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ストリートファッションとは。レディースの歴史・ブランド・アイテムを解説

#大人のファッション用語

弓削桃代

のでこ

「ストリートファッション」とは、ファッション業界ではなく、ストリート(街角)で生まれたファッション。なんとなく聞いたことはあっても、詳しくは知らない人も多いのでは? ファッションライターの弓削桃代さんに、主にレディースのストリートファッションの歴史や着こなし方について、レクチャーしてもらいました!

昔から根強い人気を集めているストリートファッション。

ストリートファッションとは一体なんなのか。

ここ数年また盛り上がりを見せているレディースストリートファッションについて、レクチャーします。

カリスマブランドの一覧から、おすすめストリートアイテムやコーディネートまで紹介するので、ぜひ参考にしてみてください!

ストリートファッションとは

ストリートファッションとは

そもそもストリートファッションとはどんなジャンルの服装のことを指すのでしょうか。

まずはストリートファッションの歴史からご紹介していきます。

「聞いたことある!」というブランドも数多く出てくるはず!

ストリートファッションの意味や定義

ファッションは、大きく「モード」と「ストリート」の2つに分けられます。

「モード」とはハイブランドのファッションショーなど、ファッション業界から発信されるもの。

かたや「ストリート」は、実際に街中で着られていることで流行っていくファッションのことを指します。そのとき流行っている音楽などのカルチャーからの影響も大きいです。

現在はカリスマストリートブランドも多く誕生しているので、「モード」との差別化はあまりなくなってきているといえますね。

日本のストリートファッションの歴史

1970年代 若者を中心にファッション&カルチャーが成長
1980年代 ジャパニーズプレッピー、バブルファッション、渋カジなどが次々と流行
1989年 女性ファッション誌『CUTiE』が創刊
1993年 女性ファッション誌『Zipper』が創刊
1995年 デザイナーやミュージシャンなどの活動が注目を集め、インディーズブランドなども盛んに。
NIGO氏の「A BATHING APE(ア・ベイシング・エイプ)」、高橋盾氏の「UNDERCOVER(アンダーカバー)」などが渋谷区神宮前4丁目を中心にオープンしたことで、感度の高い男子の間でこのエリアが“裏原宿”として人気に。
レディースブランドの「X-girl(エックスガール)」、「MILKFED.(ミルクフェド)」もこの時期に誕生
1996年 NIKEのエアマックス95が大流行
1999年 裏原系女子が台頭。スウェット+スキニーデニム+スニーカーが定番
2000年 ストリート系女性ファッション誌『mini』が創刊
2001年 「A BATHING APE」のレディースブランドである「BAPY(ベイピー)」が誕生。トートバッグが大人気となる
2018年 「BAPY」が「BAPY BY A BATHING APE(ベイピー・バイ・ア・ベイシング・エイプ)」としてリスタート

【レディース】ストリートファッション代表ブランド

ストリートファッションを今日までけん引してきたカリスマ的ブランドを紹介します。

レディースにも人気の高い代表ブランドです。

Supreme(シュプリーム)

ニューヨーク発のストリート系ファッションブランドの代表格。スケーター、ヒップホップなどのカルチャーにも強い影響を与えています。

「COMME des GARCONS(コム・デ・ギャルソン)」や「UNDERCOVER(アンダーカバー)」などのブランドのコラボは定番化されていて、発売されるたびに大人気。

2017年では、「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」とのコラボも話題になりました。

STUSSY(ステューシー)

南カリフォルニア発祥のストリートブランドで、スケーター系から圧倒的支持を受けています。

動きやすくゆったりしたシルエットが特徴で、特にパーカが代表的なアイテム。

手に取りやすい価格帯で、クセのないデザインが多いので、男女ともに人気です。

A BATHING APE(ア・ベイシング・エイプ)

デビューして間もなく、瞬く間にカリスマ的地位を取り入れたブランド。

大物アーティストとのコラボや音楽レーベルまで発表しました。

「BAPE KIDS(ベイプ・キッズ)」というキッズ服も誕生し、ストリート好きの親子にも好評です。

メンズ、レディースともに展開しています。

BAPY(ベイピー)

「A BATHING APE」のレディースラインとして誕生し、昨年リスタート。

現代の女性にフィットするシルエットやトレンドを意識して、ブランド誕生から掲げている、「働く女性でも心地よく着られる洋服」を提案。

原宿にある旗艦店は、ブランドカラーであるコーラルピンクが目印。

X-girl(エックスガール)

「リアルガールズクロージング」をテーマに1994年にスタート。

音楽やカルチャー、スポーツなどを組み合わせ、その時代に合う女子のストリートファッションを提案しています。

女子ストリートファッション代表雑誌

日本のストリートファッションを引っ張ってきたのは、ブランドだけではありません。

数々のファッション雑誌がストリートファッションを盛り上げ培ってきました。

代表的な4誌を紹介します。

『CUTiE』

裏原系や古着好きの女性向けのファッション誌。

岡崎京子や安野モヨコ、コナリミサトなどのマンガ家が連載していたこともあり、カルチャーの分野でも大きな影響を与えています。

2015年8月に休刊。休刊直前は乃木坂46の齋藤飛鳥さんが専属モデルを務めるなど、ガーリーテイストの強いファッションを提案していました。

『Zipper』

創刊以来、「原宿発! NO.1おしゃれGIRLSマガジン」として、原宿系ファッションでさまざまなブームを巻き起こした雑誌。

矢沢あいの『Paradise Kiss』をはじめとした漫画が掲載されたり、音楽アーティストによる連載があるなど、『CUTiE』同様カルチャーへの影響も多大にありました。

また、『Zipper』の読者モデルはパチパチズと呼ばれ、多数の有名人を輩出してきました。近年では、ぺこさん、三戸なつめさんなどが有名です。

2017年12月に休刊しましたが、2019年6月、1号限定で復活。カバーは木村カエラさんが飾っています。

『Soup.』

2001年に創刊。大人でも着やすいシンプルなカジュアルコーディネートが人気です。

「めがね女子」が多く登場することなどでも話題になりました。

誌面ではモデルの今宿麻美さん、EMIさんなどが登場しています。

2017年3月に一度休刊し、デジタル専売雑誌へ移行しました。

『mini』

ストリートファッション誌の主軸となっていた『smart』の女性版として2000年に誕生。

シンプルでボーイッシュだけど、どこかかわいいスタイリングが人気です。

今宿麻美さんも多く登場し、ストリートガーリーの土台を築きました。

そのほか、田中美保さん、鈴木えみさん、森絵梨佳さんなど歴代人気モデルたちも誌面で活躍してきました。

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