初対面で失敗したくない!! 心の距離をぐっと縮める「3秒ルール」

職場の人間関係の悩み、「言葉」で解決しませんか? コミュニケーション講師の宇佐美陽子さんが、アラフォーシングル女性の職場コミュニケーションの悩みにアドバイスします。第9回目は、初対面で失敗したくない人へのヒント。

初対面で失敗したくない!! 心の距離をぐっと縮める「3秒ルール」

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「オトナノ」読者のみなさん、こんにちは! コミュニケーション講師の宇佐美陽子です。年の瀬が近づくと1年を思い返す瞬間が多くなりますね。

みなさんは今年、何人の人と「はじめまして」をしましたか? そして、それで終わらずご縁が続いた方は何人いるでしょうか。私は今年もたくさんの「はじめまして」がありましたが、特に司会のお仕事では、「全員初対面」のスタッフとの現場作りがよくあります。

結婚式やイベントの現場では、音響、照明、現場ディレクター、進行ディレクターと当日はじめて会って、打ち合わせをして、最高の現場を作り上げていきます。そんなとき、ちょっとしたコミュニケーションのやり方で現場の成果は変わってくるもの。今回は私が初対面の人とコミュニケーションを取る上で気をつけていることや、即実践できるコツを、お伝えしていきます。

初対面が苦手……。

こんなお悩みが届きました。

全員が初対面の人との打ち合わせ。世代の違う同僚や上司と、お互いが意見を言いやすい雰囲気をつくることが難しい。」(44歳/正社員・総合職)

すぐにミーティングの本題に入ろうとしたら、なんだか雰囲気がぎこちないな……と感じたことはありませんか? そんなときにみんなが意見を言いやすい雰囲気作りのための準備と、初対面の人との距離をぐっと近づける方法があるのです。

初対面の人と会う前に、唱える言葉

初対面の人との場には、独特の緊張感があります。1対1でもドキドキするのに、それが対複数となると、思わず「緊張しないように……緊張しないように……」と唱えてしまっていませんか? 脳はNOを理解できない、といわれますが、「緊張しないため」にはそもそも「緊張」という言葉は使わないことが大切です。

緊張をほぐすために、目の前にいる人を「みんなジャガイモ」と思おうという考え方もありますが、自分自身の緊張をほぐすために「みんな味方」と唱えてみてください。人は初対面の人を無意識に「敵か? 味方か?」とジャッジしています。最初から自分に「みんな味方!」と魔法をかけておくと、初対面の人に対してジャッジする意識が薄くなります。

そもそも地球上には70億人以上人間がいて、一生のうちで何らかの接点を持つ人は人生80年としても平均3万人といわれています。出会いは偶然だと思って、すべての出会いは自分の人生に必要なもの! とスーパーポジティブから入るのは、自分自身が初対面の人との場を楽しむために大切な前提かもしれないですね。

初対面の人と心の距離をぐっと縮ませる「3秒」

イラスト:えなみかなお

名刺交換をしたときは、もらった瞬間にお相手の名前を読み上げ、フルネームを読み上げ、そして、もう一度苗字を呼ぶことを、名刺交換して3秒以内にやりましょう。

たとえば「宇佐美陽子」さんなら「うさみようこさんですね。宇佐美さん、よろしくお願いします」、もしどう読めばいいかわからないときには素直に「なんとお読みするのですか?」と聞きましょう。

名前を呼ぶことは、相手を承認することにもなるので、初対面の3秒でまず1回。その後の話の中でも1分で3回は呼ぶ癖をつけましょう。ミーティングであまり話さない人がいたなら、「〇〇さんは、いかがですか?」「〇〇さんのご意見、お願いします」といった感じです。「笑顔で名前を呼びあう」をミーティングの最初にルールとして決めてもいいかもしれないですね。

ぎこちなさが軽くなる「握手の法則」

また、初対面の際、もう一つ試してみたい「ぎこちなさ解消」の方法があります。「握手」です。「握手」なんてハードルが高い……と思うかもしれませんが、実は効果がバツグン。

肌と肌が触れ合うと、リラックス効果が高まるというのはよく知られていますが、2パターン覚えておくと良いでしょう。相手が男性の場合は、できるだけ力強く握ること(痛くない程度に!)。女性であれば、包み込むように優しく握ることで、安心感が生まれます。

「握手をしましょう」などと野暮なことを言わずとも、挨拶の後にすっと手を差し出して「よろしくお願いします」といえば、必ず握手に応じてくれます。お互いの手の温度が溶け合う握手で、相手のこともなんとなくわかります。見た目によらず、力強い手だな……とか、無表情なのに、手は温かいんだな……などといった、手から伝わる情報も、その後の会話のネタにできるかもしれませんね。

「握手」で初対面のぎこちなさが解消できれば、信頼関係を築くのもスムーズになるでしょう。でも気をつけて欲しいのは、1秒以上握らないこと! それ以上握り続けると、恋が生まれてしまうかもしれません(笑)。ぜひ、初対面の方との独特の緊張感の中での握手、味わってみてくださいね。

(文:宇佐美陽子/イラスト:えなみかなお)

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第3回:「上司に振り回されたくない!」を解決する3ステップ
第4回:後輩との関係づくりに悩んでいる? 「失敗談」と「ペーシング」を意識しよう
第5回:語尾の「ね」がポイント! 苦手な会議を乗り越える魔法のワードとは
第6回:「雑談が苦手」を克服したい! コミュニケーション専門家が教えるコツとは
第7回:「仕事を断るのが下手……」スマートに頼るためのキーワード「KTT」とは?
第8回:「仕事を任せるのが苦手!」なあなたに必要なこと
第9回:初対面で失敗したくない!! 心の距離をぐっと縮める「3秒ルール」 ★現在の記事
第10回:催促が苦手……! 相手に気持ちよく動いてもらうための伝え方って?
第11回:悪口が多い職場にうんざり……。スマートに対処する3つの方法
第12回:職場で評価される人、されない人のたった1つの違いとは?
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この記事のライター

TCS認定コーチ、コミュニケーション講師
大学在学時よりラジオDJとして活動。10年やってラジオDJの仕事を休止し、自分は本当は何がしたいのだろう? と30代から「自分探し」を始める。しかし完全に迷子になり、NLPコーチングを学ぶ。「訳アリ」な状況をチャンスに捉えることで好転してきた自身の体験を元に、現在はコミュニケーション講師としてお仕事展開中。愛読書は漫画キングダム。趣味はNetflixタイム、瓶集め。