2018年12月28日 公開
2019年1月7日 更新

電力自由化にはデメリットも? 電気の正しい知識で不安を解消しよう!

電力自由化はいいことばかりじゃない!? あまり知られていない電力自由化によるデメリットや、その解消法、また電気の使い方や暮らしにどのような影響を与えるのかなどを解説していきます。正しい知識を身につけて、不安を解消していきましょう。

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2016年4月の電力自由化によって、数多くの新しい電力会社が登場し、より自分のライフスタイルにあった電気料金プランを選んで契約することができるようになりました。

ここでは、電力自由化によって変わったことのほか、意外と知られていないデメリットや、その解消法などについてを解説していきます。

電力自由化で変わったこととは?

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電力自由化によって、何がどのように変わったのでしょうか。あらためて見ていきましょう。

電力会社が自由に選べるようになった

電力自由化最大のメリットは、電力会社を自由に選べるようになったことでしょう。電力自由化前は、各地域によって契約できる電力会社が「東京電力」や「関西電力」などの大手電力会社に限られていました。

しかし、電力自由化以降は、大手電力会社のほか、新規に参入した電力会社とも自由に契約できるようになりました。

契約ができる電力会社は地域によって異なりますが、いずれの地域でも電力自由化前に比べて電力会社・電気料金プランの選択の幅は大きく広がっています。

中には、自然エネルギーの普及を推進する電力会社もあり、こうした電力会社を選ぶことで地球環境に優しい電気が使えるようになったことも、電力自由化の大きな意義と言えるでしょう。

電気代の節約が期待できる

電力自由化によって、多くの電力会社が電力小売業に参入し、同時に電気料金プランの選択肢も増えました。自分のライフスタイルにあわせて上手にプランを選べば、電気代の節約が期待できます。

新しいサービスが期待できる

新しい電力会社の中には、異業種から参入したところも数多くあります。ガソリンやガスなどを販売している事業者のほか、インターネットプロバイダーや携帯キャリアなどで知られている事業者も電力小売業に参入しています。これにより、各事業者が強みを持つ分野と電気の供給を組み合わせたサービスも利用できるようになっています。

たとえば、ガス会社の場合では、「ガスと電気のセット契約で割引になる」といったサービスを提供しているところもあります。

また、携帯電話の利用料金と電気代と合わせて支払うとポイントがもらえたり、電気代が割引されたりするサービスもあります。このように、電気代のほか、付帯するサービスの面でも電力会社を選べるようになったのも、電力自由化のメリットといえるでしょう。

電力自由化にはデメリットも?

電力自由化には利用者にとって多くのメリットがありますが、逆にデメリットはあるのでしょうか。
ここでは、電力自由化によって生じる可能性のあるデメリットを見ていきましょう。

電力会社の切り替えで解約違約金がかかる場合がある

電力会社によっては、契約を解除した際に、解約違約金が発生することがあります。すべての電力会社が解約違約金を設定しているわけではありませんが、金額や条件はさまざまなので注意が必要です。

解約違約金を設定している場合、その分、料金が安く設定されていることもあります。
しかし、想定外のタイミングで解約の必要が出てしまった場合、高額の解約違約金が発生したのでは節約も意味がなくなってしまいます。契約前には、しっかりと解約違約金の有無や発生の条件を確認しておきましょう。

電気代の支払い方法が限られる場合がある

大手電力会社の場合、基本的に口座振替やクレジットカードのほか、銀行やコンビニなどからの振り込みでも支払いが可能でした。

しかし、新電力では、支払い方法が限られる場合があります。さまざまな支払い方法に対応する電力会社もありますが、中には支払い方法を「クレジットカード支払いのみ」としている電力会社もあります。

口座振替や現金での振り込みを希望している場合は、事前に支払い方法の確認をしておきましょう。

紙の検針票・請求書が有料になる場合がある

電力自由化以前は検針票や請求書は無料で受け取れましたが、電力自由化以降は、多くの電力会社でWEBサービスなどでの確認が基本となり、紙の検針票は有料となっています。東京電力でも、自由化以降の新しいプランでは、紙の検針票の発行に108円かかるとしています。

WEBでの料金確認は無料です。紙面による請求書などが毎月必要な場合には、契約前に発行手数料を確認しておきましょう。

電力自由化の不安を解消しておこう

電力自由化ではデメリットもありますが、事前に不安を解消しておけば、困ることはないはずです。契約前に、以下の確認事項をチェックしておきましょう。

チェックポイント① 契約条件を確認しておく

電力各社は、それぞれさまざまな料金プランを用意していますが、それに応じて契約条件や特典を受けられる条件も異なることがあります。契約後のトラブルを防ぐためにも、条件面の確認はしておいたほうがよいでしょう。

上の項目でも記載したとおり、契約期間と解約違約金のチェックも重要です。もし不明な点がある場合には、契約前に確認しておきましょう。

チェックポイント② トラブル発生時の連絡先を確認しておく

電力会社を切り替えた場合、切り替え前とは異なり、何かトラブルが発生した際は各エリアの大手電力会社ではなく、契約している電力会社に連絡をしなければいけません。
問い合わせの窓口も変わりますので、契約の内容を確認したうえで、電力会社のサポートセンターなどの連絡先を控えておくようにしましょう。

チェックポイント③ トラブルが発生したとき・どうしても不安がぬぐえないときは国の相談窓口へ

しつような勧誘を受けたなどのトラブルが発生した場合や契約内容の説明があいまいでわからなかったときは、国の相談窓口を利用しましょう。

☆電力・ガス取引監視等委員会

経済産業省に置かれる審議組織です。直通相談窓口があるので、不安を感じたり、トラブルが生じたりした場合には相談をしてみましょう。

電話 03-3501-5725 
受付 9:30~12:00、13:00~18:30
※土日祝日、年末年始を除く

☆国民生活センター 消費者ホットライン

国民生活センターは消費者庁が所管していますが、消費者保護のための「消費者ホットライン」という窓口の設置もしています。電話番号は全国共通で「188」です。188にかけてつながりにくい場合は、下記の番号がアナウンスされます。

電話 03-3446-1623
受付 平日・土日祝 10:00~16:00

実はデメリットじゃない⁉ 電力自由化に関するよくある疑問

電力自由化について、「電気の質は落ちるのでは?」「切り替え時に停電が起きるのでは?」など、さまざまな疑問があると思います。この質問たちに回答していきます。

疑問① 新電力は電気の品質が落ちる?

大手電力会社から新電力に切り替わることで電気の品質に不安を感じている方もいるかもしれませんが、答えは、NO。品質が低下することはありません。

すべての電力会社で販売される電気は、各地の発電所で作られた電気を一度変電所に集めて品質を整えてから各家庭へ送電されます。どの電力会社と契約しても使う電気は同じものになるため、契約している電力会社が変わっても、電気の質に差は生じません。

設備の管理体制も電力自由化前と同じです。電力会社を変えても変電所を管理する送配電事業者は変わらないので、電力会社の切り替えが原因で電圧が不安定になることもありません。

疑問② 新電力は災害時に停電からの復旧が遅い?

これも答えはNO
新電力に切り替えたからといって停電時の復旧を後回しにされたり、対応が遅くなることはありません。

災害などで停電が発生した場合は、送配電事業者が復旧などの対応を行います。送配電事業者は切り替え後も同じであるため、電気の質と同様に、電気の復旧や停電への対応も変わりません

疑問③ 切り替え時に停電が起きる?

答えは、電力会社によって異なります
新電力会社と契約する際に、通信機能を保有した電気使用量を計測する装置であるスマートメーターに交換する工事が必要になります。

現在契約している電力会社によって異なりますが、この交換作業の際に、5~15分程度停電することがあります。停電時間は短時間なので、日常生活に大きな支障が出る心配はないでしょう。なお、この工事は立ち合い不要で、費用も原則無料です

電力自由化のデメリットも正しく理解して電気をじょうずに利用しよう!

電力自由化にはたくさんのメリットがありますが、一方である程度のデメリットも生じます。しかしデメリットも、事前に確認しておけば、心配のいらないものがほとんどです。契約前にしっかりチェックをし、不安なく電気を利用できるようにしておきましょう。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※画像はイメージです※本文の価格は税込価格となります

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エネチェンジ編集部 エネチェンジ編集部