マニッシュとは? ファッションの特徴&コーデのコツ(イラスト付き)
マニッシュ(manish)とは「男性のような」という意味を持つ言葉です。女性が男性的な装いをするスタイルのことを「マニッシュファッション」と呼びます。メンズライクやマスキュリン、ボーイッシュとの違いやマニッシュのコーデ例をイラスト付きで解説します。
今回は、「マニッシュ」というファッション用語についてレクチャーします。
メンズっぽいイメージがありますが、実際どのようなスタイルを指すのでしょうか。
ボーイッシュ、マスキュリンなど似たような言葉もたくさんあるので、正しい意味をお伝えしていきたいと思います。
また、代表的なファッションアイテムについてもご紹介します!
マニッシュとは?
「マニッシュなスタイル」は、それこそ女性ファッション誌でよく目にする言葉です。パンツスタイルに限らず、「マニッシュテイスト」などと表現されるコーデはたくさんあります。
まずは、マニッシュの意味や由来について解説していきます。
マニッシュの意味
マニッシュ(manish)とは、「男性のような」という意味を持つ言葉です。
英語で男性を表す「man」に「-ish」(っぽい)という言葉が末尾について、「男性っぽい」という意味になります。
紳士的な、男性的なという意味合いがあるので、品がある大人の男性をイメージさせる言葉になると思います。
マニッシュファッションとは
マニッシュファッションとは、女性が男性的な装いをするスタイルのことを指します。
主に、テーラードジャケットやパンツ・セットアップなど、紳士服の代表アイテムを使います。
あえて男性的なアイテムを女性が着こなすことで、女性らしさがアピールできるスタイリングであることも特徴です。
マニッシュシューズとは
取り入れると一気にマニッシュ感が出るのが、いわゆるマニッシュシューズと呼ばれるもの。ローファーやレースアップシューズなどがその代表例です。
ローファーはビット付きやレザーのものだとよりかっちり感が出ます。レースアップシューズは、ポインテッドトゥなどを選ぶと、マニッシュ感が際立つでしょう。
また、これらのマニッシュなシューズは「おじ靴」とも呼ばれ、女性の定番シューズになりつつあります。
マニッシュとマスキュリン・メンズライク・ボーイッシュとの違いは?
男性らしいという言葉でよく聞くのは、マニッシュのほかに「マスキュリン」「メンズライク」「ボーイッシュ」などがあります。
これらにもそれぞれ意味があるので、説明していきます。
マスキュリンとは
マスキュリンはマニッシュと同義の言葉です。マニッシュは英語ですが、マスキュリンはフランス語になります。
マニッシュと同じように「男性っぽい」という意味を持ち、大人の男性をイメージしたスタイルのことを指します。
ジャケットやスーツなど紳士服のようなフォーマルなアイテムが代表アイテムといえます。
メンズライクとは
ビッグシルエットのパーカや白Tシャツなど、女性でも着るアイテムを男性っぽく着こなすことを指します。いわゆる、“彼氏の服を借りた”ようなスタイリングというと想像しやすいかもしれません。
オーバーサイズのMA-1を羽織ったり、だぼっとしたパンツをはいたり。
男物の服を着ているかのようなスタイリングやメンズファッションを身に着けている様をいいます。
ボーイッシュとは
「紳士的な」という意味を持つマニッシュに比べて、ボーイッシュは「少年のような」という意味になるので、マニッシュとは異なる意味の言葉です。
デニム、チノパンツ、スウェット、キャップやスニーカーなどがボーイッシュなアイテムの代表格だといえます。
マニッシュファッションの特徴とコーデ例は?
マニッシュファッションの特徴とあわせて、これさえあればマニッシュなスタイルが完成する! というような分かりやすくマニッシュさを演出してくれるアイテムを紹介します。
(1)テーラードジャケットを取り入れる
マニッシュさをグンと上げてくれるのが、テーラードジャケット。
羽織るだけでかっちりとした印象になるので、手持ちのデニムやパンツ、スカートなどにも合わせるだけでマニッシュに見えます。1着持っておいて損はないはず!
定番のネイビーに金ボタン、チェック柄のものなど、好みのものを選んで自分らしい“紳士服”コーデを楽しんでみましょう。
(2)かっちり見せしてくれるワイシャツ
ワイシャツは、きちんとした印象に見せてくれる必須アイテム。シンプルなデザインでOKですが、襟やカフスが付いているものだとよりかっちり見えておすすめです。
ジャストサイズだと女性らしさが出すぎてしまうので、少しオーバーサイズ気味のものを選ぶと、ちょうどいいマニッシュ感になります。
(3)スラックスやワイドパンツで男性的に
ボトムは、ゆったりしたシルエットのワイドパンツやスラックスが男性的なイメージに近付きます。
トップスをインして、上半身をコンパクトにまとめると美シルエットにまとまります。
さらにセンタープレスの入っているものだと、よりかっちり感が出てコーデが格上げされていいと思います。
(4)おしゃれ上級者ならセットアップ
フォーマルな雰囲気になるセットアップもマニッシュファッションに最適。
シャツを合わせるとかっちり過ぎるので、インナーにTシャツ、足元はスニーカーを選んでカジュアルさをプラスするとほどよく着崩せます。
おしゃれ上級者向けですが、こなれ感を演出できておすすめです。
(5)マニッシュシューズ(おじ靴)で完成
前述したマニッシュシューズであるローファーやレースアップシューズなどのおじ靴を投入することで、マニッシュ感が底上げされます。
特にローファーは、パンツでもスカートでも合わせやすく、1足あると重宝するはず。
男性が履くイメージのあるレースアップシューズを女性が履くことにより、アンバランスな魅力を出し、マニッシュコーデが完成します。
マニッシュスタイルを上手に作るコツは?
続いて、上記アイテムなどを使ったマニッシュコーデの上手な作り方を紹介します。
(1)どこかにヌケを作って華奢さを演出
マニッシュコーデは、男性らしいアイテムを使うことにより、女性らしさを際立たせるコーディネート。
シャツを使うなら袖をロールアップして手首を見せたり、足元も素足にローファーを履いたりして、少しヌケを作ると華奢見えして、いいバランスになります。
(2)色をあまり使わずシックにまとめる
男性的なイメージを持たせるために、色味はモノトーンだったりシックなカラーでまとめると雰囲気が出ます。
白や黒などは他のアイテムとも合わせやすく、かっちり感が出るのでおすすめ。
ただし、オフィス感が出やすいのでサイズをゆったりしたものにするなど工夫が必要です。
アイテム選びで迷ったらあまり派手過ぎない色をチョイスするのがマニッシュコーデのカギです。
(3)紳士的なファッション小物を率先して取り入れる
例えば、手持ち服であまりマニッシュなものが無い場合でも、紳士的な雰囲気が漂う小物をいくつか取り入れるだけマニッシュコーデに近づきます。
レザーベルトのカッコイイ腕時計や、サッチェルバッグなどで、クラシカルなムードを投入するのがコツ。
また、サスペンダーもマニッシュファッションのキーアイテム。デニムなどのデイリー服にも合わせやすいのがうれしいポイントです。
他にはどんなものがある? ファッション用語一覧
マニッシュの他には、どんなファッション用語があるのでしょう。
各記事ではそのファッションの特徴やコーディネートのコツを紹介しています。
コンサバ![]() |
マニッシュ![]() |
プレッピー![]() |
トラッド![]() |
キッチュ![]() |
コケティッシュ![]() |
ストリート![]() |
モード![]() |
ノームコア![]() |
エフォートレス![]() |
50年代ファッション![]() |
60年代ファッション![]() |
70年代ファッション![]() |
80年代ファッション![]() |
90年代ファッション![]() |
マニッシュファッションで女性らしさを演出しよう
「紳士的な、大人の男性のような」という意味を持つ、マニッシュ。男性的ではあるけれど、品よく決まるコーディネートが多いと思います。普段は女性らしいスタイリングをしている人でも、ちょっとしたアイテム選びでマニッシュスタイルを楽しめるはず。
また、あえて男性的なアイテムを取り入れることで女性らしさを際立たせるのが、マニッシュファッションの醍醐味。
着こなす際は、肌見せ、サイズ感を意識してみましょう。きっと上品な色気を醸し出せますよ。
取り入れやすい小物や、着回しやすいワイドパンツなどを使って、ぜひマニッシュなコーデに挑戦してみましょう。
(文:弓削桃代、イラスト:ヤベミユキ)
※画像はイメージです
※この記事は2020年07月28日に公開されたものです