デリケートゾーンの黒ずみが気になる。黒くなる原因と簡単ケア方法
デリケートゾーンが黒ずむ原因
「デリケートゾーンは黒ずんでいて当然」とはいえ、黒ずみが気にならない程度の人もいれば、かなり目立ってしまう人もいます。こうした違いは先天的、つまり生まれつきの肌の色やメラノサイトの数の違いも関係していますが、後天的な影響も少なからずあるようです。
黒ずみが目立つということは、皮膚の中のメラニンの量が増えているということ。メラニンには紫外線に当たったり、皮膚がダメージを受けたりすると増える性質があります。
デリケートゾーンは紫外線に当たることがあまりない部位ですので、それ以外の何かしらのダメージが皮膚に与えられてメラニンが増え、黒ずみが目立っている可能性が考えられます。ダメージの原因となるものとは、たとえば以下のようなことです。
(1)下着や服による摩擦
きつい下着や服を身につけていると、デリケートゾーンの黒ずみが目立ってくることがあります。下着や服と肌の摩擦によって皮膚がダメージを受け、メラニンの生成が促されてしまうためです。下着のほか、生理用ナプキンも摩擦の原因になりやすいといわれています。
(2)洗うときの刺激
デリケートゾーンを清潔にしようとするあまり、洗うときに強くこすってしまうと、それが刺激となってメラニンの生成量を増やし、皮膚が黒ずんでしまう可能性が考えられます。
(3)妊娠
妊娠によって女性のホルモンバランスが急激に変化すると、皮膚の色素沈着が起こりやすくなります。乳首、乳輪、腋、へその周囲や傷跡が黒ずむほか、お腹に紫や茶色の「妊娠線」が見られたり、へそから陰部を結ぶ正中線(せいちゅうせん)と呼ばれる黒い線ができたりすることがあるのと同様に、デリケートゾーンの黒ずみも強くなっていきます。
この妊娠による色素沈着は出産後、徐々に目立たなくなっていきますが、消える時期には個人差があり、人によっては数年にわたって残ることもあります。
このほか、若い世代におこることはまれですが、皮膚がんの一種である乳房外パジェット病がデリケートゾーン周辺に発生した場合、色素沈着が生じることがあります。