誰かに愛されたい。「愛されたい症候群」の原因と克服方法

愛されたいという欲求は誰もがもっています。
しかし、孤独でとにかく誰かに愛されたくて仕方がないような場合は、愛されたい症候群かもしれません。愛されたいという欲求が起こる原因をひもとき、愛することと愛されることのバランスを考えてみます。
愛されたい症候群を克服し、男性に愛される女性になるためにできることを紹介します。
「誰かに愛されたい」と思うのはなぜ?
愛されたいという欲求は、私たちの根源的な欲求のひとつです。愛されたいという欲求が沸き起こるのはどういった心理から来るのでしょうか。
愛されたい欲求の原因とは
私たちは、ひとりで生きていくことはできないので、誰からも相手にされずひとりぼっちになってしまうことをひどく恐れるものです。休日にひとりで過ごしているときなど、ふと寂しさや孤独を感じたときに、愛されたいという欲求は高まります。
子どものころ、親から十分な愛情を注いでもらえなかった人は、「ありのままの自分は愛される存在だ」と思えていないことが多いです。親の愚痴を聞くことが多かったり、親の意に沿わないとダメ出しされていたりするようなケースでは、自分には価値がないと感じるようになります。
自分で自分のことを愛せなかったり、無価値だと思ったりすると、他者から与えてもらうしか方法がなくなります。そんなときには、自分に価値があることを確認し自信をつけたくて、愛されたいという欲求が起こります。
愛することと愛されることはどちらが幸せなのか?
心の世界では、物理法則とはちがって、与えれば与えるほど増えるという法則があります。誰かを愛しているとき、私たちの気分はいいものです。そして、愛して与えれば与えるだけ、幸せはどんどん増えていきます。「いっぱい愛したから、すっからかんになって不幸になっちゃった」ということはないわけです。
一方で、私たちは愛されることによっても喜びを感じます。自分がどれだけ大切にされているかを感じることができ、「私はここにいてもいいんだ」と自分の存在価値を認めることができるため、幸せにつながります。
このように、愛することも愛されることも、どちらも幸せなことですが、恋愛がうまくいって幸せを感じやすいのは「愛する」人のほうだといえると思います。
というのも、愛されることに重きを置いている人は、相手からの愛情を常に求める傾向があり、自分のことばかり考えている人に見えて魅力が減ってしまうからです。恋愛相手の負担が増え、関係がうまくいかなくなることも多いです。
男性は自分を愛してくれていると感じるからこそ、もっとたくさんの愛情を返したいと思うもの。愛することに喜びを感じる人は、結果的に相手からもたくさんの愛が返ってくるので、両方の幸せを手にすることができるのです。
あなたは大丈夫? 「愛されたい症候群」チェック
人は誰でも愛されたいと思うものなので、愛情を求めてしまうことは何も悪いことではありません。ただ過度に求めてしまうと、恋愛ではトラブルが起きやすくなります。下記の項目の中で当てはまる項目が多ければ多いほど、愛されたい症候群の疑いがあります。
1.常に愛されていると実感できないと不安
「好きだよ」と毎回言ってもらったり、体の関係をもったりして必要とされていることが実感できないと不安になってしまう。
2.メールやLINEがすぐ返ってこないと不安になる
返信速度を愛情のバロメーターにしている。常に孤独を感じている。
3.彼に尽くしすぎてしまう
「何かをしないと愛されない」と思っていて、尽くしすぎて疲れたり、「こんなにやったんだから」と見返りを求めたりしてしまう。
4.自分が好きではない
自信がなく、自分の価値を見出すことができない。人の目が気になって、自分の要望を言うことができず、相手に察してほしいと思ってしまう。
5.見捨てられる不安がある
彼から捨てられてしまうことを極度に恐れている。失うくらいなら最初から手に入れないほうがいいと思ってしまうことがある。
愛されたい症候群を克服する方法
自分に価値を見出せないことでなりやすい愛されたい症候群。克服するためにできることを紹介します。
相手を喜ばせてあげる
愛されたい症候群の人は、まわりからよく見られたくて自分のことを考えてしまいがち。意識を外に向けて、相手を喜ばせてあげることからはじめてみましょう。「この人を笑顔にするために、自分に何ができるかな?」と考えます。たとえば、お気に入りのカフェに行って「ここ、落ち着くからすごく好きなんです」と伝えてみるだけでも、店員さんを喜ばせることができます。「ありがとう」と言われる自分になれると、自然と自信がつきます。
見返りを期待しない
相手からの愛情という見返りがほしくて尽くしても、思うような結果は返ってこないもの。頼みごとを聞いてあげるときも、「これだけやってあげたんだから」と思うのではなく、「純粋に私がやってあげたいと思ったからやった」と考えるように発想を変えていきます。過度な期待をせずに、そのままの相手を受け入れましょう。
いいことをしたらノートに書いて、自分を肯定する
誰かを喜ばせてあげることができたときなど、いいことをしたらノートに書きます。書くことによって、自分のしたことを客観的に見ることができるようになり、「私、がんばっているな」と自分を肯定できます。「どうせ私なんて」と自己卑下する思考パターンを変え、自分を大切にしましょう。
愛される女性になる方法
愛されたい症候群を克服できたら、次は、愛される女性になるために気をつけるといいことについて解説します。
彼の味方になる
男性は、自分を肯定してくれて、自信をつけさせてくれる女性が大好きです。彼の話には真剣に耳を傾け、「そっか、そんなふうに思っているんだね」と彼の気持ちを受け止めましょう。彼の心配をするよりも、信頼をしてあげることができると、男性はますます男らしくなります。
彼の時間も、自分の時間も大切にする
束縛をするのではなく、彼の時間も自分の時間も同じように価値あるものとして大切にします。一緒にいるときは彼との時間を楽しみますが、別々でいるときには自分のやりたいことに集中しましょう。仕事のほかに好きな趣味があって自分の世界を確立している女性は、男性から魅力的に映るものです。
上手に甘える
男性は好きな女性にとってヒーローでありたいもの。精神的に自立していることは大切ですが、なんでも完璧で隙がなさすぎると、男性の活躍の場を奪ってしまいます。自分の苦手なことやダメな部分は素直に表現して、上手に甘えて頼ったりできると男性からますます愛されるようになります。
肌や髪のケアをする
キレイで健康的な肌や、つやのある髪は女性らしさの象徴です。健康的な生活を心がけ、保湿をして肌をいたわり、髪をていねいにとくことは、自分の女性の部分を大切にすることにもつながります。
自分を大切にし、自分から愛してみよう
自分で自分を満たすことができないと、人から愛をもらうしか方法がなくなります。とはいえ、愛されたい欲求が過度にあると、恋愛相手の負担が増えて、関係がうまくいかなくなってしまいます。
自分から相手に興味をもち、喜ばせてあげることからはじめてみましょう。自分から愛を投げかけていくことができれば、男性からも愛される女性になれます。愛し愛される関係を目指していきましょう。
(高見綾)
※画像はイメージです
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