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人は何歳まで妊娠できる? ズバリ、妊娠できる限界年齢は?

妊娠・出産というと、まだ遠い先の話かもしれませんが、産む産まないに関係なく「産むのに必要なカラダ」について知っておいて損はないはず! “そのとき”が来たら、はたして自分は産めるカラダなの? そもそも、妊娠・出産ってどういうもの? 自覚症状がないまま進むカラダの異常って!? 知らないことだらけの「いつかそのとき」のために、ぜひ女子のみなさんに見ていただければと思います。

前回は、年齢とともに妊娠力が落ちる理由を見てみました。30歳を過ぎると、妊娠にまつわる機能のみならず高血圧や糖尿病といった合併症のリスクにもさらされます。それらが妊娠の妨げとなるわけですが、実際、年代別にどの程度妊娠力は落ちるのでしょうか。

「体は健康だけど、本当に子どもができるか不安。年齢と妊娠できる確率を教えてほしい」(29歳)、「いま20代後半ですが、まわりの友だちが30歳までに子どもを産みたいと焦っているので、30代の出産はそんなにリスクが高いものなのかだんだん心配になってきています」(27歳)という声が多く寄せられました。そこで年代別に妊娠力の変化について婦人科医の永田順子先生にうかがうと、

「周産期死亡という、赤ちゃんの出生前後の死亡を表す統計的数字があります。これは、妊娠22週以降の死産と生後7日未満の新生児の死亡をあわせたものですが、母親の年齢別に見ると、20歳代がもっとも低く、ついで30歳代、10歳代、40歳代と上昇します。これは、10代では妊娠やお産の管理が行き届かないことが多く、20代から30代では準備を整えて妊娠出産を迎えられ、30代後半から40代にかけては母親、赤ちゃんの双方の問題から異常をきたすケースが増えるから、と考えられます」とのことでした。

妊娠できる限界年齢は?

さらに流産率については、「一般的に妊娠の10~15%は流産してしまいます。これは時代にかかわらずほぼ一定といわれています。年齢別では35~40歳で20%、40歳以上では40%くらいになるといわれます。35歳を過ぎると自然な状態での妊娠率はグンと落ちて、45歳を過ぎるとお産をする人は極めて少なくなります」とのこと。

妊娠・出産は個人差が大きいとはいうけれど、あえて限界年齢を言うと?

「自然な状態では35歳を過ぎると妊娠をしにくくなり、45歳を過ぎると妊娠も出産もまれ」なのだそうです。

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