トータルで258万円!?　出産と育児でもらえるお金事情

育児休業給付金をもらえる人になるには？

長期にわたり給与分を保障してくれる育児休業給付金ですが、給付対象になるためには、雇用保険の被保険者であることのほかにいくつか条件があります。

育児休業中に給与をもらえず、または給与の一部しかもらえず（8割以上もらっていると対象外）、育休をはじめる前2年間に、給与支払いの基礎となる日数が11日以上ある月が通算して12カ月以上あることが必要です。

なお、転職した人の場合は失業期間が1年以内であれば、前職の雇用保険期間と通算することができます。ただし、失業期間に失業手当をもらってしまうと、被保険者期間を通算することができません。子は授かりものなので時期をコントロールすることは難しいものですが、妊娠するタイミングもポイントに。

ちなみに育児休業給付金は、仕事に復帰することが前提でもらえますので、そのあたりも考慮して。都合が変わってやむを得ずやめることは仕方ないとして、最初からやめる気でいるのに続ける振りをして、やっぱりやめてしまうのは不正受給にあたります。

やめざるを得ないときは、タイミングが重要に

出産育児一時金は健康保険に入っている人であれば誰でもらえます。退職せざるを得ないときは、（1）退職前に健康保険に継続して1年以上加入しており、（2）出産手当金を受けられる状態であれば、退職後も出産手当金がもらえる場合があります。

出産手当金が受けられる状態とは、出産日以前42日前から出産日の翌日以降56日目までの範囲で仕事をやめていて、かつ退職日に働けない状態であることを言います。

いかがでしたか？　ちょっと難しい話でしたが、今から知っておくといいですよ。次回は、給付金をもらうための手順や方法についてレポートします。

（文：小池直穂、イラスト：macco）

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※この記事は2013年04月22日に公開されたものです