この記事の目次
月額料金の安さで話題の格安スマホ。そろそろ乗り換えようと検討している方も多いはず。ただ、格安スマホや格安SIMなど聞いたことはあっても明確な違いが分かりませんよね。そこで、今回は格安スマホと格安SIMのことについて紹介していきます。
格安スマホと格安SIMって何が違うの?
格安スマホについて調べてみると、格安SIMやMVNOなど知らない言葉がたくさん出てきますよね。それぞれ、どんな意味を持っているのか正しく理解しないと、格安スマホをスムーズに契約することはできません。逆に、これらの言葉さえ理解しておけば、後悔することなく格安スマホを契約できるでしょう。
今回は、そんな格安スマホと格安SIMの違いを中心に紹介します。これから格安スマホの契約を考えている方は、本記事を参考にしてください!
格安スマホ・SIMを語る上で重要なMVNOってなに?
格安スマホや格安SIMについて知る前に、知っておきたい言葉がMVNOです。公式サイトを見たり、ネットで調べたりすると格安スマホや格安SIMと同列で語られています。MVNOは、簡単にいうと格安スマホやSIMサービスを提供している会社です。大手キャリアにたとえるとドコモやau、ソフトバンクのような感じです。
大手キャリアとよばれる会社は2018年6月現在ドコモ・au・ソフトバンクの3社のみですが、MVNOは数百社にものぼります。それぞれ、特色や提供しているプラン、サービス、オプションが異なるので、これから契約したい方はそれらを比較しながら契約する必要があります。
- MVNO(Mobile Virtual Network Operator):仮想移動体通信事業者
MVNOは、エム・ブイ・エヌ・オーと読みます。Mobile Virtual Network Operatorの頭文字をとってMVNOと呼ばれています。日本語にすると仮想移動体通信事業者のことです。
MVNOは大手キャリアの回線を借りて私たち利用者に通信を提供しています。一方、大手キャリアは自社で持っている回線を直接利用者に提供しています。
- MVNO:「ドコモ・au・ソフトバンク」→「MVNO」→「利用者」
- キャリア:「ドコモ・au・ソフトバンク」→「利用者」
大手キャリアとMVNOの違いは直接回線を提供しているか否かです。基本的にどちらも大手キャリアの回線を利用して通信を行います。
MVNOを契約すると月額料金が安くなる理由のひとつとして、キャリアから回線や設備を借り受けることによってコストが抑えられている点があげられます。
そのほかにも、店舗の展開が一部だったり、端末を自主開発していなかったりとコストダウンに努めています。そのため、私たちはキャリアに比べて半額程度でMVNOを利用できるのです。
今だから知っておきたい! 格安スマホと格安SIMについて
それでは、格安スマホと格安SIMの違いについて確認しておきましょう。同じような言葉に見えても、実は意味が違います。それぞれの違いを覚えて契約に役立ててみてください。
格安スマホとは?
- 格安スマホとは、格安SIMを入れたスマホのこと
格安スマホはスマホ自体の価格が格安なものをさす場合もありますが、通常は格安SIMを入れたスマホ全般のことを呼ぶときに使われる言葉です。格安スマホと聞いてMVNOが取り扱っている端末を見たら、数万円以上のものばかりで驚いた経験のある方も多いはず。
格安スマホを前者の意味でとってしまうとスマホ自体の料金が高く感じるのも無理はありません。多くの場合は格安SIMを利用しているスマホのことをさすので、どんなスマホでも格安SIMを差せば格安スマホと呼ばれます。
格安スマホ自体は豊富な種類が発売されています。格安スマホは価格やスペックによって以下のモデルに分けることが可能です。
- エントリーモデル:1万円以下
- ミドルレンジモデル:2万円から4万円程度
- ハイエンドモデル:5万円以上
格安スマホを少しでも安く購入したい方はエントリーモデルがおすすめ。スペックが抑えられている代わりに価格が安いので手に入れやすいです。普段からそこまでスマホを使わない方なら十分なスマホです。
ある程度スマホを利用しており、使いやすい方がいい場合はミドルレンジモデルがおすすめ。日常的に利用していてもストレスがたまらないスペックを持ち、デザインや機能も豊富になり、エントリーモデルに比べると格段に使いやすくなるでしょう。
とにかくストレスなくスマホを使いたいならハイエンドモデルに決まり。パソコン並みのハイスペックスマホも登場しており、アプリの処理速度が早く、デジカメと遜色ない高画質なカメラ機能を搭載しています。
楽天モバイルなどのMVNOは取扱機種が豊富なので、格安スマホを探す際にはチェックしてみることをおすすめします。
楽天モバイル:安心・お得な格安スマホ(スマートフォン)/格安SIM

格安SIMとは?
- 格安でMVNOから提供されているSIMカード(ICチップ)のこと
格安SIMは、スマホに入れて通信を行うために必要なSIMカードです。SIMカードなければスマホで通信を利用できません。(WiFi接続などは除く)
SIMカードは、Subscriber Identity Module Cardの頭文字をとった言葉。契約者を識別するためのカードで固有のID番号を記録しており、3種類のサイズが存在します。
- 標準SIM
- micro SIM(マイクロ シム)
- nano SIM(ナノ シム)
最近のスマホはnano SIMが使われていることが多いです。スマホによって対応しているSIMカードのサイズが違うので、契約前に自分のスマホに対応したSIMなのか確認する必要があります。
格安スマホやSIMはどう選ぶ?
月額料金の安さに惹かれて格安スマホやSIMを選ぼうと思っても、種類がたくさんあって初めての人には選びにくいのでは。各MVNOの取り扱い端末やプランを見てもどれがいいのか迷ってしまいます。そこで考えたいのが現在の利用状況。
- 月額料金はいくらか?
- 毎月の通信量はどのくらいか?
- 毎月の通話時間はどのくらいか?
- スマホは引き継ぐのか? 新たに購入するのか?
- 大手キャリアのようなショップは必要か? など
まずは、月額料金を含めた利用状況をまとめてみてください。その上で、自分の状況に近いプランやサービスのあるMVNOを契約すると後悔しにくいです。MVNOはキャリアに比べて格安で通信を提供しています。
しかし、自分にあったプランを契約しないと、通信量が余ったり、足りなくなったりしてしまい、結果出費が増えてしまいます。
自分の利用状況を把握して適切なMVNOとプランを選べば、キャリアで契約していた頃よりも月額料金が安くなるでしょう。これから契約する方はまず自分の利用状況を確認することをおすすめします。
格安スマホの申し込みに必要なもの
格安スマホを申し込むときに必要なものがあります。MVNOを契約する前に手元に用意しておけばスムーズに契約できるので、ぜひこの機会に準備する必要があるものを確認しておきましょう。
- 本人名義のクレジットカード
- 本人確認書類
- メールアドレス
- MNP予約番号
格安スマホを契約する際に、利用するSIMによって用意するものが変わります。データSIMと呼ばれる通信のみを行うSIMを契約する場合は、本人名義のクレジットカードとメールアドレスのみで問題ありません。
音声SIMと呼ばれる通話可能なSIMの場合は、本人名義のクレジットカードとメールアドレスに加えて本人確認書類が必要となります。また、他社から番号そのままでMNP(乗り換え)する場合はMNP予約番号も必要です。
基本的にMVNOを契約するときは、クレジットカードが必要になります。一部MVNOでは口座振替などの決済方法もあるので、各社の公式サイトを確認してみてください。代表的なMVNOではテレビCMも話題になっているUQモバイルなどが口座振替に対応しています。
【公式】UQ mobile・UQ WiMAX|UQコミュニケーションズ

格安スマホと格安SIMについて理解してお得に使おう!
格安スマホと格安SIMについてご紹介しました。一見、似たような2つの言葉ですが、実際は意味が異なります。
また、格安スマホと格安SIMの両方を提供しているMVNOも覚えておきましょう。これらの言葉を覚えておけば問題なく格安スマホが契約できます。ぜひ、本記事を読んで格安スマホを契約してみてください。
※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください
※画像はイメージです