「アドバイス」は敬語として使える? ビジネスシーンでの言い換え表現
「アドバイス」という言葉は、目上の人や社外の取引先に対して使っても良いのでしょうか? この記事では、アドバイスする時やされた時の表現、お礼の伝え方、言い換え表現などについて、国際おもてなし協会の直井みずほさんに教えてもらいます。
ビジネスシーンにおいて、「アドバイス」という言葉を使う機会は多いでしょう。
自分がアドバイスをした場合のみならず、誰かからアドバイスをしてもらった時にも使える汎用性の高い言葉です。
だからこそ、「目上の人にも使って良いのか?」「アドバイスの敬語表現はある?」など気になることもあるでしょう。
そこで今回は、「アドバイス」という言葉について、ビジネスシーンにおける正しい使い方を解説します。
「アドバイス」の意味
『広辞苑 第七版』によると、「アドバイス」には「助言」「忠告」「勧告」という意味があります。
つまり、「言葉を添えて助けること」「まごころをもって他人の過失や欠点を指摘して諭すこと」「あることをするように勧めること」がアドバイスの意味です。
「アドバイス」は、ある物事を良い状態に至らしめる時に使う言葉であり、自分が相手にする場合と相手から自分にしてもらう場合があります。
「アドバイス」は目上の人にも使える?
前述のとおり「アドバイス」とは、「助ける」「指摘する」「教え導く」という意味合いを持つ言葉です。
そのため、目上の人や取引先の人に対して「自分がアドバイスする」という使い方は失礼になってしまいます。
つまり、目上の人に対して「アドバイスする」という表現を使うことはありません。
ビジネスシーンで使う場合は、アドバイスする対象の人物が自分の同僚や後輩・部下である時に使いましょう。
例文
・自分が後輩にアドバイスしたことを、上司に報告する場合
「先日、○○さんに少しアドバイスをいたしました」
・同僚や後輩にアドバイスをする場合
「私も何かアドバイスできるかもしれないので、何でも聞いてください」
一方、自分が人からアドバイスされる場合には、その相手が誰であれ「アドバイスされる」という表現を使うことができます。
例文
・「○○さんからのアドバイスのおかげで、無事に完成させることができました」
・「○○部長、アドバイスをいただけませんでしょうか?」