「いらしてください」は正しい敬語? 意味と使い方
例文付「いらしてください」の使い方
「いらっしゃる」は、「来る」「居る」「行く」の尊敬語なので、「いらしてください」には「来る」「居る」「行く」の意味に沿ったそれぞれの使い方があります。
では、それぞれどのように使うのかを具体的に解説していきます。
「来る」の意味での使い方
相手に来てほしいことを伝える場合の「いらしてください」は、「来る」の尊敬語です。
自宅や会社に人を呼ぶ時、自分のお店やイベントを宣伝する時に「いらしてください」と使います。
【例文】
・今度はご家族でぜひいらしてください。
・明日、弊社までいらしてくださいませんでしょうか。
・気を付けていらしてください。
「行く」の意味での使い方
相手に先に行ってほしいことを伝える場合の「いらしてください」は、「行く」の尊敬語です。
ただし、「いらしてください」は「来てください」という意味で理解をしている人も多いため、相手に行ってほしいという意図が伝わらない場合があります。
「行ってください」と伝えたい時は「行かれてください」と言う方が無難かもしれまぜん。
【例文】
・先にいらしてください。
・11時になりましたら、会議室へいらしてください。
・○○さんがお呼びですので待合室にいらしてください。
「居る」の意味での使い方
指定した場所にいてほしいことを伝える場合の「いらしてください」は、「居る」の尊敬語です。
取引先の人と待ち合わせをする際、指定の場所にいて欲しいことを伝えたい時によく使われます。
【例文】
・午後2時に駅前のカフェにいらしてください。
・私も後で合流しますので、しばらくここにいらしてください。