2018年5月1日 公開
2019年8月30日 更新

格安SIMに家族割引はある? 全員乗り換えでいくらお得になるか調べてみた

格安SIMの家族割引はまだあまり浸透していませんが、大手企業系の格安SIMを中心に増えつつあります。キャリアに比べてスマホ代が半額程度になる格安SIMに家族全員で乗り換えれば家計はかなり助かるはず。家族で契約をするとお得な格安SIMや乗り換えの際の注意点などを調べてみました。

509 view

ドコモやau、ソフトバンクといったいわゆる大手キャリアから格安SIMに乗り換えると、毎月のスマホ代を半額かそれ以下に抑えられる場合があります。もしも家族全員で乗り換えれば、その家の毎月のスマホ代は数万円単位で安くなる可能性を秘めています。家計の節約を考えるのであれば、これを検討しない手はありませんね。

そこで、家族で格安SIMへ乗り換える際におすすめの格安SIMと乗り換えの注意点をまとめました

格安SIMの家族割引はあくまでも少数派

 (3178)

「家族全員でスマホを使ってもらえれば月々の料金を割引します」というのがいわゆる家族割引で、大手キャリアでは既に一般的なものとなっています。今までドコモやau、ソフトバンクを使っていて家族割引の恩恵を受けていた、という人は少なくないでしょう。

しかし大手キャリアでは当たり前の家族割引という制度は、格安SIMの世界ではあまり浸透していないのが実情です。その理由は元々キャリアに比べて安い料金なので、これ以上安くできる余地があまりない、ということだと思われます。ですが、そんな中でも一部の格安SIMを中心に家族向けのプランが少しずつ登場してきました。

格安SIMの家族向けプランは大きく分けて1つの契約に対して複数枚のSIMが発行されそれを家族で使うタイプ家族それぞれが独立した契約をしたうえで家族割引が適用されるタイプの2つに分かれます。

1つの契約で複数枚のSIMが発行されるタイプ

最初に紹介するのが1つの契約に対して複数枚のSIMが発行されそれを家族で使うケースです。これは『シェアプラン』などと呼ばれることがあります。代表的なものを2つ紹介しましょう。

家族間通話の割引率が高い! IIJmio(みおふぉん)

このタイプの格安SIMとして代表的なのはIIJmioです。IIJmioの料金プラン(月額)は以下のとおりです。

■タイプD

プラン名 データSIM データSIM
(SMS機能付き)
音声SIM データ通信量 発行可能な
SIMの枚数
ミニマムスタートプラン 972円 1,123円 1,728円 3GB/月 最大2枚
ライトスタートプラン 1,641円 1,792円 2,397円 6GB/月 最大2枚
ファミリーシェアプラン 2,764円 2,916円 3,520円 10GB/月 最大10枚

■タイプA

プラン名 データSIM データSIM
(SMS機能付き)
音声SIM データ通信量 発行可能な
SIMの枚数
ミニマムスタートプラン 972円 1,728円 3GB/月 最大2枚
ライトスタートプラン 1,641円 2,397円 6GB/月 最大2枚
ファミリーシェアプラン 2,764円 3,520円 10GB/月 最大10枚

タイプDはドコモ回線、タイプAはau回線を使ったものです。

IIJmioはすべての料金プランで1つの契約に対して複数枚のSIMを発行できます。それぞれの料金プランで定められた月のデータ通信量を、複数枚のSIMで共有します。

たとえば『ファミリーシェアプラン』の場合、月10GBのデータ通信が可能でこれを最大10枚のSIMで共有できます(契約と同ときに発行できるSIMは3枚まで、以降のSIMは1枚発行するごとに432円の手数料が必要)。

上記の表の料金はすべて1枚のSIMで使った場合の料金なので、複数枚を組み合わせた場合の料金はSIM(データSIM、SMS機能付きデータSIM、音声SIM)の組み合わせによって変わってきます。

仮に夫とその妻、子供という3人家族がいたとします。

家族が全員音声SIMにする場合、まず1人(ここでは夫にします)が契約者となってファミリーシェアプランの音声SIMを契約します。この時点で3,520円です。

ここに妻と子供用の2枚の音声SIMを契約と同じときに追加で発行してもらうと音声通話機能付帯料として1枚あたり月756円が発生します。つまり3,520円+756円+756円=5,032円が月の料金となります(これとは別に契約時のSIMカード発行手数料がタイプDで425円、タイプAで438円発生)。

データ通信量を1人あたり○GBのように割り当てることはできませんが、均等割りすると1人あたり約3.3GBを使うことができる計算になります。家族全員が標準的な使い方をしている限りは十分間に合うでしょう。

しかもIIJmioは同一契約者名義(同一mioID)間の通話には『ファミリー通話割引』が適用され、通話料が20%オフになります。これに相手が誰でも通話料が50%オフになる『みおふぉんダイアル』を組み合わせると、同一契約者名義間(同一mioID間)の通話は最大で60%オフにもなります。

なお同一契約者名義間(同一mioID間)でプランをシェアする場合、シェアをする人は家族である必要はありません。家族で使うことを前提にはしていますが、友人同士や恋人同士で分け合っても問題はありません。この点IIJmioは他社に比べると緩いといえるかもしれません。

何はともあれ、格安SIMに家族でまとめて乗り換える際の乗り換え先としてIIJmioはとてもおすすめです。

ただしIIJmioには、家族がキャリアや他の格安SIMからMNP転入する場合は回線名義をIIJmioの契約者名義にする必要があります。

上記の例でいうと、妻と子供がIIJmioで使うSIMはあくまでも契約者本人(夫)の契約に紐づけられて発行されるため、妻と子はMNPの転出手続きをする前に契約者の名義を夫に変えておく必要があります。

つまり「契約者の名義を夫に変更する」→「MNP転出手続きをする」→「IIJmioで夫の契約に紐づく形でMNP転入手続きをする」という流れになります。

家族は自分の名義でMNP転入が可能! BIGLOBEモバイル(ビッグローブSIM)

次に紹介するのはBIGLOBEモバイルです。BIGLOBEモバイルの料金プランは以下のとおりです。

■タイプD

プラン名 データSIM データSIM
(SMS機能付き)
音声SIM 発行可能な
SIMの枚数
音声通話スタートプラン(1GB) 1,512円 1枚
3ギガプラン 972円 1,101円 1,728円 最大5枚
6ギガプラン 1,566円 1,695円 2,322円 最大5枚
12ギガプラン 2,916円 3,045円 3,672円 最大5枚
20ギガプラン 4,860円 4,989円 5,616円 最大5枚
30ギガプラン 7,290円 7,419円 8,046円 最大5枚

■タイプA

プラン名 データSIM データSIM
(SMS機能付き)
音声SIM 発行可能な
SIMの枚数
音声通話スタートプラン(1GB) 1,512円 1枚
3ギガプラン 1,101円 1,728円 最大5枚
6ギガプラン 1,695円 2,322円 最大5枚
12ギガプラン 3,045円 3,672円 最大5枚
20ギガプラン 4,989円 5,616円 最大5枚
30ギガプラン 7,419円 8,046円 最大5枚

■スマホまる得プラン

プラン名 1年目
月額料金
2年目
月額料金
発行可能な
SIMの枚数
Sプラン(1GB) 2,408円 3,218円 1枚
S+プラン(3GB) 2,624円 3,758円 最大5枚
Mプラン(6GB) 3,218円 4,298円 最大5枚
Lプラン(12GB) 4,568円 6,458円 最大5枚
2Lプラン(20GB) 6,512円 8,078円 最大5枚
3Lプラン(30GB) 8,942円 9,698円 最大5枚

タイプDはドコモ回線、タイプAはau回線を使ったもので、スマホまる得プランとはスマホ購入とSIMの契約がセットになったものです。

どのコースも1番下の1GBのプランを除いて最大で5枚のSIMが発行可能です。BIGLOBEモバイルでは1つの契約のデータ容量を複数のSIMで分け合うサービスのことを『シェアSIM』と呼んでいます。

データ通信量のシェア方法や料金の計算方法などの基本的な考え方はIIJmioと同じですが、BIGLOBEモバイルはIIJmioに比べるとプランが豊富に用意されていてより自分の使い方にあった無駄のないものが選べるという点と、小容量プランでも5枚のSIMが発行可能という点で有利だと思います。

またBIGLOBEモバイルはIIJmioと違い、シェアするSIMの名義が契約者本人と同じである必要はありません。IIJmioの例では夫が契約者で妻と子供がプランをシェアする場合、紐づくSIMの契約者も夫になりましたが、BIGLOBEモバイルの場合は妻や子がそれぞれの名義でプランをシェアできます。

つまりMNP転入する際もIIJmioのようにMNP転出前に名義を夫名義に変えて……といった手続きをする必要がありません。

ただし異なる名義でプランをシェアすることができるのは、既にBIGLOBEモバイルを利用している人とシェアをする場合であって、BIGLOBEモバイルの申し込みと同時にシェアSIMを申し込む場合は契約者と異なる名義でプランをシェアできません。

もし家族全員一緒にBIGLOBEモバイルへMNP転入するのであれば、まず誰か1人(たとえば夫)がBIGLOBEモバイルと契約して、後から別の人(たとえば妻や子供)をシェアSIM登録する、という流れになります。

また、プランをシェアできるのは契約者と生計を共にしている家族となっています。

注意点はシェアSIMを1枚追加するごとにSIMカード追加手数料が3,240円、SIMカード準備料が425円、合計3,665円かかるということです。2枚追加すれば7,330円ですから、初期費用とはいえ小さくない出費です。

家族それぞれが独立した契約をしたうえで家族割引が適用されるタイプ

次に紹介するのが家族それぞれが独立した契約をしたうえで家族割引が適用されるタイプです。代表的なものを2つ紹介しましょう。

2回線目以降がすべて毎月540円割引! UQモバイル(ユーキューモバイル)

最初に紹介するのがUQモバイルです。

UQモバイルはauを運営しているKDDI株式会社の子会社、UQコミュニケーションズ株式会社が運営しています。auとは「親子」の関係にあるせいかはわかりませんが、雑誌などの格安SIMの通信速度を比較する企画では必ずといっていいほど上位に食い込んできます。

つまり通信速度を重視して格安SIMを選ぶ人にはUQモバイルがおすすめ、ということです。

まずは料金プランからみてみましょう。

プラン名 データSIM
(SMS機能付き)
音声SIM データ通信量
データ高速プラン 1,058円 1,814円 3GB/月
データ無制限プラン 2,138円 2,894円 無制限
おしゃべり/ぴったりプランS 2,138円
(14カ月以降は3,218円)
2GB
(26カ月以降は1GB)
おしゃべり/ぴったりプランM 3,218円
(14カ月以降は4,298円)
6GB
(26カ月以降は3GB)
おしゃべり/ぴったりプランL 5,378円
(14カ月以降は6,458円)
14GB
(26カ月以降は7GB)

なおすべての料金プランで発行されるSIMの枚数は1枚です。つまりIIJmioやBIGLOBEモバイルのように1つの契約を複数のSIMでシェアできません。

上記の料金プランのうち、家族割引の対象になるのは『おしゃべりプランS/M/L』『ぴったりプランS/M/L』です。

おしゃべりプランは1回5分までの音声通話がかけ放題となり、ぴったりプランはSが月に60分、Mが月に120分、Lが月に180分の無料通話分を料金に含んでいる、という違いがあります。

UQモバイルの家族割引は極めてシンプルで、1つの回線を主回線とし、家族はその主回線に対する子回線として登録をすれば月の料金がずっと540円割引となります。

ここでの家族の定義は、同一姓・同一住所であることですが、いずれかが違う場合、たとえば「娘が結婚して姓が変わっている」「子供が一人暮らしをしていて住所が違う」という場合は戸籍謄本や住民票など、家族である証明書を提出すれば家族と認められます。

夫が主回線で妻と子供が子回線になる場合、540円×2回線=月1,080円の割引になります。1年で1万2,960円、2年で2万5,920円……のように使えば使うほどお得になっていきます。

余ったパケットを誰とでも分け合える! mineo(マイネオ)

最後に紹介するのはmineoです。mineoはau回線を使った格安SIMとしてスタートしましたが、後にドコモ回線の提供も行うようになりました。

mineoの料金プランは以下のとおりです。

■Aプラン

プラン データSIM データSIM
(SMS機能付き)
音声SIM
500MB 756円 756円(SMS付帯料なし) 1,414円
1GB 864円 864円(SMS付帯料なし) 1,522円
3GB 972円 972円(SMS付帯料なし) 1,630円
6GB 1,706円 1,706円(SMS付帯料なし) 2,365円
10GB 2,721円 2,721円(SMS付帯料なし) 3,380円
20GB 4,298円 4,298円(SMS付帯料なし) 4,957円
30GB 6,372円 6,372円(SMS付帯料なし) 7,030円

■Dプラン

プラン データSIM データSIM
(SMS機能付き)
音声SIM
500MB 756円 885円 1,512円
1GB 864円 993円 1,620円
3GB 972円 1,101円 1,728円
6GB 1,706円 1,835円 2,462円
10GB 2,721円 2,850円 3,477円
20GB 4,298円 4,427円 5,054円
30GB 6,372円 6,501円 7,128円

mineoもUQモバイルと同じくSIMの複数枚発行はできません。

mineoの家族割引に関する考え方もUQモバイルと同じで、1つの回線を主回線とし、家族はその主回線に対する子回線として登録をすれば月の料金がずっと54円割引となります。540円ではなく54円です。

そのうえ割引回線は主回線も含めて最大5回線までとなっています。540円で割引回線の数に制限のないUQモバイルと比べるとちょっと寂しいというのが正直なところです。

なおmineoの家族の定義は、主回線者から3親等以内となっており、これに当てはまれば姓や住所が違っていても家族という扱いになります。

mineoには家族割引の他に『複数回線割引』という制度もあり、これは1人で複数回線を契約している場合にすべての回線の料金を54円割り引く、というものです。家族割引と複数回線割引が重複する場合は、家族割引が優先して適用されます。

さらに自分のデータ通信量が余った場合に、余ったデータ通信量を誰とでも分け合うことのできる『パケットギフト』という制度も用意されています。

たとえば3GBのプランを利用しているAさんが、友人のBさんに自分の1GBを分けてあげる、ということができます。もちろん家族間で分け合ってもいいですが、家族以外とも分け合えるというのがとてもユニークですね。

家族で格安SIMへ乗り換えれば家計を節約できる!

ここまで格安SIMの家族割引について、家族で乗り換えるのにおすすめの格安SIMと注意点について紹介しました

家族が少人数で、なおかつライトユーザーであれば最初に紹介したIIJmioのファミリーシェアプランがおすすめです。音声SIMを3人で使い、10GBを共有して月5,032円になりますが、これはキャリアでスマホを1回線持つのと比べても割安です。

たとえばドコモで、カケホーダイライト(1,836円/月)+データSパック(2GB・3,780円/月)+spモード(324円/月)=5,940円/月という契約をしている人は大勢いると思いますが、これに比べると908円も安いということです。

家族3人がドコモでこの契約をしていると、年間のスマホ代は5,940円×3人×12カ月=21万3,840円です。

IIJmioのファミリーシェアプランを音声SIMで3人でシェアすれば5,032円×12カ月=6万384円、つまりその差はなんと15万3,456円です。2年間だと30万6,912円となり、一家のマネープラン全体に大きな影響を与える金額です!

もし家族全員がキャリアでスマホを使っているのであれば、一度家族全員が格安SIMに乗り換えた場合のシミュレーションをしてみることをおすすめします。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※画像はイメージです

26 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

【初心者必見】格安SIMはどこがいいか分からない? おすすめはこれ!

【初心者必見】格安SIMはどこがいいか分からない? おすすめはこれ!

たくさんの格安SIMから自分に合ったMVNOを見つけるのは難しいですよね。特に初めて乗り換える方にとっては格安SIMはどこがいいか選ぶのは大変。そこで、この記事ではおすすめのMVNOをまとめて紹介します。初心者にも分かりやすく特長をまとめたので、格安SIMを選ぶ際にどこがいいか迷っている人は参考にしてみてください!
「SIMのみ」で契約できるお得な格安SIM・MVNOは?

「SIMのみ」で契約できるお得な格安SIM・MVNOは?

MVNO・格安SIMはSIMのみで契約できるサービスがほとんど。SIMカードだけの契約なら以前利用していたスマホを再利用することで初期費用を抑えたり、自分の好きな機種を用意できるのがおすすめポイントです。メリット・デメリットを確認して、自分に合ったプランを選んでみましょう!
MVNOでau回線を提供している主要5社を比較してみた!

MVNOでau回線を提供している主要5社を比較してみた!

MVNOが提供する格安SIMにはドコモ回線やau回線、ソフトバンク回線の3種類があります。この記事はau回線のMVNOをピックアップ、人気サービスの特長をまとめました。au回線のMVNOが増えてきたので、auから格安SIMに乗り換えたい人は確認してみてください。
主要格安SIM一覧! 10社の特徴とおすすめしたい人をまとめてみた

主要格安SIM一覧! 10社の特徴とおすすめしたい人をまとめてみた

格安スマホのブームで多くの格安SIMが登場しています。数が多すぎてどの格安SIMにどんな特徴があるのか分からない人のために主要なサービスを一覧で紹介します。格安SIMの特徴とおすすめしたい人をわかりやすくまとめたので、初心者でも自分に合った格安SIMを見つけられますよ!
格安スマホに乗り換えて後悔しないためには? よくある事例と対処法を紹介!

格安スマホに乗り換えて後悔しないためには? よくある事例と対処法を紹介!

料金が安くなるといわれている格安スマホですが、乗り換えをして後悔しないのか心配。そんな不安を解消! 格安スマホで後悔することが多いポイントを具体的な事例で紹介、どう対処すればいいのか、どんな格安スマホなら大丈夫なのかを解説します。格安スマホに乗り換えてから後悔することがないよう、乗り換えの前にチェックしましょう。

この記事のキーワード

この記事のライター

そらとすまほ編集部 そらとすまほ編集部