ガーリーファッションとは? 特徴やブランド&コーデ(イラスト付き)
ガーリーとは、女の子らしいかわいさを全面に出したファッションのこと。今回はガーリーとフェミニンの違い、ガーリーコーデの特徴やガーリーファッションの代表的な雑誌、20代はもちろん10代~40代までの方におすすめのブランドをイラスト付きで解説します。
一度は耳にしたことがあると思う「ガーリーファッション」。
なんとなくかわいいファッションであることはわかりますが、くわしくはわからない方も多いかもしれません。
ガーリー系、ガーリッシュと呼ばれるスタイルはどんなものなのか、ブランドやコーデについてイラストを交えて紹介します。
これから挑戦してみたい方は参考にしてみてくださいね。
ガーリーファッションとは?
今現在の日本でいう「ガーリーファッション」とは、女の子らしいかわいさを全面に出したデザインの服でコーディネートしたファッションのことです。
ひと目でわかる女性らしい要素、たとえばリボン・フリルといったモチーフや、レース・シフォンといった素材が使われています。小花柄や水玉柄といった繊細で愛らしい柄も特徴です。
色はピンクや白を中心に、やさしいパステルカラーが多いでしょう。
ガーリーの意味と定義
ガーリーは英語で書くと「girly」となり、少女らしい様子やかわいい様子を表す言葉です。
三省堂の『デイリー新語辞典』によれば、少女を意味する「girl」をもじったもので、1990年代中盤のアメリカで発祥した考え方です。
ガーリーとフェミニンファッションの違いは?
フェミニンファッションも広い意味ではガーリーファッションに入りますし、逆にガーリーもフェミニンの一部といえるでしょう。
フェミニンファッションは女性らしいシルエットや素材でありつつ、上品さ・大人っぽさを強調した服装です。日本では働く女性ファッションの定番ともいえます。
ガーリーファッションが少女らしいかわいさを重視するのに対し、フェミニンファッションは大人の女性らしさを重視しています。
ガーリーコーデの特徴は?
一番大きな特徴は少女服のようなふんわりしたシルエット、かわいらしい雰囲気。
ひと目で女性ものとわかる色やデザインで、ピンクなどのパステルカラーが中心です。
リボンやフリルがあしらわれたデザインも多く、足元がスニーカーでも柄が花柄だったり、靴ひもがピンク色だったりと「少女らしさ」を強調したデザインが定番です。
ガーリーファッションの代表的な雑誌は?
続いては、ガーリーファッションの代表的な雑誌をいくつかピックアップして紹介します。
LARME(ラルム)
「甘くて、かわいい女の子ファッション絵本」がコンセプト。表紙をガーリーファッションの女性が飾ることの多い、とてもかわいい雰囲気の雑誌です。
付録でピンクメイクのためのアイシャドウセットがついたり、紙面もかわいらしいヴィジュアルなのが特徴。
sweet(スウィート)
甘すぎず、カジュアルをミックスしたほどよい大人ガーリーなコーデが満載の雑誌。
ファッションブランドとコラボしたポーチやバッグなどの付録は、どれもとびきりかわいいと評判です。
bis(ビス)
ガーリー・ビューティーをテーマに、ちょっと大人っぽいフェミニン要素もあるスタイルが紹介されています。
ガーリーファッション好きでも落ち着いたコーデがしたいときなどに参考になりますよ。
ガーリーの種類って? 系統別代表ブランド&スタイル
ひと口に「ガーリー」とはいっても、系統は多岐にわたっています。
たくさんのブランドがあって一概にはいえませんが、代表的なブランドやそのスタイルを大まかに図解にしてみました。
印象は人それぞれなので縦横の要素だけで語れるものでもないのですが、各ブランドの雰囲気をまとめてあります。
【ガーリー系統図解】ブランド一覧
カジュアルガーリー
特徴
デニムのミニスカートやショートパンツにスニーカーなど、カジュアルな雰囲気のガーリースタイルです。
トレーナーやパーカーなどのカジュアルスタイルが基本ですが、素材と柄でガーリーな雰囲気を出します。ポップで元気なコーディネートです。
代表ブランド:Heather(ヘザー)
ミニ丈のボトムなどが多く、合わせやすいカジュアルなアイテムが多いヘザー。
ベビーピンクに白い靴ひものスニーカーなど、かわいく甘く仕上げられたカジュアルアイテムがたくさんあります。
代表ブランド:OLIVE des OLIVE(オリーブ・デ・オリーブ)
20代後半でも着られる、甘さを押さえカジュアルダウンしたガーリーアイテムから、思いっきりキュートなギンガムチェック柄など、アイテム展開に幅があるブランドです。
普段使いできるカジュアルデザインが特徴です。
森ガール
特徴
広い意味ではガーリーファッションに含まれますが、森ガールはこれ単体でファッションジャンルとして考えられています。
コーデのテーマは「森にいそうな女の子」。全体的にふんわりとしたシルエットでロングスカートが多く、重ね着が基本です。
代表ブランド:Samansa Mos2(サマンサモスモス)
ゆるいシルエットが豊富なナチュラルガーリーブランド。
オフホワイトや茶、紺などのやさしい色使いと、綿麻などの素材がメインです。リボンやフリルは控えめなので大人でも大丈夫!
代表ブランド:bulle de savon(ビュルデサボン)
女性がだれでも少女のような気持ちに戻れる服、がテーマのブランド。
アースカラー中心のゆったりしたワンピースやサロペット、鮮やかな花柄や繊細なプリーツスカートなどが得意です。
レトロガーリー
特徴
昔に流行したような、ちょっとレトロでおしゃれなコーデを参考にしたガーリーファッションです。
映画の主人公や、「パリジェンヌ」「アメリカン」といったヴィンテージを意識したコーデも特徴です。
懐かしのお人形を意識した「ドール系ガーリー」もここに含まれる場合があります。
代表ブランド:F i.n.t(フィント)
レトロスタイルを推奨する、お嬢様風ガーリースタイルが得意のブランド。
フレアスカートに三つ折りソックスなど、落ちついていながら少女らしさに溢れるデザインが特徴です。
☆代表ブランド:LEBECCA boutique(レベッカブティック)
テーマは「TOKYO RETRO」。
オリジナル商品はワンピースなどが多く、古い時代の資料をもとに作られたお洋服はまさにレトロガーリー!
「お食事に向かうワンピース」「ロマンティックに生きるTシャツ」などネーミングも個性的です。
夢かわいい系ガーリー
特徴
ポップなパステルカラーにリボン、レース、小動物、ユニコーン柄など、女の子のかわいいモチーフをギュッとつめこんだスタイル。
アクセサリーなどでも女の子らしさを主張。ハートや星、キャラクターロゴなども好まれます。
代表ブランド:RoseMarie seoir(ローズマリーソワール)
マカロンやマシュマロを想起させるフワフワのシルエットと色づかい。
アクセサリーの展開も豊富で全身「夢かわいい」を実現できます。フルーツ柄や甘いピンク色などが得意なブランドです。
代表ブランド:Nile Perch(ナイルパーチ)
店頭はぬいぐるみやリボンが飾られたピンク全開! サンリオコラボやオリジナルの小動物柄など、かわいい柄物が多いのも特徴です。
大きなリボンやフリルはまさに夢の世界。
大人ガーリー
特徴
その名の通り、大人っぽいガーリースタイル。
フェミニンとはどう違うの? と思われる方もいるかもしれませんが、フェミニンが大人の女性らしさを重視するのに対し、ガーリーはあくまで少女らしいかわいさを重視します。
代表ブランド:axes femme(アクシーズファム)
カジュアル、レトロなどの展開もありますが、大人っぽく着こなせるアイテムが多いブランドです。
ヨーロピアン・ヴィンテージをコンセプトにしており、フリルやレースが上品なロング丈のアイテムは大人ガーリーのコーデにぴったりです。
代表ブランド:Apuweiser-riche(アプワイザー・リッシェ)
大人の女性をターゲットにしているので、ガーリーというよりフェミニンなワンピースなどが多い印象です。
でも、トップスとボトムを分けて見てみるとガーリーなアイテムがたくさん!
高級感のあるガーリーコーデをすることができます。
年代別オススメガーリーブランドは?
アラサーを過ぎてもガーリーファッションをして大丈夫? と心配な人もいるかもしれません。10代でも30代でもガーリーファッションは楽しむことが可能です。
ブランドに限らず素材や柄、着丈などで年代にあったコーデを作ることができます。
ただ、上述したブランドは、価格帯やテイストからも20代を中心とした女性にオススメのブランドです。
それとは別に、10代と30代の女性に特にオススメのブランドがありますので紹介します。ブランドによっては40代にもおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。
10代におすすめのブランド
まずは10代におすすめのブランドです。
RETRO GIRL(レトロガール)
ガーリー系だけでなく流行を取り入れたさまざまなスタイルがありますが、特筆すべきはリーズナブルなこと! 小花柄やリボンモチーフのアイテムがプチプラで入手できます。
LIZ LISA(リズリサ)
10代から20代向けのミニ丈が多く、フルーツ柄や花柄、リボン、セーラー衿などガーリーモチーフがいっぱいのデザインです。
30代におすすめのブランド
続いては、30代におすすめのブランドです。
TOCCA(トッカ)
単価が高く完全に大人向けのブランドですが、素材の上質さと花柄の美しさは必見です。
ミニ丈でも大人っぽく着こなせる花柄ワンピはさすが欧米ブランド。
Lois CRAYON(ロイスクレヨン)
筆者イチ押しの大人向けブランドです。
40代以降で着ている方も多く、モチーフや柄はガーリーなのにデザインが大人っぽく、素材も上質です。
他にはどんなものがある? ファッションの種類一覧
ガーリーの他には、どんなファッションの種類があるのでしょう。
各記事ではそのファッションの特徴やコーディネートのコツを紹介しています。
コンサバ |
マニッシュ |
プレッピー |
トラッド |
キッチュ |
コケティッシュ |
ストリート |
モード |
ノームコア |
エフォートレス |
50年代ファッション |
60年代ファッション |
70年代ファッション |
80年代ファッション |
90年代ファッション |
いくつになっても女性らしくおしゃれでかわいくありたい!
大人になるとプチプラ服特有のかわいさが安っぽく見えてしまったり、ガーリーすぎるコーデを諦めてしまうこともありますよね。
でも、組み合わせや素材、色、着丈の工夫などで、いくつになっても楽しめます!
ヘアメイクやかばん、靴などのワンポイントでもガーリーファッションは構築が可能。
自分なりのガーリーファッションを見つけて楽しんでみてください。
(文・イラスト:佐藤あさひ)
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※この記事は2019年08月26日に公開されたものです