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生理前や生理中に下痢になるのはどうして? 理由と対処法

窪麻由美

生理前や生理中に下痢にならないための対処法

偏った食生活、食物繊維の摂取不足、運動不足、ストレス、体の冷えなどは腸の働きに影響を与えることがあります。

下痢にならないためには、規則正しい毎日を送るように生活の改善を図る、体を冷やさないようにする、嗜好品を控えるなど、まずはこれまでの生活習慣を見直してみることも大切です。

生理前のつらい下痢への対策

頭痛や腰痛、お腹の痛み、乳房の張りといったPMSの症状の一つとしてあらわれている下痢かもしれません。ここでは下痢を含めたPMSの対処方法を紹介します。

生活の改善

PMSがなぜ起こるのかその原因はまだわかっていませんが、女性ホルモンが関係していると考えられています。女性ホルモンは黄体期の後半に急激に低下し、それが脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こしてPMSを生じさせると考えられています。

神経伝達物質はストレスや生活リズムと関係しているため、食生活や嗜好品、睡眠、運動などの生活習慣がPMSの現れ方に影響する可能性があります。

ですから、規則正しい生活を送る、睡眠を十分にとる、適度な運動をする、ストレスをためないようにするなど、生活習慣を改善することによりPMSの改善が望めることもあるのです。

なお、生活習慣を改善してもPMSがあらわれる場合や、あらわれる症状が強い場合には、医師により症状に応じた薬や漢方薬が処方されることもあります。

食べ物は嗜好品を控える

カフェインを多く含む飲み物、アルコール、たばこなどの嗜好品を控えることでPMSの症状が改善することもあります。

ビタミンB6を摂る

ビタミンB6 はPMSを改善するのに効果があるという報告[*1]があります。

黄体期の後半に女性ホルモンの分泌が急激に低下し、それが脳内のホルモンや神経伝達物質の異常を引き起こすことでPMSが生じると考えられていると説明しましたが、ビタミンB6はその神経伝達物質の一つであるセロトニンの合成に必要なビタミンとされているのです。

ビタミンB6は鶏肉、レバー、鯵、鰯、にんにく、ピスタチオなどに多く含まれています。

生理中のつらい下痢への対策

月経困難症で多く見られる症状は下腹部の強い痛みや腰痛ですが、それ以外にも吐き気や頭痛、疲れやすい、下痢などの症状があり、生理中の下痢のなかには月経困難症の症状としてあらわれているものも考えられます。

日常生活に支障をきたすような場合は医療機関を受診しましょう。

月経困難症の原因が子宮や卵巣の病気であった場合(器質性月経困難症)は、それぞれの原因に合った治療が必要となります。

子宮などに問題がない場合(機能性月経困難症)は、ストレスなどの精神的なことが原因で症状が強くなることもあります。

生活の改善

月経困難症の原因として子宮などに問題がない場合(機能性月経困難症)は、過労や精神的なストレスが原因となることが多いので、生理中は夜更かしや暴飲暴食をしたり、仕事や家事、勉学に根をつめたりせず、規則正しい生活を送り、散歩や趣味などで上手に気分を発散させて過ごすとよいでしょう。

お腹のあたりを温める

月経困難症では子宮の収縮を促す物質であるプロスタグランジンが多く分泌されますが、このプロスタグランジンによって子宮だけでなく、血管や神経も収縮して血液の流れが悪くなり、体の冷えを感じやすい状態になります。

お腹のあたりを温めると、腹痛や下痢が緩和されることがあります。スカートではなくパンツを着用したり、カイロを貼るなどして温めるといいでしょう。

刺激の強い食べ物は控えめに

生理中の下痢だけに限らず、下痢の時は刺激の強い食べ物や飲料、コーヒー、アルコール、香辛料を摂りすぎないように注意しましょう。

参考記事はこちら▼

生理期間でもダイエットを成功させるため、食べ物の選び方や運動のコツを解説します。

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