心理学で紐解く。簡単にポジティブになれる10の方法
心理学を使ったポジティブになれる10の方法とは? 恋愛や仕事など、時にはネガティブになってしまった時に使える方法を、マジシャン&催眠心理療法士の浅田悠介さんが紹介します。
「ああ辛いしんどい」
「もう死にたい、消えてなくなりたい」
「はあ、何もかも嫌」
みなさん、これがネガティブですよね。
ネガティブなのはダメだとわかってるんだけど、やめられない。だって世の中って、ちょっとしんどいじゃないですか。ネガティブになるなってほうが難しいですよね。
とはいえ、そんな中でも、なんとかポジティブにいきたいものです。
そう、今回のテーマは「ポジティブになる方法」です。
いきなりポジティブになるのは無理でも、ポジティブになる方法を学ぶことはできると思うんです。ゆるく学んでみませんか?
ひとつでも使えるものがあれば、しめたものですよ。
ポジティブになれない原因とは?
今のあなたは、なぜポジティブになれないのでしょうか。まず大切なのは、根底にある原因を考えること。
難しいかもしれませんが、それを払拭できれば、おのずと目の前の景色は晴れていくでしょう。では、いくつか代表的な例を挙げていきます。
あなたはネガティブな人かどうか、診断でチェックしてみましょう。
(1)仕事でミスをしてしまった
人をネガティブな方へと引きずり込む出来事と言えば、仕事でのミスでしょう。「まずい、やってしまった……!」とひやひやするあの感覚、あなたも覚えがあるのでは?
ミスが解決するまで、その嫌な感情はずっと続きます。
私たちは生きる時間の大半を、仕事に費やします。そんな中でのミスは、ポジティブになれない原因となって当然ですよね。
仕事のミスでネガティブになってしまった時の対処法を解説します。
(2)恋愛がうまくいかない
好きな人からそっけない態度を取られた時、恋人に振られそうな時。ポジティブでいられる人は少ないですよね。うまくいかない恋愛が、あなたの気持ちをネガティブにしてしまっているのかもしれません。
「やめたい」と思っても、やめられないのが恋の怖いところ。幸せな感情だけでなく、不安や焦りも私たちに与えることでしょう。
恋愛がうまくいかない時の対処法を解説します。
(3)人間関係に悩んでいる
上司からの圧がすごい、友達とケンカしてしまった、親とうまくいかない……。
自分以外の人のことなんて100%理解できなくて当たり前なのですが、それでも私たちは理解できないことに苦しみ、葛藤します。
それほど人間関係は難しいものなのです。
人間関係につまずいた時、ポジティブになれない自分に悩むこともあるでしょう。
人間関係がうまくいかない原因や対処法を解説します。
(4)将来への不安がある
将来がどうなるか分からない、そんな漠然な不安に駆られ、どうしてもポジティブになれない時もあるでしょう。
先のことを考える時、どうしても悪い方へ、悪い方へと考えてしまう人はいるものです。
「ああなったらどうしよう」「こうなったらどうしよう」と良くない妄想をし、気づけばポジティブから程遠いところにいた、なんてのはあるあるですよね。
将来が不安で仕方ない時の解決策を紹介します。
ポジティブになれる10の行動
ポジティブになることのメリットは、めちゃくちゃあります。
シンプルにいえば行動できるようになります。「嫌われるかも……」「失敗するかも……」といった恐れ(これも存在しないものですよね?)がなくなるから。
そして人生を前に進めるのはアクションのみです。原理的には、私たちは行動することでしか幸せをゲットすることができません。
幸せは歩いてこない、だから歩いていくんだね──というわけです。
つまりポジティブになるメリットは「幸せに近づける」ことです。
ここでは即席でポジティブな気持ちになる方法を説明します。
(1)ため息のあとに「幸せ」と言ってみる
私もたまにやっています。
つい、ため息をついてしまうときってありますよね。ちょっとアンニュイな気分のときに、「はあ」と言ってしまうわけです。
大事なのは、それを「いけないもの」だと捉えないこと。無くそうとしないこと。貴女の心のSOSなのですから。
その直後に「幸せ」とつぶやいてみるのです。
するとネガティブなため息が、あっという間にポジティブな行為になります。貴女のなかでイメージを作り変えることができるのです。
人が「ため息をつく理由」を医師に聞きました。
(2)好きな音楽を聞く
人間は音楽によって気分の影響を受けやすい生き物です。
例えば視覚には「目を閉じる」というシャットダウン方法があるのに、聴覚は「耳を閉じる」なんてできませんよね。四六時中、音にさらされています。
ゆえにネガティブなときは「心地良いと感じる音に包まれる」ことが大事なのです。脳に入る情報を「ポジティブな印象がするもの」に変えるのですね。
J-POPでも大自然のヒーリングミュージックでもかまいません。貴女の音楽をみつけてみてください。
(3)ひとまず逃げる
人か、場所か。
私たちは何もなしにネガティブになりません。ほとんどの場合。何かきっかけや原因があるはずです。
ひとまず退散しましょう。自宅か、カフェか、町のどこかか、ポジティブな印象をまとう場所に移ってください。それだけでも十分に心を回復できます。
嫌なことから逃げるべきか、その判断基準を専門家が解説します。
(4)お酒を飲む
大賛成というわけではありませんが、これも効果バツグンです。
貴女も、すでに実行されたことがあるでしょう。意識を弱めて何もかも忘れる、という作戦です。時には必要ですよね。
一時的な現実逃避はOKです。しかし永遠に逃げたまま、戻ってこられなくなるのは危険かもしれません。あらゆる意味で、用法用量を守ってご使用ください。
(5)「大事なのはここから何をするかだ」と考える
この考え方はすごく重要です。
確かにネガティブで死にたくなることもあるでしょう。もしかすると毎日はそんなことの連続かもしれません。
しかし全ては「ここから何をするか?」なのです。私たちは過去にも未来にもいない。いまここ、現在にしか存在しないから。
勇気をもらえるセリフです。心のなかでつぶやいてみてください。
(6)ほかの人がどうやってクリアしたかを調べる
貴女がネガティブな状態にいるということは、どこかに、そのネガティブな状態を見事クリアした人もいるということです。
まわりの知人でも、インターネットでもかまいません。ノウハウや体験談の情報収集をしましょう。思わぬヒントがみつかるかもしれませんよ。
そして、何より「私だって復活するんだ……!」という気分になれることでしょう。
(7)「ポジティブな自分」をイメージする
もしネガティブでなくなったら──というイメージをしてみてください。もしポジティブになったとしたら、いま貴女はどんな行動をするでしょう。
実際に行動する必要はありません。ただ想像するだけでOKです。身体と心が準備をはじめるから。少なくとも「いま何をすればいいか?」を考えるきっかけになりますよね。
答えがわかればしめたものです。でしょう?
イメージの参考に、ポジティブな人の特徴を紹介します。
(8)ポジティブな友達と話をする
ポジティブは伝染します。
どういうわけか元気をくれる人っていますよね。前向きな言葉を発して、落ち着いて、なんでも楽しめるというような。
そんな人物とコミュニケーションをとりましょう。元気をもらうのです。もちろん受けとるだけではいけません。いつかは、そんな人間になることを目指しながらね。
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(9)美味しいものを食べる
人間、結局これです。
美味しいものを食べてください。
いつもの好物でもいいですし、時間があれば「はじめて食べる美味しいもの」に挑戦するのもおすすめです。新しい経験は、それだけで人生に風を吹かせます。
どこに行こうかな、と調べることからスタートです。
(10)とにかく寝る
ネガティブになるときは疲れているときです。
心が、という意味でなく、ただ身体が疲れているパターンも多いです。
そんなときは「ポジティブになるために何かをしないと……!」と焦るのは逆効果です。むしろ「気分と身体を回復させるために何もしないぞ!」という感覚でいきましょう。
睡眠時間をたっぷりとってください。それは、ポジティブになる最短ルートの可能性があります。現代人の悲しいところですが、その確率はそこそこ高いのです。
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ネガティブな人の共通点は?
最後に、人がネガティブなるのはどんな時か、そもそもの話をさせてください。せっかくポジティブになれたあなたが、またネガティブな方へと連れていかれないようにするためです。
具体的に「ネガティブに考える」とは、どういうことなのでしょうか?
結論からいうと「どうしようもないものについて考えてしまう」ことです。言い切るのは危険ですが、その傾向が強いと考えてくださいませ。
ネガティブな人の心理を専門家が解説します。
パターン1:過去や未来について悩む
・将来生活はどうなるだろう
・雨が降ったら最悪だ
・あのとき転職していればよかった
・親の性格が原因かも
・フラれたらどうしよう
パターン2:他人の心を気にしてしまう
・嫌われている気がする
・何を考えてるんだろう
・どう思われてるんだろう
・怒られたくない
──といった感じです。
ネガティブの理由は「過去か未来か他人の心」のどれか
ざっくりいえば、そもそも人間の悩みのタネは「過去か未来か他人の心」というテーマで生まれやすいといえます。
そして、これらは「どうしようもないもの」です。
変えられないこと、と言い換えてもいいでしょう。
変えられないことについて悩むと、そりゃもうネガティブになるしかありません。変えられない──良いように変えられない以上、自分を責めるしかなくなりますから。
これがネガティブになりやすい人にみられる傾向です。
つい“本当は存在しないもの”について考えてしまうわけですね。感受性や想像力が豊かだともいえるでしょう。それが空回りしやすい、というイメージです。
コツはポジティブなもので頭を満たすこと!
このコラムを読んで「ちょっと頑張ろう……」!」と思ってもらえたら嬉しいです。
そして、それ自体が、すごく重要なことなのです。このコラムを読んで、少しだけポジティブになろうかなと思えたとしましょうか。
それはポジティブなものや、考え方で、頭を満たしたから、起きたことなのです。
「ポジティブなもので頭を満たすこと」=「ポジティブになること」
というわけですね。
このコラムを読んだり、美味しいものを食べたり、音楽を聴いたり、友人と話をしたり──すべて「ポジティブなもので頭を満たすこと」なわけです。
ここさえブレなければ、貴女だけのポジティブを探すことができるはずですよ。
貴女に幸せが舞いおりるように祈っております。
(浅田悠介)
※画像はイメージです
ポジティブ思考はなぜ良いのか、もたらす効果を専門家が解説します。
※この記事は2020年01月29日に公開されたものです