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目上の人に使う場合の「助かります」の正しい敬語表現

大部美知子

ビジネスにおいて、目上の人や取引先に対して「助かります」という言葉を使って良いかどうか悩んだことはありませんか? 今回は、ビジネスコミュニケーション指導に従事する大部美知子さんに、「助かります」の使い方や言い換え表現などについて解説してもらいました。

上司や先輩の仕事を手伝った時に相手から「助かったよ」と言われたら、やりがいを感じてうれしいものです。

ところが逆に、自分の仕事を目上の方に手伝ってもらった時に、「助かりました」を使うと失礼になることを知っていますか?

「助かります」の正しい意味を理解して、相手に不快感を与えない表現を一緒に学びましょう。

「助かります」の使い方

「助かります」は「助かる」を「です・ます」に言い換えた丁寧語であるため、敬語としては問題ありません。

ビジネスシーンでの「助かる」の使い方としては、「力を借りてうまくいくように補助される」という意味で使われることが一般的です。

ですので、助けてもらった側が「助かります」と言う場合は、「負担があるために、力を貸してほしい」「力を貸してくれてありがたい」という気持ちを表しています。

ただ、伝える相手は同僚や後輩などに限られること(理由は後述)に注意してください。

「助かります」を使っても良い例

以下は、「助かります」を使っても良い例です。

1.同僚に対して、トラブル対応を手伝ってもらった時(感謝)

「初めての経験で困っていたから、本当に助かったよ。ありがとう」

2.後輩に対して、大量のコピーを取らなければならない時(依頼)

「手伝ってもらえると助かるのだけど、お願いできないかな?」

「助かります」を使ってはいけない例

以下は、「助かります」と使ってはいけない例ですので、使用しないようにしましょう。

1.取引先に対して、お礼を伝える時(感謝)

「○○様(顧客)、この度はご協力いただき、大変助かりました」

2.上司に対して、確認のお願いをする時(依頼)

「課長、本日中にこちらの資料の確認をしていただけると助かります」

なぜ目上の人に使うべきではないのか

元々「助かる」という言葉には、「危険や死から逃れる」の他に、「負担や苦痛がない、または少なくてありがたい」という意味があります。

ビジネスシーンではもちろん後者の意味ですが、「自分の負担が少なくて済む」というニュアンスがあるために、目上の人には使わない方が良いといわれています。

これ以外の理由として、本来、労いの言葉は上から下へかけるものだという視点から、「助かります/助かりました」は目上の人に対してはふさわしくないという意見もあります。

ご参考までに、同じ労いの言葉である「ご苦労さま」も、同様の理由から、目上から目下はOKだけれど逆はNGとされています。

「ご苦労さま」は「お疲れさま」に言い換えましょう。

次ページ:「助かります」を言い換える敬語表現

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