総合内科専門医に聞く! 「むくみ」が悪化するNG習慣と改善法
<今すぐチェック! むくみが悪化するNG習慣6つ>
むくみは過剰に水分がたまった状態だということがわかりましたが、私たちは普段生活している中で、知らず知らずのうちに「むくみ」を悪化させていることがあるようです。そこで、チェックしておくべき「むくみを悪化させるNG習慣」を教えてもらいました。
□痛み止めを飲んでいる
生理痛などの痛み止めは、腎血管を収縮させて腎臓の血流を抑える働きがあり、むくむ原因になります。それに加えて、解熱する作用があるので体を冷やす原因にもなります。生理痛の原因が「冷え」からくるものなら湯たんぽであたためるなど、薬に頼りすぎず痛みに対処することも必要です。
□深酒をする
体に入ったアルコールは、肝臓で加水分解されます。アルコールを分解するために肝臓が水分を欲するため、過剰に水分を摂取してしまい、結果的にむくみの原因に……。お酒には利尿効果がありますが、尿でアルコールを出すのは不可能です。また、個人差はあれど、日本人はアルコール分解に時間がかかりやすいので、特に赤くなりやすい人は注意が必要です。
□こまめにトイレに行かない
体の中の毒を出すためには、1日最低400ccは排尿をする必要があります。めいっぱい毒素を出したいなら、1500ccくらい排尿するといいでしょう。ただし、1500cc以上の排尿は、水しか出ないので意味がありません。
□水分を1日1500cc以上飲んでいる
水分を摂りすぎると体が冷えてしまい、代謝が落ちてしまいかねません。飲料から水分を摂る場合は、尿の量と同じ1日1000~1500ccが目安となります。
□着圧ソックス・ガードルで体を締めつけている
着圧ソックスやガードルなどによる体の締めつけは、該当部分のむくみは取れますが、むくみがほかの場所に移動しているだけなので、根本的な改善にはなっていません。それに、体を圧迫することにより、循環障害が起きるので体が冷えてしまいます。
□塩分、冷たいものを摂る
塩分の摂りすぎは、確実に体がむくみます。また、むくみは体を冷やし、冷えは体をむくませるので、冷たいものを口にするのも、むくみを悪化させる原因になります。