2018年4月26日 公開
2019年8月30日 更新

格安SIMの大容量プランは本当にお得? 大手キャリアと比較しました

格安SIMの中にも大容量のデータプランに対応したものが増えてきました。しかし2017年9月にソフトバンクが始めた50GBの「ウルトラギガモンスター」は料金で格安SIMをしのいでいるともいわれています。それでも格安SIMは本当に安いのか? 大手キャリアの大容量プランと比較してみました。

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格安SIMの中にも大容量のものが増えつつあります。これはスマホやタブレットで映画やドラマを見る人や、ゲーム専用機並みの本格的なゲームをプレイする人が増えてきたため、従来の料金プランのようなデータ通信量では対応できなくなっているからです。今回は格安SIMの大容量プランを紹介します

格安SIMの大容量プランは実はお得ではない

ドコモやau、ソフトバンクといったいわゆる大手キャリアの料金プランにも、格安SIMの料金プランにも、大容量のデータ通信が可能な料金プランはあります。

しかしデータ通信量が少なめのプランに比べると、大容量プランは格安SIMの方が飛び抜けてお得、とは決して言えないのが現状です。実際に比較してみましょう。

まず大手キャリアからです。ここでは20GB以上のパケットパックを取り上げます。(月額料金)

  • ドコモ:20GB 6,480円 30GB 8,640円
  • au:20GB 6,480円 30GB 8,640円
  • ソフトバンク:20GB 6,480円 50GB 7,560円

ソフトバンクは50GBの『ウルトラギガモンスター』が登場したときに30GBの新規受付が終了しました。

大手キャリアは20GBが3社横並び、30GBもドコモとauでまったく同じ料金になっています。そしてソフトバンクの50GBはドコモやauの30GBに比べると割安です。

大手キャリアはここに基本プランとインターネット接続サービスの料金が上乗せされて毎月の料金になります。ドコモの場合は『カケホーダイ』が2,916円/月、spモードが324円/月、合計3,240円/月が上乗せされます。

「ドコモの場合」と書きましたが、auもソフトバンクもプラン名称が異なるだけで料金は同じです。

つまり3社とも20GBで9,720円/月、ドコモとauの30GBは1万1,880円/月、ソフトバンクの50GBは1万800円/月となります。

次に格安SIMです。ここではすべて音声通話プランの月額料金を取り上げています。

  • 楽天モバイル:20GB 5,130円 30GB 6,642円
  • イオンモバイル:20GB 5,054円 30GB 6,566円 50GB 1万1,664円
  • エキサイトモバイル:20GB 5,054円 30GB 7,214円 50GB 1万1,750円(※どちらも『1枚コース』)
  • mineo:20GB 4,957円 30GB:7,030円(※どちらも『Aプラン』)

20GBと30GBは格安SIMの方が安いです。しかし50GBはイオンモバイルもエキサイトモバイルも、ソフトバンクより高いのがわかります。

そのうえソフトバンクは国内通話が時間無制限、回数無制限のかけ放題なので、内容的にもイオンモバイルやエキサイトモバイルに勝ります(ただし2年間の定期契約あり)。

20GBや30GBの料金を大手キャリアと比較しても格安SIMの方が半値弱程度にはなっているものの、もっと少ない容量、たとえば5GBのように格安SIMの方が圧倒的に安いというほどにはなっていません。

ちなみにドコモのパケットパックを5GB(5,400円/月)にするとカケホーダイライト(5分定額・1,836円/月)とspモード(324円/月)をつけて7,560円ですが、楽天モバイルの通話SIMの5GBプラン(2,322円/月)に『楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル』(918円/月)をつけると3,240円/月です。

同じ通話5分定額と5GBのデータ通信という内容で楽天モバイルはドコモの半分以下の料金です。

20GBや30GBは大手キャリアに比べて安いもののその安さは半分弱にとどまり、50GBにいたってはソフトバンクに完全に負けている……これが冒頭に書いた「格安SIMの大容量プランは実はお得ではない」の意味です。

とはいえ20GB、30GBに関しては格安SIMの方が安いのは事実なので、これくらいの容量のパケットパックをドコモやauで使っていて月々の料金を安くしたい、と考えている人は格安SIMを検討する価値があります。

格安SIMの大容量プランを紹介!

それではヘビーユーザーにおすすめしたい、格安SIMの大容量プランをいくつか紹介しましょう。

なお「大容量」の定義に特に決まりはありませんが、ここでは月20GB以上のデータ通信が可能なプランを「大容量プラン」として扱うことにします。

へビーユーザーは見逃せない! イオンモバイル(イオンスマホ)

最初に紹介するのがイオンモバイルです。イオンモバイルはその名が表しているように、あのスーパーのイオンと同じくイオンリテール株式会社が運営しています。

イオンモバイルでは2018年3月からそれまでのドコモ回線に加えてau回線の提供も始めました。料金はどちらも同じとなっています。

イオンモバイルの20GB以上のプランの月額料金は以下のとおりです。

  • 20GBプラン:音声プラン 5,054円 データプラン 4,298円 シェア音声プラン 5,378円
  • 30GBプラン:音声プラン 6,566円 データプラン 5,810円 シェア音声プラン 6,890円
  • 40GBプラン:音声プラン 8,618円 データプラン 8,078円 シェア音声プラン 8,942円
  • 50GBプラン:音声プラン 1万1,664円 データプラン 1万1,124円 シェア音声プラン 1万1,988円

「シェア音声プラン」というのはSIMカードを最大5枚利用できるプランです。1枚目を音声通話するスマホで使い、2枚目をモバイルルーターで、3枚目をタブレットで、というような使い方ができるので、複数の機器をネットにつないで使いたい人におすすめです。

30GBまでのプランは他社でもよくありますが、それより上の容量を用意しているところはあまりないです。「30GBでもまだ足りない」という人にとってイオンモバイルは貴重な存在です。

イオンモバイルは全国約200のイオンにイオンモバイルショップというショップを設けているので、近所にイオンがあってよく使っている、という人には便利だと思います。

定額制だけでなく段階料金制もある! エキサイトモバイル

続いて紹介するのはエキサイトモバイルです。エキサイトモバイルはインターネットプロバイダーのBB.exciteなどを手掛けるエキサイト株式会社が運営しています。

エキサイトモバイルにはデータ通信量を、低速通信のみ(使い放題)から15GBまで18段階に細かく分け、毎月使ったデータ通信量に応じた料金を支払う『最適料金プラン』というものがあります。

SIMの枚数に応じて『1枚コース』と『3枚コース』があり、1枚コースは上限が10GB、3枚コースは上限が15GBです。月々使うデータ通信量が大きく異なる人におすすめの料金プランですが、大容量というわけではありません。

大容量プランが用意されているのは『定額プラン』の方です。20GB以上の大容量プランの月額料金は以下のとおりです。

  • 20GB:1枚コース 4,298円 3枚コース 4,838円
  • 30GB:1枚コース 6,458円 3枚コース 7,106円
  • 40GB:1枚コース 8,618円 3枚コース 9,266円
  • 50GB:1枚コース 1万994円 3枚コース 1万1,534円

エキサイトモバイルはSMS機能と音声通話機能がオプション扱いとなっており、料金はそれぞれ151円/月、756円/月で、上記はデータSIMの料金を記載しています。

エキサイトモバイルは新規契約をするとキャッシュバックを受けられるキャンペーンをよく行っています。特に音声通話機能つきで契約をすると1万円を超えるキャッシュバックになることもあるのでお得です。気になる人はこまめにキャンペーンの情報をチェックしておくとよいでしょう。

au回線でも大容量を使いたい! mineo(マイネオ)

最後に紹介するのはmineoです。mineoは関西電力株式会社の子会社、ケイ・オプティコム株式会社が運営しています。元々はau回線のみを扱う格安SIMでしたが、その後ドコモ回線も扱うようになりました。

mineoはau回線の料金プランを『Aプラン』、ドコモ回線の料金プランを『Dプラン』としていますが、この2つは料金が微妙に異なります。

Aプランの20GB以上の大容量プランの月額料金は以下のとおりです。

  • 20GB:シングルタイプ 4,298円 デュアルタイプ 4,957円
  • 30GB:シングルタイプ 6,372円 デュアルタイプ 7,030円

シングルタイプとはデータ通信のみのプランで、デュアルタイプはシングルタイプに音声通話機能がついたものです。

次にDプランの20GB以上の大容量プランの月額料金です。

  • 20GB:シングルタイプ 4,298円 デュアルタイプ 5,054円
  • 30GB:シングルタイプ 6,372円 デュアルタイプ 7,128円

AプランにはSMS機能がついていますが、Dプランにはついていません。DプランでSMS機能をつける場合はオプションとして別途129円/月を支払う必要があります。

au回線を扱う格安SIMは、先ほど紹介したイオンモバイルとmineoの他には大容量プランを用意しているところがあまりありません。イオンモバイルとmineoのAプランを比較すると、20GBのデータプランは同じ、音声プランはmineoの方がお得、30GBのデータプランも音声プランもイオンモバイルの方がお得となっています。

イオンモバイルとmineoの他にはBIGLOBEモバイルが『20ギガプラン』『30ギガプラン』を用意していますが、BIGLOBEモバイルはこれらに比べると割高ですのでおすすめしません。

しかもイオンモバイルとmineoは音声プランであっても最低利用期間と違約金がありません。つまり「使ってみて、嫌だったら解約する」ということができるため、気軽に使い始められます。

番外編:SNSの利用が多い人におすすめ! LINEモバイル(ラインモバイル)

20GBを超える大容量プランはありませんが、SNSの利用が多い人におすすめしたいのがLINEモバイルです。LINEモバイルはソフトバンクやY!mobileを手掛けているソフトバンク株式会社が運営しています。

LINEモバイルには大きく分けて『LINEフリープラン』『コミュニケーションフリープラン』『MUSIC+プラン』の3つがあります。

そしてLINEフリープランはLINEを使った通信が、コミュニケーションフリープランはLINEの他にTwitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)を使った通信が、MUSIC+プランはLINE MUSIC、LINE、Twitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)、Instagram(インスタグラム)を使った通信がそれぞれカウントフリー(データ通信量としてカウントされない)になります。

Facebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)のアプリは意外に通信量が多いです。これはどちらもフィード内に動画が投稿されているケースがあるからです。動画の自動再生機能をオフにしていればある程度はデータ量が節約できますが、日常的にFacebook(フェイスブック)やInstagram(インスタグラム)を楽しんでいる人はLINEモバイルを使ってみるのもおすすめです。

格安SIMの大容量プランは今後に期待

ここまで格安SIMの大容量プランを紹介してきました

ソフトバンクのウルトラギガモンスター(50GB)はドコモやauはもちろん、格安SIMにとっても大きな脅威となるでしょう。

大手キャリアは1社が新しいことを始めると他の2社が追従する、ということを繰り返していますので、ドコモとauがソフトバンクに続く動きを見せるかもしれません。そうなれば大容量プランを巡る大手キャリアと格安SIMの競争は今よりも過熱するかもしれません。

利用者にとっては安い値段で質のよいサービスが提供されるのは喜ばしいことなので、この動きに注目していきましょう。

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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