お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

「いらしてください」は正しい敬語? 意味と使い方

すぎうら

「いらしてください」は正しい敬語なの? ポイントと共に意味と使い方を解説。「お越しください」「いらっしゃってください」などの言い換え表現も紹介します。

普段何気なく使う「いらしてください」という言葉。目上の人に「来てください」と伝えたい時に使う表現ですが、本当に正しい敬語なのか悩んでいる人も多い様子。

果たして「いらしてください」は、敬語として適切なのでしょうか。

言葉の意味や使い方、言い換え表現を解説していきます。普段、疑問に思いながら「いらしてください」と使っていた人は必見です。ぜひ参考にしてください。

「いらしてください」は正しい敬語?

日常生活で何気なく使っている「いらしてください」。これは正しい敬語なのでしょうか。まずは、言葉の意味と共に解説します。

「いらしてください」の意味

「いらしてください」は、「いらっしゃってください」の略です。

相手に「来てほしい」と依頼する時、「いらしてください」とすることで敬意を持った丁寧な表現になります。また、「行ってください」「居てください」といったお願いを、経緯を持って伝える時にも使える表現です。

「いらっしゃる」は「来る」「居る」「行く」の尊敬語で、「お入(はい)りになる」という言い方から誕生した言葉です。さらに、丁寧表現である「ください」を組み合わせています。

複数の尊敬語が組み合わさった表現であるためか、時折「いらしてください」を誤用だと勘違いする人もいるようですが、これは正しい敬語表現。

「来てください」という表現だとカジュアル過ぎてしまう場面で、相手に失礼なくその旨を伝えられる敬語です。

ただし、あまりに目上の相手や重要な取引先である場合、どんなに言葉を丁寧しても、「来てほしい」と依頼すること自体が好ましくない状況もあります。これについては後述しますが、相手の受け取り方などに注意して伝えましょう。

「いらしてください」を漢字で書くと?

ちなみに、「いらしてください」を漢字で書くと、どのような漢字になるのでしょうか。

「いらしてください」には明確な漢字表記がありません。「お入(はい)りになる」という言い方から誕生した言葉なので、「入らしてください」と表記することができそうです。

しかし、実際に「入らしてください」という表記はほとんど見かけません。無理に漢字で書こうとせず、平仮名で「いらしてください」と書く方が無難でしょう。

次ページ:例文付「いらしてください」の使い方

SHARE