お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

朝はカーテンをあけて! 総合内科専門医に聞く「春バテの原因と対策」

川嶋朗

春になり、気持ちを新たに新年度をスタートした人は多いはず。ただ、その気持ちとは裏腹に、情緒不安定になったり、やる気が出なかったり、日中眠くなってしまったりと、心と体がついていかないということはありませんか? それってもしかすると、「春バテ」が原因なのかもしれません。そこで今回は、医学博士で東京有明医療大学教授、日本内科学会認定総合内科専門医の川嶋朗先生に、春バテの原因と対策について教えてもらいました。

<春バテの基礎知識>

■春バテとは

春バテは、春に心や体に不調を感じている状態のこと。具体的には、以下のような症状があらわれます。

春バテの主な症状

・イライラ
・気分の落ち込み
・憂うつ感
・不安感
・倦怠感
・肩こり
・手足の冷え
・体がだるい
・日中眠い
・便秘や下痢
・腰痛
・頭痛
・目覚めが悪い
・肌荒れ
・夜眠れない
・むくみ
・めまい
・ほてり など

■夏バテとのちがいって? 春バテの原因は

春は環境の変化でストレスがたまりやすいと言いますが、春バテの一番の原因は、気圧の変化。日本列島は、夏冬は高気圧が居座りますが、春は高気圧と低気圧が入れ替わり立ち替わりやってきます。それによる気圧差、寒暖差が体に影響を与えてしまうのです。秋も同じような現象が起きますが、春のほうがその差は激しくなります。

また、低気圧は副交感神経を優位にしやすいため、体がお休みモードになり、うつ状態になりやすい時期。一方、夏は高気圧なので、夏バテに精神的な要素はほとんどないと言えます。

さらに、春は日照時間も変化する時期。いつもより早く目が覚めたり、夜更かしをしたりして生活リズムが崩れ、睡眠不足になりやすいです。

■春バテになりやすい人の特徴は?

春バテになりやすいのは、「体力がない人」です。気圧が低いということは、酸素分圧が低いということ。そうすると人間は、酸素分圧が低くても体が耐えられるように、自分の体をお休みモードにします。体力のある人なら、自力で交感神経に切り替えて活動できるのですが、体力のない人はその切り替えがうまくできません。そのため、春バテの症状があらわれます。また、ストレスをためやすいという人も、体にストレス耐性ができていないということなので、体力がない可能性が高いのです。

体力だけでなく、「冷え」も春バテになりやすいです。冷えは、自律神経を乱すので、体力がない人と同様に、春バテの症状があらわれやすくなります。また、冷えは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンや、やる気ホルモンと呼ばれるドーパミンの合成効率を落とすので、うつ状態になりやすいと言えます。

【次ページ】先生教えて! つら~い春バテの予防・対策7つ

川嶋朗

北海道大学医学部医学科を卒業、医師。東京女子医科大学大学院医学研究科修了、医学博士。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院に留学。2003年、日本の大学病院初の統合医療診療を行う「東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック」を開設し、所長に就任。

東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科 教授。東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門担当。日本内科学会認定総合内科専門医。日本統合医療学会(IMJ)理事、認定指導医。

著書に、『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)、『冷え取り美人』(アスペクト)、『太らない病気にならない体のつくり方』(実業之日本社)、『やせる!冷え取り習慣66』(講談社)、『体を温めて健康になる100 の法則』(リイド社)、『冷えとりの教科書』(マイナビ)などがある。

この著者の記事一覧 

SHARE