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スキンシップとは? 触る場所別の意味&効果を解説【心理学】

桑野量(心理カウンセラー)

スキンシップをとられると、思わずドキッとしてしまいませんか? どういう意味があるんだろうとつい考えてしまいますよね。そこで、心理カウンセラーの桑野量さんに男女別のスキンシップをとる理由を聞いてみました! ぜひチェックしてください。

気になる人からスキンシップをとられるとドキドキしてしまうのと同時に、これってどういう意味? と頭の中で混乱してしまうことがあるかもしれません。

それって好きのサイン? それとも誰にでもできるの?

そんなふうに、どのような意味があるのか気になりますよね。

また、自分からスキンシップをとる場合は、どのような効果があるのかも気になりませんか?

そのスキンシップがプラスに働いてくれるのか? それともマイナスに働いてしまうのか?

今日は、恋愛で役立つスキンシップについて勉強してみましょう!

スキンシップとは?

スキンシップとは、手をつないだり、ハグをしたりといった肌と肌の触れ合いを指します。

また、お互いの肌を触れ合わせることにより心を交流させる意味合いもあり、カップルにとっては大切なコミュニケーションです。

(和)skin+ship》肌と肌との触れ合い。また、それによる心の交流。

(『デジタル大辞泉』小学館)

辞書の意味からも、スキンシップには「心を通わせる」意味合いがあることが分かります。

どんなこと? 大人のスキンシップ一覧

肌を触れ合わせる行為にもいろいろな種類があります。大人のスキンシップ一覧と、やり方を見ていきましょう。

(1)手をつなぐ


まずは王道のスキンシップ、手をつなぐ行為です。恋人同士ではもちろん、子どもと一緒に歩く時などに幸せを感じたり、相手を守ったりする心理があると考えられます。

カップルなら、恋人つなぎや腕組みなどをすることで、より2人の距離が近くなりドキドキ感が増すでしょう。

(2)ハグ


手をつなぐよりも、より体の密着感が増すスキンシップがハグ。

好きな人同士がするハグには、ストレス解消効果やリラックス効果があるといわれているほどです。

(3)添い寝


腕枕をしてもらったり、抱き枕のように相手へ抱きついてみたり。カップルや夫婦の距離を縮めるスキンシップのひとつです。

(4)キス


キスをすると脳内から通称「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンというホルモンが出ます。また、エンドルフィンというホルモンも放出され、ストレス耐性もアップするのだとか。

「愛してる」という言葉を一緒にプラスすることで、さらに安心感や幸福感を得られるはずです。

スキンシップがもたらす効果

では、スキンシップは恋人や夫婦、付き合う前のカップルにどのような効果をもたらすのでしょうか。

(1)愛情を伝え合える

自分からスキンシップをはかったり、相手からのスキンシップを受け入れたりすることで、「好き」という気持ちを間接的に伝えることができます。

嫌いな相手と無理にスキンシップをとる必要はありません。

スキンシップをすることで、自分たちはそれに値する関係性である、お互いにその気持ちがあるということを伝えられ、愛情を確認し合う手段となるでしょう。

(2)ストレス解消

「ハグをするとストレスが解消される」という説を聞いたことはありませんか? 実際に、好きな人とハグをした時、物理的な体の温もりだけでなく、心も温まるような経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。

これはスキンシップの中でもハグにおける話になりますが、ハグには「ドーパミン」「オキシトシン」といったホルモンの分泌を促す効果があるそうです。

こうしたことが、好きな人と抱きしめ合った時に感じる心地良さの理由かもしれません。

(3)カップルや夫婦のコミュニケーションになる

冒頭でも述べたとおり、スキンシップは心を通わせるコミュニケーションの1つです。

コミュニケーションと言うと言葉での話し合いばかりが浮かんできますが、実はそうではないんですね。

言葉ではうまく気持ちを伝えられなくても、体に触れ合うことは立派なコミュニケーションになるかもしれません。

参考記事はこちら▼

キスから恋愛が始まった経験はありませんか? その理由を、心理カウンセラーが解説します。

【男女別】スキンシップをとる意味

スキンシップをとる意味は、男女で変わってくるのをご存じでしょうか? 続いて、男女別にスキンシップの意味の違いを知りましょう!

スキンシップをとる男性心理

(1)愛情表現

男性は、純粋に好きな気持ちを表現する方法としてスキンシップをとります。

ただし女性と比べて、付き合う前には愛情表現としてのスキンシップをとることは少ないかもしれません。

参考記事はこちら▼

言葉で愛情を伝えるのが苦手な男性は、スキンシップで愛情表現をすることがあるようです。

(2)応援したい

肩に手を置いて「お疲れさま」と言うことがあるように、男性はボディーランゲージの1つとしてスキンシップをとることがあります。

この場合恋愛感情とは限りませんが、少なくともあなたを気に掛けている気持ちはあるといえるでしょう。

(3)下心がある

男性は、下心から相手の体に触れてくることもあります。

好意が無いのにそのスキンシップを許容してしまうと、男性に「下心を受け入れた」と勘違いさせてしまうことがあるので注意が必要です。

スキンシップをとる女性心理

(1)好きな気持ちのアピール

女性にとってスキンシップは、好意を伝えるためのコミュニケーションとしての意味合いが強いようです。

そのため男性とは違って、付き合う前でも愛情表現としてスキンシップをとることが多い傾向にあります。

参考記事はこちら▼

もしもスキンシップで好意に気づいてもらえないなら、この記事の方法を試してみては?

(2)全く何も考えてない

男性よりも女性の方が、異性に触れることに抵抗が無い傾向があります。

そのため女性は、何とも思っていない相手に対してもスキンシップをとることがあります。友達同士で手をつないだりするような感覚ですね。

参考記事はこちら▼

女性が触れる部位によっては、「何とも思っていない」とは言い切れない場合もあるでしょう。

(3)寂しい気持ちから

女性は、寂しい気持ちから相手の体に触れて安心したいという気持ちがあります。

反対に、男性は寂しさからスキンシップをとるといったことはあまりありません。

こうしてみると、男性の方が女性の体に触れることへのハードルが高いと感じています。そのため、男性からスキンシップをとる場合は、その裏側に何かしらの意図が隠れていることが多いといえるのではないでしょうか。

【触れる場所別】スキンシップに隠れた心理とは

スキンシップをとる場所によっても、そのメッセージは変わってきます。ここからは触れる場所別に、どういった心理があるのかを見ていきましょう!

頭:安心感を与えたい

頭に触れるスキンシップは、相手に安心感を与えたいという心理が働いています。

恋愛感情よりも励ましたい気持ちや守ってあげたい気持ちがあるといえます。親が子どもの頭をなでてあげるような感覚といえば分かりやすいかもしれませんね。

顔:好意がある

異性の顔に触れることはハードルが高いですよね。これはあなたに好意があるのと同時に、あなたからも自分が受け入れられているという意識を持っていることを意味します。そういった意識が無いと、顔に触れるのはリスクが高いですからね。

もし相手が、あなたが好意を持っていると誤解しているのなら、触れられた時にきちんと拒否しておきましょう。

肩:あいさつの意味合いが強い

肩は、相手へのスキンシップが一番しやすい場所でもあります。

ただ、あいさつのような意味でのボディータッチであることも多いので、肩に触れられることで自分に好意があるかを見極めるのは難しいかもしれません。

手:好意を持っている

手へのスキンシップは、好意の表現そのものといえます。

顔に触れた時との違いは、「相手側にはあなたが自分に好意があるのかどうかはまだ判断できていない」というところにあります。自分の好意を伝えると同時に、あなたの反応をうかがっているようです。

腰:下心がある

二人の関係性がはっきりしていないのに腰に手を当ててくるのは、下心があるサインといえます。

写真を撮る時のポーズとして腰に手を当てることはあるかもしれませんが、それ以外は下心と捉えていいでしょう。

太もも・脚:下心or探りを入れている状態

脚や太ももに触ってくるなら、それも下心があるサインです。

しかし、あなたの脚に相手の脚が軽く触れる程度なら、相手はあなたの気持ちに探りを入れている状態です。いわばあなたの気持ちを知るための確認作業なのです。

スキンシップをとる場合の注意点3つ

前述した通り、スキンシップは男女での意味合いも変わってきます。あなたが良かれと思ってしたスキンシップでも、相手には裏目に出てしまうことがあるのです。

ここからは、スキンシップをとる時に注意すべきポイントをお伝えします。

(1)さり気なくを心掛ける

スキンシップとはさり気なく行うからこそ効果があるといえます。好意を伝えることが目的でスキンシップをとるならば、本当は言葉で伝えた方が相手に意思が正確に伝わりますからね。

スキンシップは少しずつ相手にメッセージを伝えることにメリットがあるので、さり気なくすることを心掛けましょう!

(2)相手の反応をきちんと確認する

これはスキンシップに限らず全てのコミュニケーションでいえることですが、相手の反応をきちんと確認することがとても大切です。

言葉でのコミュニケーションに比べて相手の反応が分かりにくいですから、スキンシップをとる時は、本当は嫌がっていないかなどをしっかりと確認した方が良いでしょう。

(3)スキンシップに頼りすぎない

スキンシップは、口では言えない好意を相手に伝えるには便利なコミュニケーションといえます。好きと言葉で伝えると否定されてしまう恐れがありますが、スキンシップには曖昧な部分があるので、キッパリと否定されることは少ないかもしれません。

しかし、あなたのスキンシップを相手が受け入れてくれても、そこに恋愛感情があるとは限りません。スキンシップは、あくまで補助的な役割と捉えておきましょう。

言葉とスキンシップをバランスよく使おう

恋愛におけるスキンシップは、恋する気持ちを加速させてくれるものです。

自分のことをどう思っているか、はっきりとは分からない。その曖昧さが恋のドキドキを感じさせてくれますからね。

また、恋人同士になっても、お互いの気持ちを伝えていく上でスキンシップは大切なコミュニケーションといえます。

言葉とスキンシップでのコミュニケーション、そのバランスをうまくとりながら相手との関係性を深めることができればいいですよね。

スキンシップをとるのには勇気が必要かもしれませんが、恋愛は勇気を出すほどチャンスが巡ってくるもの。スキンシップをうまく取り入れて、恋愛のチャンスを手にしてくださいね。

(桑野量)

※画像はイメージです

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