのスマホはSIMロック解除をしてドコモ回線、au回線の格安SIMで使うのがおすすめ!
ソフトバンクのスマホを格安SIMで使う方法と注意点、おすすめの格安SIMについて紹介しました。
ソフトバンク回線の格安SIMは少しずつ増えてはいますが、現状では「ほぼiPhoneとiPadしか使えない」「料金がやや割高傾向」という問題があります。ソフトバンクのスマホはSIMロック解除さえしてしまえばドコモ回線、au回線の格安SIMでも使うことができますので、多少手間はかかりますがSIMロック解除をした方が格安SIMの選択肢が格段に増えるのでおすすめです。
しかもiPhoneやiPadであれば周波数帯の問題を気にする必要はありません。
現在ソフトバンクを使っていて「月々のスマホ代が高い」と悩んでいる人は、この記事を参考に格安SIMへの乗り換えをぜひ検討してみてください。
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