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人は何歳まで妊娠できる? ズバリ、妊娠できる限界年齢は?

いまでも出産は命がけ? 医学が発展したいまではほとんどの人が無事に産める?

医学の発展によって、ほとんどの人が無事に産めているかのように見えます。だから「無事に産まれてきて当たり前」と思いがち。確かに、1915年の妊産婦が死亡する確率は、出産10万に対して332.5でしたが、2010年は4.1となっています。とはいえ命を落とす人もいますし、難産だったという話もよく聞きますから、いまでもやっぱり出産は女にとっていち大事。

それでは年代別の出産リスクについては「20代がもっとも低く、30代、40代と年をとるとともに死亡率は増加する傾向にあります」とのお話でした。

こうしてお話を聞いていると、年齢とともに異常な妊娠や出産が増え、赤ちゃんが小さく産まれたり、死産が増える傾向がわかります。ここまで右肩上がりの数値ばかりで、「高齢出産ってキケンだなあ(汗)」と思う人もたくさんいたはず。でも! ここには数字のマジックが潜んでいるのをお忘れなく。この統計値は「割合」を示すものであって、「総件数」自体がものすごく高いわけではないのです。高齢でも普通にお産できた人は、実際身近に大勢いるわけですから、統計値だけを見て焦る必要はありません。

これらの話から本当に知っておきたいことは2つ。

  • 年齢が上がると妊娠・出産を難しくする要因が増える
  • 未来の自分がいろんな選択肢をもてるように、いまのうちから正しい知識とカラダケアを

今回は難しい話をたくさんしましたが、あまり不安がらずに「知ってて損がなかった」くらいに考えてもらえればと思います。そして自分の体を大切にしてあげてくださいね。

『escala cafe』にて2012年9月にWebアンケート。有効回答数280件(escala cafe会員:22歳-34歳までの働く女性)

産婦人科医 永田順子先生

こころとからだの元氣プラザ 婦人健診課医長、東京医科大学兼任准教授、専門は婦人科腫瘍。「月経不順や生理痛など気になることがあれば、自己判断でがまんするより、受診してみてください。病気予防はもちろんですが、健康へのアドバイスができればと考えています」

協力:医療法人社団こころとからだの元氣プラザ


「すべての人びとのいのちと環境のために」をモットーに、健康診断・精密健康診断・外来診療と、病気の早期発見・早期治療に取り組んでいます。なかでも「女性のための生涯医療センター」は、婦人健診と女性外来の二本柱で“女性の健康”の強い味方。現在、婦人健診促進キャンペーン「とくとく女性のがん検診」(2013年1~5月実施)受付中。

(取材協力:永田順子、文:小池直穂、イラスト:macco)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年03月11日に公開されたものです

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