お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

女性ホルモンのバランスが乱れる原因&改善する方法

今井愛

フォルサ

「最近イライラが止まらない」「生理周期がガタガタ」……など、ホルモンバランスの乱れが原因と思われる症状に悩んでいませんか? 今回は、女性ホルモンが乱れる原因や改善方法について、麻布十番まなみウィメンズクリニック院長・今井愛先生の解説を元に紹介します。

pexels-photo-185939

「女性ホルモン」が乱れると何が問題なの?

そもそも、女性ホルモンが乱れると何が問題なのでしょうか? その答えについて紹介するまえに、「女性ホルモン」の働きについて見ていきましょう。今井先生に教えていただきました。

pexels-photo-1

女性ホルモンの働き

ホルモンは、さまざまな身体の機能を調整する働きがあります。その中で一般的に女性ホルモンと呼ばれているものは、「エストロゲン」と「プロゲステロン」です。

この2つのホルモンは、女性の月経周期によって分泌量が変化します。「エストロゲン」は、生理が終わるころから分泌量が増え、排卵前にピークを迎えて減少していきます。女性らしさに大きくかかわるホルモンで、肌のツヤや美しい髪の毛を作り出すことにも欠かせません。

一方、「プロゲステロン」は、排卵が終わったあとから、分泌量が増えるホルモンです。基礎体温を上昇させ、妊娠を維持させる働きがあります。妊娠が成立しなかった場合、排卵後しばらくしてから、分泌量が減っていきます。

女性ホルモンが乱れるとどうなる?

2つのホルモンは、月経周期によって分泌量が上下します。ホルモンはほんのわずかな量で、身体・精神に大きな影響を及ぼすもの。「エストロゲン」と「プロゲステロン」が何らかの原因で過剰に分泌されたり、反対に欠乏したりするとバランスが崩れ、さまざまな症状が体に現れます。

一番に挙げられるのは「生理の異常」です。生理サイクルが不規則になったり、月経が止まるなどの症状が出るようになります。また、ダラダラと少量の出血が続いたり、経血量が少なくなるといった症状が出ることもあります。そのほか、肌荒れ(肌の乾燥やニキビ)がひどくなる人や、情緒不安定になるといった心の不調を感じる人もいます。

女性ホルモンのバランスが乱れると、体にさまざまな不調が現れることがわかりましたね。では、体に不調が現れていない場合、ホルモンバランスは正常な状態と言えるのでしょうか? 「ホルモン」の状態をチェックする方法について教えてもらいました。

ホルモンの状態をチェックする方法

まず、月経周期を確認してみましょう。正常な女性の月経周期は「25日~38日」と言われています。これまで規則的だった周期が不規則になった場合、ホルモンバランスの乱れを疑ってみてもいいかもしれません。

月経のサイクルをきちんと把握しておくことはもちろんですが、もう一つ心がけておきたいこととして「基礎体温の計測」があります。2つのホルモンが正常に働いていれば、基礎体温は「低温期」「高温期」の二相に分かれます。生理があるからと安心していても、基礎体温を測ってみたら、ずっと低温期のままだった、というケースもあります(無排卵月経)。

また、月経前はイライラや気分の浮き沈みを感じる人も少なくありませんが、それが前よりもひどくなった場合も要注意です。「月経の周期」「生理前に感じる不調が、前よりもひどい」「月経の量が変わった」など、月経周期や生理前・生理中の変化についてもしっかりチェックしておきましょう。

次ページ:ホルモンバランスが乱れる原因

SHARE