2018年5月24日 公開
2018年10月1日 更新

「格安スマホは通話料が高い」は誤解。通話定額オプションを使えばOK!

「格安スマホの通話料は高い」というのは誤解です。格安スマホはさまざまな「通話定額オプション」が用意されていて、これらを活用すれば本当に必要な「かけ放題」を維持しながら月々の料金を安く済ませられます。今回は通話定額オプションの活用を中心に格安スマホの通話料を安くする方法を紹介します。

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格安スマホのデメリットとして通話料が高い、といわれています。これは半分当たっていますが、半分は間違っています。というのも、格安スマホもドコモやau、ソフトバンクといったキャリアも実は、通話料はほとんど基本的に30秒21.6円で同じだからです。

それにも関わらず通話料が高いと言われるのは、格安スマホにはキャリアのような本当の意味でのかけ放題があまり用意されていないからだと思われます。

しかし、格安スマホにも通話定額オプションが用意されているので、通話が多い人でも使い方によってはキャリアより安い料金でスマホを使えます。そこで今回は格安スマホの通話料とかけ放題を紹介しながら、キャリアとどちらがお得かを考えてみます

そもそもキャリアの無制限かけ放題は本当に必要なのか

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格安スマホには通話時間と通話回数が無制限でかけ放題になる、本当の意味でのかけ放題プランがほとんど用意されていません。

例外はY!mobileとエックスモバイルで、Y!mobileは月1,080円の『スーパーだれとでも定額』というオプションに加入すると無制限でかけ放題になります。

しかし2年目以降に基本使用料があがったり、3年目以降にデータ通信量が半分になるなど、注意しなくてはいけない点が多いのです。キャリアよりは安く使えますが、MVNOの格安スマホよりは高い料金となります。

エックスモバイルは月1,944円の『かけたい放題フル』というオプションをつけると本当の意味でのかけ放題となりますが、料金プランが、通話プラン(500MB・1,058円/月)+データ通信量(例:3GB 1,200円/月)という構成で、他の格安スマホの音声通話プランに比べると割高です。

そのため、この2つは多くの格安スマホとはやや別物として考える必要があります。

さて、ドコモ、au、ソフトバンクといったキャリアには無制限のかけ放題が用意されています。ドコモでいえば『カケホーダイ』、auなら『カケホ』、ソフトバンクは『スマ放題』です。

なおキャリアでは1回5分までの通話が回数無制限でかけ放題になる時間制限つきのかけ放題プランも用意されていて、これはドコモの『カケホーダイライト』、auの『スーパーカケホ』、ソフトバンクの『スマ放題ライト』となります。

キャリアでスマホを持つ場合、多くの人がこのどちらかのプランにパケットパックをつけた料金プランを使っています

格安スマホは基本的にデータSIM、SMS機能付きデータSIM、音声SIMの3つの中から使いたいものを選んだうえで、○GBプランのように月に使えるデータ量によって分けられたプランを組み合わせて使います。

通話料は30秒21.6円を使った分だけ払う、つまり従量課金制となっているので、今までキャリアで本当の意味でのかけ放題や制限付きのかけ放題を使っていた人からみると、通話するたびにお金がかかる=かけ放題じゃない=お金がかかる、と見えてしまうのです。

しかし格安スマホには、以下に紹介するようにさまざまな制限つきかけ放題が用意されており、これらを自身の利用状況に合わせて活用すればむしろキャリアのスマホより安く使うことができます。 キャリアの本当の意味でのかけ放題や制限つきかけ放題が自分にとって本当に必要なのかはよくよく考えてみる必要があるでしょう。

電話をほとんどかけない人、あまり使わない人がよく考えずにこれらのかけ放題をつけると、場合によっては格安スマホを従量課金制で使うよりも高くつく場合もあるからです。

格安スマホでは通話アプリで通話料が半額になる

格安スマホで通話料を安くするために使うべきなのが、各社が用意している通話アプリです

たとえば楽天モバイルは『楽天でんわ』、IIJmioは『みおふぉんダイアル』、OCN モバイル ONEは『OCNでんわ』といった通話アプリを用意しており、これらを使った通話は30秒10.8円と半額になります。アプリの利用自体はどれも無料です。

Rakuten Communications Corp. (3542)

これらの通話アプリを使って電話をかけても電話番号が変わりませんので、相手側のスマホの画面にはこちらの電話番号や名前が表示されます。もちろん電話の着信も普通に取れます。アプリを経由するだけで通話料が半額で済むわけですから、使わない手はありません。

この後紹介する制限つきのかけ放題を有料オプションとして追加するほどではないものの、通話をする機会があるという程度の人は通話のたびにこの通話アプリを利用すれば十分でしょう。

格安スマホには有料オプションで制限つきのかけ放題がある

格安スマホでも有料オプションとして制限つきのかけ放題を用意しているところがあります。

「有料オプションだと結局高くつくんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そもそも格安スマホはキャリアに比べると月の料金を半額程度に抑えることができますので、有料オプションをつけてもキャリアより安くなるケースが多いです。

先ほど例に出した格安スマホでみると、楽天モバイルは『楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル』(月918円)、IIJmioは『誰とでも3分&家族と10分』(月648円)もしくは『誰とでも10分&家族と30分』(月896円)、OCN モバイル ONEは『10分かけ放題』(月918円)『トップ3かけ放題』(月918円)『かけ放題ダブル』(月1404円)といった制限つきのかけ放題があります。

なおこれらはすべて『楽天でんわ』『みおふぉんダイアル』『OCNでんわ』といった通話アプリを使ってかける必要があります。

この3社だけを見てもわかるように、格安スマホの制限つきかけ放題の内容は各社バラバラで、さまざまなサービスが用意されています。

最も多いのは5分かけ放題あるいは10分かけ放題のように1回あたりの通話時間に制限をつけたものです。2018年5月現在、1回あたりの通話時間の制限が最も短いのがBIGLOBEモバイルの『BIGLOBEでんわ 3分かけ放題』(月650円)、次に短いのが楽天モバイルの『楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル』です。

3分かけ放題はBIGLOBEモバイルのみ、5分かけ放題は楽天モバイルのみとなっており、現在格安スマホの制限つきかけ放題の主流は10分かけ放題となっています。キャリアの制限つきかけ放題は5分なので、10分かけ放題は2倍の通話時間となります。

面白いのがIIJmioで、『誰とでも3分&家族と10分』は家族(料金プランを共有している同一mioID間)との通話が1回あたり10分、それ以外との通話が3分と、通話先によって1回あたりの通話時間の上限が変わります。『誰とでも10分&家族と30分』も同様で、こちらは家族相手であればなんと1回あたり30分までの無料通話が可能です。

IIJmioは1つの契約で複数枚のSIMを発行でき、料金プランを共有しているSIM同士であれば家族ということになります。料金プランを共有する相手は本当の家族に限らず、友人や恋人、同僚など誰でも構わないとのことですので、遠距離恋愛中の恋人や単身赴任中の夫・妻にSIMを1枚持ってもらえばとても便利に使うことができます。

OCN モバイル ONEは3つの制限つきかけ放題を用意しています。1つは普通の10分かけ放題ですが、『トップ3かけ放題』『かけ放題ダブル』は少し変わっています。

まず『トップ3かけ放題』ですが、これはその月の通話料が高かった通話先の上位3つ宛ての通話料が無料になる、というものです。たとえばその月の通話先別料金の1位が山田さんで5,000円、2位が鈴木さんで3,000円、3位が高橋さんで1,000円だとすると、この3人宛ての通話料の合計9,000円分が無料になります。

特定の相手に限って思う存分長電話をしたいという人にトップ3かけ放題はおすすめです。

『かけ放題ダブル』は10分かけ放題とトップ3かけ放題を組み合わせたもので、1回10分までの通話がかけ放題になり、これを適用した通話以外でその月の通話料が高かった通話先の上位3つ宛ての通話料が無料になります。特定の相手以外にも何かと電話をする機会が多い人はかけ放題ダブルの方がよいでしょう。

このように格安スマホにはさまざまな種類の制限つきかけ放題があるので、自分の使い方に合わせたもの選んでつければキャリアの本当の意味でのかけ放題、制限つきかけ放題を使うのに比べて使い勝手はほとんど変わらずに、月々の料金だけを安くすることができます。

キャリアの料金と格安スマホの料金を比較

それではここで改めてキャリアの料金と格安スマホの料金を並べて比較してみましょう。キャリアからはドコモを、格安スマホからはOCN モバイル ONEを選ぶことにします。

まずドコモですが、ドコモのスマホ向け料金プランは、基本プラン+パケットパック+spモード、となっています。

本当の意味でのかけ放題をドコモでつける場合、
カケホーダイ(月2,916円)+データSパック(2GB・月3,780円)+spモード(月324円)=月7,020円、です。

制限つきのかけ放題をつける場合、
カケホーダイライト(月1,836円)+データSパック(2GB・月3,780円)+spモード(月324円)=月5,940円、になります。

OCN モバイル ONEは、ドコモのデータSパックに相当する月2GBのプランがないため、月3GBのプランを選択にします。
このプランの音声SIMは月1,944円です。10分かけ放題(月918円)もしくはトップ3かけ放題(月918円)をつけると月2,862円、かけ放題ダブル(月1,404円)をつけると月3,348円です。

通話時間も通話回数も無制限で電話を使いたい、という場合は間違いなくドコモのカケホーダイを組み合わせたプランにしましょう。

しかし、1回あたりの通話時間は5~10分程度でいい(それより長くなりそうな場合は1回切ってかけ直す)という場合は、ドコモにカケホーダイライトをつけるよりもOCN モバイル ONEで10分かけ放題をつけた方が半額以下と安く済みます。よく電話をかける相手が3つまでに限られる場合もドコモにカケホーダイをつけるよりもOCN モバイル ONEにトップ3かけ放題をつけた方が安く済みます。

ちなみにモバイルに特化した調査機関のMMD研究所が2018年1月に発表した「2017年度:スマートフォン利用者実態調査」によると、次のようなデータが出ています。

スマートフォンでの一日の通話平均時間(電話以外のアプリの音声通話/ビデオ通話も含む)を聞いたところ、「1分未満」が26.2%と最も多く、次いで「ほとんど通話をしない」が25.3%、「1分以上3分未満」が15.4%となった。

出典:2017年版:スマートフォン利用者実態調査

つまり70%弱程度の人が1日あたりの通話平均時間が3分未満に収まる、ということです。

しかもここには電話以外のアプリの音声通話=たとえばLINEの音声通話機能を使った通話時間が含まれています。このような調査結果をみると、果たしてどれだけの人がキャリアの本当の意味でのかけ放題を必要としているかは疑問です。

格安スマホは通話料が高いは誤解! 必要に応じた通話定額オプションをつければキャリアより格安になる!

格安スマホの通話料を少しでも安くする方法として、格安スマホ各社が用意している通話アプリを活用する方法と、オプションの制限つきかけ放題を活用する方法などを紹介しました

格安スマホは通話料が高いという話は誤解である、ということがよくわかると思います。本当の意味でのかけ放題がほとんどない、という点では確かに格安スマホの方が不利ですが、そこまでかけ放題が必要でない場合は格安スマホ各社が用意している通話定額オプションを活用すれば十分だということです。

キャリアのスマホを使っていて「毎月の料金が高い」と悩んでいるものの「通話料が高くなるのが嫌だ」と二の足を踏んでいる人は、一度ご自身の通話状況と、その通話状況が格安スマホの通話定額オプションで済ませられるかどうかをよくチェックしてみてください。格安スマホ+通話定額オプションで十分だ(=格安スマホに乗り換えた方が安い)という人は相当数いると思いますよ。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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そらとすまほ編集部 そらとすまほ編集部