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総合内科専門医に聞く! 「むくみ」が悪化するNG習慣と改善法

川嶋朗

<むくみを根本から改善する方法>

では一体、むくみを根本から改善するためには、どうしたらいいのでしょうか。生活習慣の工夫でむくみを手軽に改善する方法を教えてもらいました。

・適度な運動をする

やはり一番は筋肉をつけることです。特に下半身の筋肉をつけたほうがいいでしょう。アイソメトリックトレーニングのような、簡単な運動でも効果があります。

・ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる

むくみ対策には、腎臓の血流を増やすことが必要です。38~40度のぬるめのお風呂に入ると、腎血管が広がり血流も増えます。さらに効率よく血流をよくするためには、炭酸入浴剤がオススメ。むくみ対策と同時に、冷え対策にもなります。

・温熱シートで体をあたためる

仙骨や二の腕、太もも、おなかをあたためると、副交感神経が優位になります。その結果、腎血管が広がって血流がよくなり効率よくむくみが改善されます。

・食べ物・飲み物から摂取する

利尿作用のあるカリウムが多い果物や野菜、海藻などを摂るように心がけましょう。ビールに含まれるホップや、コーヒーなどに含まれるカフェインにも利尿作用があります。

・1日400cc~1500ccは排尿する

最低400ccは排尿しないと、毒素の数値があがります。特に女性は尿道が短く、膀胱炎にもなりやすいため、尿意を感じなくても定期的に行くべきです。排尿行為は、尿道を洗浄する効果があり、尿路感染症の予防にもなります。

<まとめ>

なかなかむくみが解消されない人は、小手先ばかりのむくみケアでなく、根本的な改善が必要です。川嶋先生オススメの改善法を実践して、むくみのないすっきりした体を作りましょう!

(取材協力:川嶋朗/ウーマンウェルネス研究会、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.19)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年03月15日に公開されたものです

川嶋朗

北海道大学医学部医学科を卒業、医師。東京女子医科大学大学院医学研究科修了、医学博士。ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院に留学。2003年、日本の大学病院初の統合医療診療を行う「東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック」を開設し、所長に就任。

東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科 教授。東洋医学研究所附属クリニック自然医療部門担当。日本内科学会認定総合内科専門医。日本統合医療学会(IMJ)理事、認定指導医。

著書に、『心もからだも「冷え」が万病のもと』(集英社新書)、『冷え取り美人』(アスペクト)、『太らない病気にならない体のつくり方』(実業之日本社)、『やせる!冷え取り習慣66』(講談社)、『体を温めて健康になる100 の法則』(リイド社)、『冷えとりの教科書』(マイナビ)などがある。

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