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お酒に酔わない飲み方~お酒にまつわるウソ・ホントを解明~

古川真依子

お酒にまつわる4つの噂話のウソ・ホントを解明!

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お酒に関してはさまざまな噂話がありますが、いったい何が本当なのでしょうか。古川先生に教えてもらいました。

頻繁にお酒を飲むと強くなるって本当?

古川:お酒に強いかどうかは、遺伝子によって決まっています。アセトアルデヒドを速やかに分解できる人は「お酒に強いタイプ(酒豪)」、アセトアルデヒドを分解できずに蓄積してしまう人は「お酒に弱いタイプ(下戸)」です。日本人を含む黄色人種では酒豪が50%、下戸が5%といわれており、残りの人は両方の遺伝子を持っている可能性が高いので、頻繁にお酒を飲むことで強くなる可能性はあるといえます。

なぜなら、アルコールを分解する働きのあるアセトアルデヒド脱水素酵素は、お酒を頻繁に飲むことで活性が高まる可能性があるからです。弱い遺伝子だけの人は、もともとアセトアルデヒド脱水素酵素を持っていませんが、強い遺伝子と弱い遺伝子の両方を持っていれば、活性が高まってお酒に強くなることがあります。

空きっ腹でお酒を飲むと酔うって本当?

古川:本当です。空腹時にお酒を飲むと、アルコールの血中濃度が急激に上昇して酔いやすくなります。

ちゃんぽんすると二日酔いしやすいって本当?

古川:一般的に、いろいろな種類のお酒を飲むことを「ちゃんぽんする」といいます。ちゃんぽんするということは「お酒の種類やアルコール度数を気にしないでいろいろと飲む行為」といえるでしょう。お酒の種類が増えると自動的にアルコールの摂取量も増えてしまうので、水をたくさん飲むなどして二日酔い対策を行わないと、二日酔いになる可能性が高まります。

お酒を飲んだあとにお風呂に入っちゃだめって本当?

古川:アルコールには利尿作用があるため、お酒を飲んだあとは脱水状態になっています。入浴すると発汗するため、脱水症状がさらに悪化し、最悪の場合は命にかかわります。また、酔っぱらっていると足元がふらつくので転倒の危険性も高まります。飲酒後は絶対にお風呂に入っていけないわけではありませんが、しっかり水分補給をするなどの対策をしてください。

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