お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「助かります」は敬語として正しい? 言い換え表現も紹介(例文つき)

大部美知子

ビジネスにおいて、目上の人や取引先に対して「助かります」という言葉を使って良いかどうか悩んだことはありませんか? 今回は、ビジネスコミュニケーション指導に従事する大部美知子さんに、「助かります」の使い方や言い換え表現などについて解説してもらいました。

上司や先輩の仕事を手伝った時に相手から「助かったよ」と言われたら、やりがいを感じてうれしいものです。

ところが逆に、自分の仕事を目上の方に手伝ってもらった時に、「助かりました」を使うと失礼になることを知っていますか?

「助かります」の正しい意味を理解して、相手に不快感を与えない表現を一緒に学びましょう。

「助かります」の意味は? 敬語として正しい?

「助かります」が正しい敬語なのか気になっている人はいるでしょう。そこで、まずは意味と併せて「助かります」が敬語として正しいのか解説します。

「助かります」の意味

ビジネスシーンでの「助かる」は、「力を借りてうまくいくように補助される」という意味で使われることが一般的です。

ですので、助けてもらった側が「助かります」と言う場合は、「負担があるために、力を貸してほしい」「力を貸してくれてありがたい」という気持ちを表しています。

「助かります」は丁寧語なので敬語として問題ない

「助かります」は「助かる」を「です・ます」に言い換えた丁寧語であるため、敬語としては問題ありません。

ただ、使える相手は同僚や後輩などに限られるため注意してください。その理由は次の章で解説します。

「助かります」は目上の相手に使って良い?

元々「助かる」という言葉には、「危険や死から逃れる」の他に、「負担や苦痛がない、または少なくてありがたい」という意味があります。

ビジネスシーンではもちろん後者の意味ですが、「自分の負担が少なくて済む」というニュアンスがあるために、目上の人には使わない方が良いといわれています。

これ以外の理由として、本来、労いの言葉は上から下へかけるものだという視点から、「助かります/助かりました」は目上の人に対してはふさわしくないという意見もあります。

ご参考までに、同じ労いの言葉である「ご苦労さま」も、同様の理由から、目上から目下はOKだけれど逆はNGとされています。

「ご苦労さま」は「お疲れさま」に言い換えましょう。

次のページでは、「助かります」を使っても良い例と使わない方が良い例を交えながら、「助かります」の使い方について解説します。

次のページを読む

SHARE