2018年12月28日 公開
2019年1月22日 更新

アンペア数を変更すると電気代が安くなる? 契約容量の選び方と注意点まとめ

電気の契約アンペア数を変更すると、電気代を安くできる場合があります。この記事では、家庭に適したアンペア数の選び方や注意点などを解説しています。アンペア数を上手に選べば無駄なく電気代の節約ができるので、変更方法がわからないと悩んでいる方も、参考にしてみてください。

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電気の契約アンペア数は、月々の電気代を考えるうえで、大切な要素のひとつです。電気使用量や日常の家電の使い方によって適切なアンペア数を選ばないと、ブレーカーが落ちたり、逆に高い電気代を払うことになってしまう場合があります。

そこで今回は、アンペア数の決め方や、契約アンペア数の変更方法について解説します。

アンペア数の変更はライフスタイルに合わせて

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東京電力エナジーパートナー(以下、東京電力EP)などで導入している「アンペア制」は、契約するアンペア数に応じて基本料金が変わる料金形態です。電気代を節約するには、世帯人数やライフスタイルに適したアンペア数で契約することが大切です。

賃貸物件などに引っ越した直後は、前の住人の契約していたアンペア数がそのままになっているケースが多いので、確認しておくとよいでしょう。

アンペアとは

アンペア(A)は電流の強さを表す単位です。電気の契約におけるアンペアは、家庭ごとに一度に使える電気の容量のことを指します。

つまり、アンペアの数値が大きいほど同時にたくさんの電気を使用でき、もし契約しているアンペア数を超える電気を使った場合は、ブレーカーが落ちて自動的に電気の供給がストップするようになっています。

アンペア制を導入している電力会社では通常、10Aから60Aの中から契約アンペア数を選択します。

契約アンペア数の確認方法

契約しているアンペア数は、分電盤の「アンペアブレーカーの色」でわかります。

地域の電力会社によって色分けは異なりますが、一例として、東京電力EPの場合は以下のような色分けが使われています。

アンペア数 アンペアプレーカーの色
10アンペア 赤色
15アンペア 桃色
20アンペア 黄色
30アンペア 緑色
40アンペア 灰色
50アンペア 茶色
60アンペア 紫色
色分けをしていない電力会社もあるので、その場合は毎月の検針票(電気ご使用量のお知らせ)、もしくは契約している電力会社のマイページなどで契約アンペア数や基本料金が確認できます。

アンペア数で異なる基本料金

アンペア制を導入している電力会社の基本料金はアンペア数ごとに設定されていますが、各電力会社で異なります。

ここでは、東京電力EP「従量電灯B」の基本料金を見てみましょう。
アンペア数 基本料金
10A 280円80銭
15A 421円20銭
20A 561円60銭
30A 842円40銭
40A  1,123円20銭
50A 1,404円00銭
60A 1,684円80銭
このように、契約アンペア数が大きくなるにつれて段階的に基本料金が高くなります。

最適なアンペア数と電気代

最適なアンペア数を選ぶには、家電の消費電力と使用時間帯を意識することが重要です。

ここでは、基本料金を安くするためのコツと、ライフスタイルにあった最適なアンペア数を解説します。
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基本料金を安くする方法

契約アンペア数が大きいほど基本料金は高くなりますが、そのぶん同時に多くの電気を使うことができるようになります。

ファミリー世帯ではたくさんの電気を使うため、契約アンペア数を下げるのが難しいケースもありますが、一度に大きな電力を使用しないよう気をつけるなど工夫をすることで下げることができる場合があります。

まずは、主要家電ごとにどのくらいのアンペア数を必要としているのか、確認してみましょう。

家電製品の消費電力

たとえば、日本における一般家庭の電圧は100Vなので、消費電力が1000Wの家電を使う場合、
1000W÷100V=10A
が使用アンペア数となります。

そして、同時に使用するアンペア数の合計値が契約アンペア数を超えると、ブレーカーが落ちるようになっています。

では、おもな家電製品のアンペア数の目安を見てみましょう。

家電 アンペア数
電子レンジ 15A
食器洗い乾燥機 13A
ドラム式洗濯乾燥機 13A(乾燥時)2A(洗濯時)
炊飯器 13A(5.5合炊き)
ドライヤー(強) 12A
掃除機(強) 10A
エアコン 6.6A
冷蔵庫(450Lクラス) 2.5A
上記は一例で、機種によってアンペア数は異なります。日常使いの家電製品でも、単体で10Aを超えるものが意外と多くあります。

契約アンペア数を下げる場合は一度に大きな電力を使わないよう、家族で家電製品を使う時間を分散させるなどの工夫をしてみましょう。

アンペア数の選び方

一般的に、一人暮らしの方が快適に過ごせるアンペア数は30A。節約したい方は、家電の消費電力を意識して工夫しながら電気を使えば、20Aに下げても問題ないでしょう。

2人以上で暮らす場合はライフスタイルや節約の仕方にもよりますが、少なくて30A、余裕を持たせるなら40Aの契約が無難です。

ファミリーで契約する場合は、家族それぞれの活動時間帯が違えばアンペア数は少なくて済みますが、特に朝などで電気の使用が重なる場合は消費電力量も増えるので、50A以上での契約がよいでしょう。

アンペア制の電力会社

電気の基本料金「アンペア制」や「最低料金制」などがあります。

以下は、アンペア制を導入している電力会社です。管轄地域にお住まいの方は契約アンペア数の見直しを検討してみましょう。

  • 北海道電力
  • 東北電力
  • 東京電力EP
  • 中部電力
  • 北陸電力
  • 九州電力 など

アンペア制でない電力会社

アンペア数による契約ではなく、電気の使用の有無にかかわらずかかる「最低料金」を定めたうえ、使用した電力量に単価を乗じた料金が請求される「最低料金制」の電力会社もあります。

また、2016年4月の電力小売全面自由化により、基本料金や最低料金の設定自体をなくし、使用した電気代のみを支払えばよいという新しい料金制度を打ち出す新電力も登場しました。

☆最低料金を定めている電力会社

  • 関西電力
  • 中国電力
  • 四国電力
  • 沖縄電力 など

☆基本料金自体がない電力会社

  • Looopでんき
  • ソフトバンクでんき(自然でんきプラン)
  • あしたでんき
  • 親指でんき など

契約アンペア数を変更するとどのくらいお得?

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基本料金は毎月必ずかかるので、下げることで効果的に電気代を節約できます。月々の違いがわずかでも、年間では大きな違いになりますよ。

年間で電気代がこれだけ違う!

東京電力EPの場合、50Aと40Aの基本料金の差は約280円なので、基本料金だけを見れば年間で約3,400円の節約ができることになります。

ライフスタイルに合わせてじょうずに電気を分散して使い、50Aから30Aに変更できた場合は、月々約561円、年間で約6,700円の節約が可能です。

なお、アンペア数を変えたことによる基本料金の差は日割りで計算されます。

アンペア数の変更方法

アンペア数の変更は難しくありません。各電力会社のホームページやコールセンターで変更依頼を受け付けていますので、検針票に記載されている「お客様番号」を伝えて、アンペア数の変更を申し込みましょう。

世帯人数が減ったなどでアンペア数を下げる場合、頻繁にブレーカーが落ちるといった理由でアンペア数を上げる場合のどちらでも手順は同じです。

アンペア数変更時の注意点

☆アンペア数変更時の工事費

基本的に、10Aから60Aの間であれば工事費はかかりませんが、電気配線の太さ不足など、室内での工事が必要な場合には別途費用が発生することがあります。賃貸の場合には大家さんや管理会社の許可も必要となるため、事前に連絡をしておきましょう。

また、賃貸物件の場合には退去時の「原状回復義務」があるため、変更したアンペア数を入居前の状態に戻さなければいけないケースもあります。これらも含めて、アンペア変更の前に確認しておくことをおすすめします。

☆アンペア数は年間契約

アンペア数は年間契約が基本のため、一度変更すると、原則1年間は再工事の依頼ができなくなります。

春や秋は電気の使用量が減るからといっても、月ごと、季節ごとにアンペア数を変更することはできないため、アンペア数の変更時には年間で一番使う時期の電気を意識して検討しましょう。

特に冬場は、暖房器具などで予想外に電気使用量が増えることがあるので注意が必要です。

☆アンペア制でない場合はどうなる?

アンペア制でない電力会社の場合は、契約アンペア数を気にする必要がありません。たとえば、Looopでんきでは、基本的に契約時にブレーカーの撤去作業(無料)が行われます。 ただし、場合によってはブレーカーが撤去されない場合もあり、その場合はそれまで契約していたアンペア数でブレーカーが作動してしまうことがあります。 アンペア制でない電力会社を検討する際は、事前に撤去があるかどうか、またどれくらいの容量が使えるのかを確認しておくとよいでしょう。

適切なアンペア数に変更して電気代をお得に!

契約アンペア数は、普段生活している中では意識することが少ないかもしれません。しかし、アンペア数を今よりも下げることができれば、電気代を節約できます。

まずは自宅のアンペア数を確認してみましょう。また、電力自由化以降、多くの電力会社が誕生し、基本料金を含めた料金プランの選択肢も大幅に増えました。

ぜひ、自分の家庭にあった電力会社・料金プランを選んでじょうずに電気を使いましょう。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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エネチェンジ編集部 エネチェンジ編集部