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妊娠しても仕事は続ける、やめる!? 働く女子はどっちが“オトク”?

それでは、キャリアや趣味を活かして独立するのはどうでしょうか。

「独立するのは何とも言えませんが、軌道に乗るまでは時間がかかります。ただ、再就職の壁が厚いのは確かです。自分のお母さん世代とはちがって、今は育休にまつわる法律が整っていますから、お母さんと重ねて無理だと判断しないで。今の法律と社会制度を見て、続ける選択をするのをおすすめします」

女性を大切にする会社へ転職しておくべき?

お勤めを続けるとして、女性が働きやすそうな会社を探して、今のうちに転職しておくのはどうでしょうか。

「そういう話を聞くこともありますが、女子は残念ながら年をとると転職が不利になる傾向にあるので、行動するならお早めに。女性活用を進めている企業は、Webサイトなどで育休や時短制度、女性に長く働いてもらいたいことなどにポジティブなメッセージを発信しているので、チェックしてみましょう。逆にそこへまったく触れていない企業ならば、それなりの対応になってしまう可能性もあります。

そして、大企業のほうが女性支援は手厚くなる傾向があります。たとえば育休についても、法律では原則として子供が1歳になるまでで、保育園に入れない場合などは1歳6カ月までとされていますが、大企業だと3歳まで育休がとれるところも珍しくありません。

中小企業の中にも女性活用をしているところはたくさんあります。実際に、育休制度や女性が働きやすい環境づくりのお手伝いをさせていただいていますから、実感として中小企業も探せると思います。むしろ経営者の方針によって柔軟に対応できるのが中小企業のよさかもしれません」

なるほど、仕事は続けたほうがよくて、将来を考えて新しい職場を探すなら早めに行動しようということですね。みなさんも先生のご意見を参考にして、将来を考えてみてくださいね。

(小池直穂/マイナビウーマン編集部)

困ったときの相談窓口は?

Q制度の活用方法を教えて!
・出産育児一時金   各自が加入する健康保険組合
・出産手当金     各自が加入する健康保険組合
・育児休業給付金   ハローワーク
・育休切りにあったら 都道府県労働局 雇用均等室

Qお金や困ったことを相談したい!
社会保険労務士の佐佐木由美子先生が代表のグレース・パートナーズでは、育児休業の相談から、育休がとりにくい、育休切りにあいそう、お金のことについて、個人からの相談を受けています(有料。詳しくはこちら)。Webサイトでは、育休産休の期間自動計算する無料ツール、妊娠してから育児休業終了までの流れを無料でダウンロードできるサービスが利用できます。

(文:小池直穂、イラスト:macco)

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佐佐木 由美子 ささき・ゆみこ 

社会保険労務士。米国企業日本法人を退職後、社会保険労務士事務所等に勤務。平成13年に社会保険労務士国家試験に合格後、平成17年3月に現グレース・パートナーズ社労士事務所を開業し、代表として現在に至る。著書に「知らないともらえないお金の話」(実業之日本社)、共著に「35歳までにはぜったい知っておきたいお金のきほん」(アスペクト)などがある。

*目次*
第2章
第32話  夫の喫煙、毛染め、冷え……妊娠力をダウンさせる生活習慣って本当はどれ?
第31話  コーヒーって妊娠力にいいの? 勘ちがいしがちなNG食生活を総チェック!
第30話  産めるカラダの真実「3年後の自分は、今の自分に勝てないけれど……!」
第29話  あなたは大丈夫? 妊娠・不妊にまつわるよくある5つの勘ちがい
第28話  産めるカラダかどうか、今すぐにでも知りたい! 妊娠に必要な6条件
第27話  妊娠予定がなくても、産めるカラダかどうか不安。「産めるカラダ」とは?
第26話  高齢出産になってからじゃ遅い! 未来の自分が後悔しないため今必要なこと
第1章
第25話  生理、冷え、ストレス、血の巡り……疲れた子宮環境を回復するコツは?
第24話  子宮はニワトリの卵ほどの大きさ!? 実は知らない、子宮や卵巣のホント

第23話  子宮と卵巣、そして骨盤。産むために必要なカラダの仕組って?
第22話  生理の回数が激増した! 子宮環境がアブナイって本当?
第21話  妊娠しても仕事は続ける、やめる!? 働く女子はどっちが“オトク”?
第20話  妊婦や出産後の女性を守る制度を知っておこう!
第19話  出産でもらえるお金を、もらい損ねない方法は?
第18話  トータルで258万円!? 出産と育児で働く女子がもらえるお金事情
第17話  失敗しない夫選びとは? 将来「いいパパになりそう」な男性4つの法則
第16話  「いつか産む」でも「いつ産むの?」妊娠出産のタイミングの見極め方
第15話  あなたの卵子が残りあと何個かわかる!?
第14話  不妊治療をすれば、誰でも子どもを産めるようになるの?
第13話  「高齢出産のリスク」を減らしたい! 今からでもできることは?
第12話  加齢が妊娠を妨げる! ベストな年齢は?
第11話  人は何歳まで妊娠できるのか? ズバリ、妊娠できる限界年齢は
第10話  いつか妊娠する日まで、「かかりつけ医」と二人三脚でのりきると安心?
第9話  ブライダルチェックは妊娠判定にあらず!? 婦人科検診でわかること
第8話  生理だけじゃないキケン信号! 将来の妊娠に影響がある病気とは?
第7話  妊娠力キープ婦人科へ行こう!? 年齢別に知っておきたいこと
第6話  将来の妊娠を妨げる行為?カラダを冷やす意外な真実!?
第5話  将来の妊娠を妨げる行為?3食ともバランスよくなんて私には無理!?
第4話  将来の妊娠を妨げる行為?激しくなければダイエットもOK!?
第3話  年齢、生理不順、仕事……不安いっぱい。でも、よりよい妊娠って?
第2話  産めるカラダをあなたから奪う!? その習慣や無関心がダメージのもと!
第1話  真実を知るのが怖い。ぶっちゃけ、私って子どもを産めるカラダなの?

※この記事は2013年05月20日に公開されたものです

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