お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

今知っておきたい資格のまとめ

持っていたら仕事に役立つのかな、転職に有利なのかな、と資格について働く女性なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか。働く女性の持っておくべき資格、人気の資格、今注目の資格についてまとめました。気になっている人はぜひチェックして下さい。

働く女性の資格に対する実態調査

まずは資格の実態調査です。現在資格を持っている女性はどれほどいるのでしょう。また、持っている数などを探ります。

●資格を持っている女性は約9割

アンケートで「持っている資格の数」について調査したところ、0個と答えた女性は10.9%でした。つまり資格を持っている女性は9割近くもいるようです。「2個」と答えた女性がもっとも多く、全体の2割近くになりました。

●資格講座を受けたことのある女性22.4%

資格試験のために講座を受けたことがあるか質問したところ、22.4%の女性が受けたことあると回答しました。資格を持っている女性9割に対し、通信講座などを受ける割合は少な目かもしれません。独学で資格を取得している女性も多いようですね。

◆併せて読みたい

●資格講座人気ランキング

受講経験のある女性に、何の資格講座を受講したのか聞いてみたところ、1位は「簿記」という結果に。ベスト5は以下の通りです。

第1位 簿記検定……16人
第2位 医療保険事務……8人
第3位 秘書検定……4人
同3位 宅地建物取引主任者(宅建)……4人
第5位 国際コミュニケーション英語能力テスト(TOEIC)……3人
同5位 実用英語技能検定(英検)……3人
同5位 中小企業診断士……3人
同5位 ホームヘルパー……3人

●資格を取りたいと考える女性は約6割

続いて、資格をこれから取りたいと考えている女性がどれくらいいるのか調べてみたところ、およそ6割の女性が取りたいと答える結果に。多くの女性が資格取得に向けて積極的な姿勢がうかがえました。

⇒記事を詳しく読む:“資格をとりたい”と思う女子は59.3%!

なぜ資格を取るのか

多くの女性が2個程度すでに資格を所得し、また新たに資格を取得したいと考えていることがわかりました。ではなぜ女性たちは資格を取りたがるのでしょうか? 続いてそのあたりに迫ってみたいと思います。

●年を取って後悔したくない

全国30~49歳の子どものいる主婦300人を対象に「主婦に関する意識調査」を行ったところ、「今、独身時代の自分にどんなことを思っているか」という問いに、1位「もっと貯金をしておけばよかった」(62.7%)、2位「もっと資格や特技を増やしておけばよかった」(55.3%)、3位「もっといろいろな場所へ旅行しておけばよかった」(45.3%)という結果に。「資格や特技」について、自由にお金や時間を使うことができないため、そのような縛りのない独身時代にスキルアップしておいたほうがよかったと後悔している人が多いようです。

⇒記事を詳しく読む:貯金? 資格取得? 「独身時代にやっておけばよかったこと」

●自己投資して将来に備えたい

アンケートで「自己投資したいと思うものはあるか?」と聞いたところ、「ある」と答えた女性が65.7%と、「ない」と答えた人を上回りました。キャリアアップのために語学や資格取得に自己投資したいと答える人が多くいました。

・「一生ひとりかもしれないので、税理士の勉強をしている。手に職をつけて、ひとりでも生きていけるようになりたいから」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「会社で生き残るために、何か有用な資格を取りたいです」(31歳女性/生保・損保/事務系専門職)
・「資格取得。将来自分の親にも使えるので、介護の資格を取ります」(27歳女性/食品・飲料/営業職)

⇒記事を詳しく読む:アラサー独女が自分に投資したいもの「一生ひとりかもしれないので、税理士の資格に投資」

●キャリアアップのために

キャリアアップのために働く女性たちがこっそり行っていることについて聞いてみたところ、資格取得に励む女性も多くいました。資格はキャリアアップの近道となることが多いですが、仕事と両立して続けるにはそれなりの覚悟が必要かも。

「将来の転職を考え、ほしい資格のために週3で学校に通いはじめました。仕事終わりに学校へ通うのはかなりしんどいですが、これも未来の自分のためと思えばがんばれる」(25歳/金融)

⇒記事を詳しく読む:同僚には秘密!? 女子が、キャリアアップのためにこっそりやっていること5選

●企業側が資格取得を奨励

女性社員は期限までに仕事を終わらせ、目標を達成し、残業すれば昇給すると信じがちだそうです。一方恐ろしいことに会社側が見ている社員のチェックポイントは、社員が各種トレーニングを受け、資格や技術を取得し、知識を広げ、より優秀な社員となるべく努力をしているか否かだとか。つまり、キャリアアップのために会社側も資格を積極的に取ってもらいたいと考えているんですね。

女性たちオススメの資格

キャリアアップしたい女性たちには資格は欠かせないことがよくわかりました。ではどんな資格を取ったらいいのでしょうか。闇雲に取るのは得策ではありません。働く女性たちにオススメを聞いてみました。

●お給料UPに役立つ資格

まずは給与のアップにつながりそうな資格からです。

宅地建物取引士

不動産系のお仕事の人には手当てがもらえる可能性のある資格。

・「宅地建物取引士。不動産屋に勤めているので取得した。資格手当がもらえてオイシイ」(32歳/不動産/専門職)

⇒元記事を読む

◆併せて読みたい

  • 高校生の頃から夢は「社長」 学生時代に宅建を取得

FP(ファイナンシャルプランナー)

「お金に強くなれる」というイメージで、ファイナンシャルプランナーの資格を狙う人が多いようです。お給料に直結しなくても、自分の人生において知っておいて損のないことが学べるのが魅力の資格です。

・「ファイナンシャルプランナー2級を取るとお給料が少しアップする」(27歳/金融・証券/営業職)

⇒元記事を読む

・「ファイナンシャル・プランナー。自分にとって後々ためになりそうだし、取得しておいて損はなさそうなため」(29歳/情報・IT/事務系専門職)

⇒元記事を読む

◆併せて読みたい

応用情報技術者

実際お給料がアップした人も。給与に直結する資格は取って損はないですね。

・「応用情報技術者。昇格に必要だから取得した。給料がアップした」(33歳/情報・IT/技術職)

⇒元記事を読む

TOEIC

英語力はどんな仕事についていても多かれ少なかれ必要とされるものかもしれません。ちなみに700~795点ほどないと、あまり意味がないと考える人が多い模様です。

・「TOEIC。英語ができるようになりたいから。旅行でも使えるし、仕事で電話応対でも使えるし、できたら格好いいと思うし。TOEICのスコアを上げたくて、オープンカレッジに通っていたことがあった。今でもたまに独学で勉強している」(30歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)

◆併せて読みたい

中小企業診断士

転職・独立目的で資格を考える前に、まず「今の自分に必要な資格」を考えるのは大事ですよね。

・「中小企業診断士。スキルアップしてやりたい仕事を実現するため」(26歳/情報・IT/営業職)

⇒元記事を読む

●転職に役立つ資格

続いて、転職に役立つ資格について調査してみました。手に職を持つと強いとよく聞きますね。女性たちオススメの転職に強い資格を集めてみました。

社会保険労務士(社労士)

雇用関係の中で生じる問題や、年金問題などのエキスパートである社会保険労務士。有資格者にしかできない業務もあり、企業からのニーズも高い資格のようです。取得しておくことで、転職にも有利かも!?

・「社会保険労務士。会社で人事の仕事に携われるので。また、自分が働く上で参考になりそう」(26歳/その他/営業職)

⇒元記事を読む

簿記

人気の資格のひとつです。2級以上なら、転職に有利に働くかも!?

・「簿記2級。少し勉強しないと取れないので、人に言うとそれなりに認めてもらえてよかった」(32歳/生保・損保/事務系専門職)

⇒元記事を読む

総合旅行業務取扱管理者

旅行業界で唯一の国家資格です。資格を取れば、旅に関する豊富な知識・技術を有したプロとして国から認められます。

・「総合旅行業務取扱管理者の資格。旅行の仕事に就きたくて取得した国家試験で、転職などに役立った」(29歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

⇒元記事を読む

看護師

取るのは大変ですが、取れば全国どこでも働けるというのは強い資格です。転職には非常に有利に働くでしょう。

・「看護師。子どもの頃からの夢だったから。全国どこへ行っても働けるからよかった」(32歳/医療・福祉/専門職)

⇒元記事を読む

インテリアコーディネーター

インテリア系の仕事に転職したいならぜひ取りたい資格です!

本当にやりたいことをするには、武器が必要だと感じた小林さん。入社1年目の夏から、仕事が終わったあとインテリアコーディネーター養成のスクールに通うことにした。昼間は仕事、夜はスクールという生活を1年間続け、インテリアコーディネーターの資格取得。インテリアショップに転職し、新人教育も任されるまでのキャリアを築いていった。

⇒元記事を読む

ネイリスト

女性に人気の「手に職」系の資格です。転職もできますし、開業もしやすいのが魅力です。

・「ネイリスト。開業しやすいし、資格もとりやすいし、一応就職先もいっぱいあるから」(29歳/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)

⇒元記事を読む

ジュエリーコーディネーター

未経験の弱点をカバーしてくれる力が資格にはありますね。

業界未経験の弱点をカバーするために彼女は在職中にジュエリーコーディネーター3級の資格を取得。ジュエリーの歴史、市場、素材などに関する基礎知識を身につけた。そして転職を考えはじめてから約2年、三浦さんは念願だったジュエリーブランドにプレスとして入社することができたのだ。

⇒元記事を読む

あん摩マッサージ指圧師

資格を取得する専門学校などで数年間学び、その後、国家試験に合格することで取得できます。この資格を有していれば、マッサージのお店などを開くことができます。

●生活が潤う資格

直接収入に結びつかなくても、生活や人生を豊かにしてくれる資格について、女性たちに聞いてみました。

色彩検定

・「色彩検定。身の回りの色づかいに対して興味がわいた。センスがよくなった」(28歳/機械・精密機器/技術職)

⇒元記事を読む

アロマテラピー

・「アロマテラピーの資格。理由は興味があったから。仕事では直接関係ありませんが、普段の生活にうるおいを与えてくれます」(25歳/食品・飲料/技術職)

⇒元記事を読む

整理収納アドバイザー

・「整理収納アドバイザー。部屋をすっきり片付けたいから」(31歳/医療・福祉/事務系専門職)

⇒元記事を読む

◆併せて読みたい

  • 23歳で利き酒師と焼酎アドバイザーの資格を取得
  • ワインソムリエの資格を取得! サントリー株式会社商品開発研究部木村実果さん 

●これから注目!? ユニークな資格

これから注目を浴びそうな、ユニークな資格をご紹介します。

シューフィッター

その人の足に正しく合った靴を販売するシューフィッティングの専門家。靴サイズの計測の仕方、足の疾患など幅広い知識が求められるため、それなりの勉強も必要。ただし、靴販売店における需要は高く、有資格者への評価も高いそう。

⇒元記事を読む

ラッピングコーディネーター

ありとあらゆるモノをキレイに包むのがラッピングコーディネーターのお仕事。規定の講座を受講すれば誰でも簡単に取得できる資格なので、手先の器用さに自信のある人には持ってこい。趣味でも十分楽しめるし、技を極めて自分のお教室を開くという人もいるよう。

⇒元記事を読む

動物葬祭ディレクター検定

ペットの葬儀や、動物霊園の管理などを行う、動物葬祭ディレクター。18歳以上であれば誰でも受験が可能ですが、1級を受ける際は動物葬祭の実務経験が3年以上必要とのこと。可愛いペットの供養を適切に行うために大事な資格なのです。

⇒元記事を読む

ラジオ体操指導士

日本人の誰もが知っているラジオ体操には、「ラジオ体操指導士(1級・2級)」「ラジオ指導員」の資格認定制度が存在します。ラジオ体操の理論と実技などを問われる資格試験なんだとか!

⇒詳しく読む

◆もっとユニークな資格が読みたいなら

●番外編:役に立たなかった資格、今後作って欲しい資格

せっかく苦労して取ったものの、役に立っていないというケースも。女性たちのエピソードを見てみましょう。

・「学生時代に食生活アドバイザーという検定を受け、合格したが、食品メーカーで働いている今でも特に役に立っている実感がない」(食品・飲料/技術職/5年目)

⇒元記事を読む

・「管理栄養士の資格を持っていますが、ペーパー試験を受けるのがうまいだけで実はそんなに料理とか好きではないのに、料理好きと先入観で思われてしまう。」(医療・福祉/専門職/9年目)

⇒元記事を読む

◆併せて読みたい

自分にぴったりな資格の見極め方

人気の資格や、転職に役立ちそうな資格を見てきましたが、果たして自分に合う資格とはどんなものでしょうか。今の自分や将来なりたい自分に関係のない資格をとっても意味はありません。

●心理テストで診断してみよう

思いつかない人は心理テストで診断してみましょう。思いもつかなかった道が開けるかも!?

⇒今すぐ診断する!あなたにピッタリの資格はどれ? こだわり資格診断

●男性にモテそうな資格にするという手も!?

どうしても思いつかないけど、何か資格を取っておきたい人は、男性からモテそうな資格はいかがでしょうか? 転職には効かなくても、婚活には効く可能性があります。

⇒今すぐチェックする! 選定基準は「男」目線! 女性が持っているとモテそうな資格3選

●余談:資格をたくさん持っている人の心理

資格をたくさん持っている人っていますよね。でも、一貫性のない資格や自分の人生に意味のない資格を取ってもそんなにいいことはありません。コレクションしてしまう人の心理とはどんなものなのでしょう?

資格勉強を続けるコツ

取る資格を決めても、働きながら勉強するのは並大抵のことではありません。そこで、女性たちに資格勉強を上手にするコツを聞いてみました。

●有効な時間の使い方をする

転職の準備のため、スキルアップのために、はたまた趣味のため。仕事の合間を縫って、資格取得や自学をしている人も多いと思いますが、みなさんはどんなふうに勉強時間を作っているのでしょう。有効な時間の作り方を聞いてみました。

⇒詳しく読む:働きながら資格取得! 成功した女子たちの「勉強時間の作り方」

●細切れ時間を活用しよう!

細切れ時間を制する者は、人生を制すと言われます。5分間あれば勉強はできます。5分間の活用法のヒントをこのコラムから得ましょう。

●集中が切れそうなときの対処法

資格取得のために勉強をしたいと思ってもまとまった時間が取れなかったり、ついほかのことをしてしまったりすることも多いですよね。そこで、社会人女性が考える勉強に集中するための対処法について聞いてみました。

⇒詳しく読む:スキマ時間をうまく使いたい! 社会人女性が考えた、資格勉強に集中するための対処法4つ

●挫折しそうなときにやってみる3つの方法

資格試験のために「がんばって勉強しよう!」と最初は意気込んでいたのに、いざ勉強をはじめてみたら、なかなか思うように進まなくて挫折してしまいそう……そんな風に悩んでいる人に、ピンチを乗り切る方法をご紹介します。

●勉強に挫折してしまった人の体験談

仕事の幅を広げたいと思って資格取得を試みても、時間やお金の問題で挫折してしまう人が多いようです。資格取得は素晴らしいことですが、挫折してしまってはなににもなりませんね。はじめる前に最後までやりとげられるのか、よく考えてからにしましょう。

⇒詳しく読む:みんな不満を抱いてる! 挫折しやすい3つの努力

●お金がなくて続かない人は国の制度をチェック!

資格取得時に活用したいのが、雇用保険の教育訓練給付制度。働く人の主体的な能力開発の取り組みを支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的に、雇用保険制度の一環として行われている給付制度です。この制度では、対象講座を修了すると、10万円を上限に費用(入学金や最大1年分の授業料)の20%相当が支給されるというもの(20%相当額が4,000円を超えない場合、給付金は支給されません)。活用してみてはいかがでしょう。

⇒詳しく読む:3年に一度のチャンス!? 資格取得の勉強に最大10万円給付される制度

専門家からアドバイス

最後に人気資格のひとつであるファイナンシャルプランナー・花輪陽子さんから「資格を取得しただけで安心するとあぶない」ということについて詳しく教えてもらいましょう。
花輪さんいわく、「資格の勉強は仕事のモチベーションアップにもつながりますが、過信しすぎないことが大切です」とのこと。また、「転職の面接では、資格よりも、主にこれまでの仕事の実績を見られると思いますよ。資格を取るなら今の仕事に必要なもの、もしくは、今働いている業界に関連する資格のほうが役立てられる可能性は高くなります」とも。資格はあくまで資格であって、実務経験をともなって初めて生きてくるケースは多いようですね。

⇒詳しく読む:リストラ、異動は何とか避けたい! 本当にためになる備えって?

まとめ

キャリアアップを目指して資格を取得すること、また理想の職場へ転職するために資格の勉強をすることはいいことです。ただひとつ、目的を明確に持つことが大切なのかもしれませんね。闇雲に資格を取得しても時間とお金の無駄になってしまうことでしょう。自分の人生を豊かにするための、きちんとしたプランを持って資格を選び、効率よく勉強したいですね。

(マイナビウーマン編集部)

※この記事は2016年03月03日に公開されたものです

SHARE