2018年12月28日 公開
2018年12月28日 更新

電気とガスはセットがおトク? セット契約前に注意しておきたいこと

電気だけでなくガスも自由化され、ガス会社も自由に選べるようになりました。電気とガスのセット契約でおトクになるセットプランを提供する会社もありますが、実はデメリットもあります。この記事では、電気とガスの自由化と、電気とガスのセット割を選ぶときに気を付けるポイント、セット割を提供している会社を紹介します。

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2016年4月より電力小売の全面自由化、翌年2017年4月にはさらにガス小売も全面自由化されました。これを受けて、電気とガスを一緒に契約するとおトクになる「電気ガスセット割」などのプランを提供する事業者も増えました

この記事では、電気とガスの自由化に関する概要のほか、セット契約のメリット・デメリット、切り替え前に確認すべきポイントを解説します。

電気とガスの自由化でできるようになったこと

電気とガスの自由化について、くわしくはよくわからないという方もいるでしょう。

そこで、まずは電気とガスの自由化でできるようになったことを紹介します。

電力会社が自由に選べるようになった

電力自由化以前は、地域ごとに決まった電力会社と契約することになっていました。2016年4月の電力自由化は、正確には電力小売全面自由化といい、家庭や商店などに向けた低圧区分の電気の小売業にさまざまな企業が参入できるようになったことを指します。

これは、消費者側からすれば、自由に電力会社を選べるようになったことを意味します。

電力自由化を受けて、新しく生まれた電力会社や、別分野の企業が電力小売事業に新規参入することも多くなりました。消費者は複数の電力会社を比較して決められるので、電気代を安くできたり、ポイントがたまったり、サービスを受けられたりといったさまざまなメリットが受けられます。

また、電力会社間で競争が生じることで、電気料金の適正化やサービスの向上など、業界全体への好影響もあります。

都市ガス会社も選べるようになった

2017年4月には都市ガスの小売も自由化されました。日本のガスは都市ガスとLPガス(プロパンガス)があり、LPガスは今回の自由化以前から契約する会社を自由に選べましたが、都市ガスは電力会社と同じく、地域ごとに決められた都市ガス会社と自動的にガス使用契約を結んでいました。

ガス自由化にともなって、都市ガス会社も自由に選べるようになりました。電気と同じく、都市ガス会社を選ぶことでガス代が安くなる、付帯サービスを受けられるなどのメリットがあります。

電気とガスのセット契約が可能に

電気と都市ガス両方の自由化を受けて、電気とガス両方を取り扱う企業が増えてきました。電気+都市ガスの両方を同じ会社でまとめて契約できるようになったのです。

次の項目では、電気と都市ガスを同じ会社でセット契約すると得られるメリットやデメリットをくわしく紹介します。

電気とガスのセット契約のメリットとは

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電気とガスをセットで契約するとどのようなメリットが得られるのでしょうか?

おもな3つのメリットを紹介します。

メリット1 支払いを一本化できる

電気と都市ガスの契約を同じ会社でセットにすると、月々の電気代・ガス代の支払いを一本化できます。紙の領収書を発行している場合は、領収書も1枚にまとめられます。

ほかにも引き落とし口座や支払方法の変更など、支払いに関する手続きもまとめて1回の手続きで済ませることができます。

メリット2 引越し時の手続きや問い合わせなどがラク

電気とガスの契約を同じ会社でセットにすると、引越しやプラン変更などの際の手続きや問い合わせ窓口が一緒になります。支払い以外の手続きや、必要に応じた問い合わせも1回で済むため便利です。

また、月々の電気やガスの使用量を確認するマイページなどの操作も、電気ガス両方をいっぺんに確認、操作ができます。

メリット3 割引になることもある

電気と都市ガスの契約をセットにすることで、月々の使用料金が割引になる「セット割引」を展開している会社もあります。電気だけでなくガスの使用料金もおさえたい方にとって、大きなメリットになるでしょう。

電気とガスのセット契約のデメリット

電気とガスのセット契約には、デメリットもあります。

セット契約を提供している会社自体が少ない

電力に次いで都市ガスの自由化がスタートしましたが、実はガス事業に新規参入した企業は電力事業に対して少ないのが現状です。現在おもに電気とガスのセット契約を提供している会社は、すでにガス事業を手掛けている会社です。

セット契約を前提で電気と都市ガスの会社を選ぼうとしても、契約できる会社の選択肢自体が少なく、自分に適したプランをやや見つけにくいのはデメリットと言えるでしょう

必ずしもおトクになるとは限らない

もともとガスの使用量自体が少ない世帯は、電気とガスのセット契約ができる会社に切り替えても、月々の使用料金が安くなるとは限りません。さらに、両方を契約してもセット契約による割引を行っていない会社もあります。

電気とガスのセット契約前に確認しておきたいこと

電気とガスのセット契約のメリットとデメリットを踏まえて、契約前に確認しておきたいポイントを紹介します。

集合住宅の場合は、電気とガス会社が変更できるか確認

アパートやマンションなどに住んでいる場合は、集合住宅単位で一括受電・一括受ガスをしていたり、決められたLPガス会社と契約していたりすることがあり、切り替え自体ができない場合があります

一括受電の場合は基本的に電力会社の切り替えはできず、都市ガスの一括受ガス、または大家や管理会社とあらかじめ契約しているLPガス会社がある場合はガス会社の変更ができません。

賃貸物件によって、下記の4つのケースがありますので、管理会社などに確認しておく必要があります。

  • ケース1:両方とも変更できる
  • ケース2:電力会社だけが変更できる
  • ケース3:ガス会社だけが変更できる
  • ケース4:両方変更できない

アパートやマンションなどの集合住宅に住んでいる場合は、オーナー(大家さん)や管理会社などに電気やガスの契約会社の切り替えができるか事前に確認しておきましょう。

トータルでおトクになるか確認

セット割引で電気代がおトクになることがありますが、セット割引ができることを前提に電力会社を選んでしまうと、トータルでおトクにならない場合があります。むしろ、電気とガス、それぞれを自分の暮らしにあった別々の会社で契約したほうがトータルコストは安く収まることもあります

そのため、セット契約を検討する場合は、別々に契約した場合とも比較しながら決めるのがおすすめです。

料金以外のメリットも多い電気とガスのセット

電力自由化・ガス自由化の概要と、電気とガスのセット契約のメリットとデメリット、切り替え前に確認しておきたい3つのポイントをご紹介しました。

電気とガスのセット契約は、料金の割引だけでなく手続きが便利になるなどのメリットもあります。

今はまだ電気・ガス両方を取り扱う事業者は限られていますが、今後より多くの事業者がガス事業へ参入することも期待されています。さまざまな観点で比較・検討をして、自分の家庭で本当におトクになる電力会社やガス会社を探してみましょう

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※画像はイメージです※本文の価格は税込価格となります

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