マインドフルネス資格とは?マインドフルネスセラピスト資格が人気!必要な資格や仕事内容は?
瞑想をベースとした「マインドフルネス」にはさまざまなメリットがありますが、正しい実践方法を知らないとその効果は薄れてしまいます。そこで活躍するのが、マインドフルネスに関する詳しい知識を有した「マインドフルネス」に関する資格を持つ講師です。
マインドフルネスが注目されるのに伴って、今後ニーズが高まることが期待されます。
ここでは、そんなマインドフルネスのエキスパートになるための必要な資格、仕事内容などを解説します。
マインドフルネスとは
瞑想をベースとした「マインドフルネス」は、不安・ストレスをやわらげるためのメソッドとして、最近注目を集めています。
過去の嫌な出来事、将来に対する漠然とした不安などにとらわれるのを止めて、「今、その瞬間」に集中することで、ストレスに対して強い心をつくっていくというもの。よく「心の筋トレ」と表現されます。
マインドフルネスを行うことで頭の中がスッキリするため、「今、自分は何をするべきなのか」にフォーカスできるようになるでしょう。
心や体調の変化に気づきやすくなるだけでなく、集中力の向上なども期待できます。
働く人の約6割が強いストレスを感じているというのが現代の日本。仕事以外でも家事・育児、介護などでもストレスはたまるでしょう。
さらにSNSなどで豊富な情報がさっと手に入る反面、情報過多になって強い不安を感じることも増えています。
そんなときに心を落ち着けるためにも、マインドフルネスは役立つでしょう。
マインドフルネスの実践方法
マインドフルネスでもっとも一般的に行われているのが、呼吸瞑想と呼ばれるものです。
呼吸瞑想と聞くと何か宗教的だったり、難しいというイメージを抱いたりするかもしれませんが、実はその実践方法はとてもシンプルです。
まず、自分が落ち着ける場所で姿勢を正して座ったら、目を閉じて、肩の力を抜いて、自分の呼吸に意識を置きましょう。
目は閉じなくても、視線を斜め前に落とすだけでもOKです。椅子に座っても、あぐらでも正座でもOKです。
目を閉じている間に、イライラ・悲しみ・怒り・嫉妬などの感情のゆらぎが生まれても、それを客観的に見ることがポイントです。
雑念が浮かんでも、それは深堀りしないようにしましょう。生まれた雑念をあえて置いておくことが、脳をスッキリさせるコツでもあります。
気が散るのは当たり前なので、雑念が浮かんでも、それを気にしないように淡々と続けてください。
まずは1分から始めて、慣れてきたら5分、10分、15分……と少しずつ時間を長くするのもおすすめです。
座ることが難しければ、歩きながら自分の感情に向き合いましょう。体の力を抜き、狭い歩幅でゆっくり歩き、足裏の感覚などに意識を向けながら、自分の心を観察します。
また、食事中、入浴中、ヨガの最中、ベッドの中でなど、さまざまなシーンでもマインドフルネスの呼吸瞑想は実践できます。
いずれにせよ、気が散らないように、下記のような注意をするのがおすすめです。
- 時計の秒針が聞こえない場所、暑い/寒いを感じにくい場所を選ぶ
- あらかじめトイレに行っておく
- YouTubeなどを使って瞑想用のBGMを流す
マインドフルネスと瞑想の違い
「マインドフルネス=瞑想」と考えられがちですが、厳密に言うと両者には違いがあります。一般的に、瞑想の目的は「心を無にすること、穏やかな気持ちで過ごすこと」です。
それに対してマインドフルネスの目的は、前述したように「今、その瞬間に集中すること」です。
しかし、マインドフルネスは瞑想と同じく仏教の禅がベースなので、重なる部分はとても多くあります。
また、マインドフルネスと瞑想、両方の取り入れた「マインドフルネス瞑想」も広く行われています。
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マインドフルネスと認知行動療法の違い
マインドフルネスに似たメソッドとして「認知行動療法」がありますが、両者は日常生活のストレスをやわらげるという目的は同じでも、そこにいたるプロセスが違います。
認知療法とは、ものごとに対する極端な考え方・とらえ方を変化させることで、感情を安定させ、気分を変えていくという精神療法のひとつです。
たとえば、仕事で失敗した場合に「失敗ばかりする自分は無能だ」と考えるよりも「失敗は誰にでもあるから、次から気を付けよう」と考える方がポジティブで、次に生かせるはずです。
また、「〇〇さんが許せない」という考えが浮かんだときも、「でも、〇〇さんには〇〇さんの理由があったのだろう」と視点を変えてみるクセをつけることで、自分のキャパシティが増え、結果的に自分が過ごしやすくなることもあるでしょう。
このように、自分の「思考のクセ」を見極めて、ものごとに対する考え方・とらえ方を変えることで気分を前向きにしようというのが、認知行動療法です。
それに対してマインドフルネスは、自分の思考を一歩引いた場所から客観的に見つめるというもの。
つまり、「思考は、ただの思考。現実のものではない。それよりも今を大切にしよう」ということです。
過去の嫌な出来事、未来に対する漠然とした不安などにとらわれず、ストレスフリーに日々を過ごすためのメソッドです。
- 「あのとき、くだらないことでイライラしてしまった」
- 「余計なことを言ってしまった」
- 「抑えていたのに、とうとう怒りを爆発させてしまった」
- 「あれは嫌味に聞こえなかっただろうか?」
日常生活では思い煩うシーンが何度もありますが、マインドフルネスを続けていくうちにそういったストレスからも解放されて、今を楽しみ、集中できるようになるでしょう。
「今は何をすることがベストなのか」と、自然と前向きかつ建設的な思考になっていくはずです。
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マインドフルネスで期待できる効果
マインドフルネスをすることで期待できる効果には、下記のようなものがあります。
- 自律神経のバランスが整い、心身ともにリラックスできる
- ストレスがやわらぐ
- 過去や先々のこと、不確かな情報などに煩わされにくくなる
- 思考が整理されて、頭がスッキリとする
- 集中力・記憶力・想像力が向上する
- 自分を客観的に見つめることで、新しい気づきを得られる
- 周囲から新しい価値観、判断材料を得られる
- 仕事のパフォーマンス・モチベーションが上がる
- イライラ・怒り、悲しみ、落ち込み、嫉妬といった感情のコントロールをしやすくなる
- セルフイメージ、自己肯定感が向上する
……など。
自分の思考・感情を客観的に見ることで、自分の心の動きにも敏感になれます。
「自分はこう考えているけれど、あの人は違うかもしれない」と、周囲と一線を引くことにもつながるので、感情の浮き沈みも自然と減っていくでしょう。
周囲から新しい気づきも得られるはずです。
これらのメリットに加えて、特別な道具をそろえる必要なく、自分が落ち着けるところであれば、場所を選ばずどこでも実践できるのもマインドフルネスのポイントです。
自分の心身と深く向き合うマインドフルネスは、下記のように感じている方にぴったりだと言えるでしょう。
- リモートワークだと集中力が下がってしまう
- モチベーションが上がらず、なんとなくダラダラと過ごしてしまう
- 不安感・焦燥感があり、何かしていないと落ち着かない
- イライラ・怒り・悲しみなどの感情をコントロールをするのが難しい
- 過去の失敗や悲しい経験を、ふと何度もリフレインしてしまう
- つい人を妬んでしまったり、人と自分を比べてしまう
- 人を責めたり、自分ルールを人に適用してしまう
- あれこれ悩んで、夜にぐっすりと眠れない
- 精神的なタフさを身に付けたい
また、ビジネスシーンでもマインドフルネスに期待が寄せられています。
ストレスからの回復力(レジリエンス)や生産性の向上、メンバー同士の良好なコミュニケーションの維持などの目的で、様々な企業で研修プログラムなどの一環としてマインドフルネスを取り入れているのは有名な話です。
例えば、Google、ゴールドマンサックス、インテル、Facebookといった米国企業をはじめ、メルカリなどのベンチャー企業、そして米国防総省、米農務省などまで採用され、スティーブ・ジョブス氏が日本の禅に魅せられ、瞑想を行っていたこともよく知られています。
マインドフルネスのエキスパートとは
前述したとおり、マインドフルネスを行うことで、集中力の向上をはじめとしたさまざまなメリットが期待できます。
しかし、正しい実践方法を知らないままやみくもにマインドフルネスを行っては、その効果は半減してしまいます。特に、呼吸瞑想はビギナーがいきなりチャレンジしても難しいと感じることが多いでしょう。
そこで活躍するのが、「マインドフルネスのエキスパート」。
マインドフルネスに関する深い知識を生かして、マインドフルネスのビギナーの方に、正しい実践方法などをアドバイスする役割を担っています。
マインドフルネスの注目度が高まれば高まるほど、より求められるスキルだと言えるでしょう。
マインドフルネスのエキスパートの仕事内容と活躍分野
前述したようにマインドフルネスのエキスパートとしての役割は、マインドフルネスの効果的な実践方法などをアドバイスすることです。
「マインドフルネスを始めてみたいけれど、やり方がよくわからない」という人は少なくないので、カルチャースクールなどで詳しく説明すれば喜ばれるでしょう。
また、前述したGoogleなどの有名企業の導入例をならって、外部からマインドフルネスのエキスパートを講師を招いている企業も少なくありません。
そのため、企業の外部研修の講師として活躍する機会に恵まれることもあるでしょう。
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マインドフルネスのエキスパートになるには
マインドフルネスのエキスパートになるための、特別な国家資格はありません。
しかし、日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が主催している「マインドフルネスセラピスト資格」、日本インストラクター技術協会(JIA)が主催している「瞑想インストラクター資格」などの民間資格があれば、教えてもらう側は安心して依頼できるでしょう。
どちらの資格も、下記に挙げるようなマインドフルネスの基本的な知識を持っていることを客観的に証明するものです。
- マインドフルネスと一般的な瞑想の違い
- マインドフルネスで得られるメリット
- マインドフルネスを行う場合の注意点
- マインドフルネスと、記憶力・集中力・クリエイティビティなどとの関係性
- マインドフルネスで用いられる瞑想の実践方法
- マインドフルネスの瞑想の呼吸法
……など。
講師として活躍するための第一歩となるでしょう。
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マインドフルネスのエキスパートに向いている人
マインドフルネスに向いているのは、たとえば下記のような人です。
- マインドフルネスに関する正しい知識を広めたい
- 集中したくてもできなくて、自分はダメだと思っている人にアドバイスをしたい
- 過去の嫌な出来事、未来の不安にとらわれている人をサポートしたい
……など。当たり前のことではありますが、マインドフルネスを普段から実践していて、その効果を感じている人にぴったりです。
ただし、マインドフルネスの効果を感じていても、講師として、周囲に押し付けるような態度は取らないように注意してください。
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マインドフルネスの代表的な資格
続いて、マインドフルネスに関する代表的な民間資格を、次のとおり挙げていきます。
- JAAMP マインドフルネスセラピスト
- JIA 瞑想インストラクター
- JADP マインドフルネススペシャリスト
それぞれ簡単に解説していきます。
JAAMP マインドフルネスセラピスト
マインドフルネス瞑想の知識をはじめ、実践する上での注意点なども十分に理解していると証明する資格です。
JIA 瞑想インストラクター
マインドフルネス瞑想が体に与える機能といった知識と、実践するための方法を身に着けていることをあらわす資格です。
JADP マインドフルネススペシャリスト
「心のしなやかさ」を保つためのマインドフルネスの知識・スキルを備えていることの証明になる資格です。
おすすめの資格は「マインドフルネスセラピスト」「瞑想インストラクター」の2つ
前述したとおり、マインドフルネスに関する資格はいくつか存在しますが、「第三者にもマインドフルネスのやり方などを伝えたい」と考える人には、下記の2つの資格がおすすめです。
それぞれ詳しく解説していきます。
マインドフルネスセラピスト
「日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)」が主催する「マインドフルネスセラピスト資格」が、まず挙げられるおすすめの民間資格。
マインドフルネス瞑想に関する知識、マインドフルネス瞑想のメリットや実践するときの注意点などを十分に理解していると認定されるものです。
「日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)」は主に心のケアを行う技術者のスキルレベルを客観的に示す資格を提供することで、各スキルを備えた技術者と、各スキルを求める企業・現場に貢献している協会で、日本資格振興協会株式会社が運営しています。
受験資格は設けられておらず、試験会場を訪ねなくても自宅で受験できます。費用は10,000円(税込)です。
https://www.domap.net/shinri/mindfulness/
瞑想インストラクター
各スキルを持った技術者の社会的地位の向上を目的に運営されている「日本インストラクター技術協会(JIA)」が主催する「瞑想インストラクター資格」も、マインドフルネスの代表的な民間資格です。
マインドフルネス瞑想と瞑想の違い、感情のコントロール法、呼吸法をはじめとしたマインドフルネス瞑想の実践方法など、マインドフルネス瞑想の基本的な知識を持っていることを客観的に証明できるものです。
こちらも特別な受験資格は不要で、自宅受験が可能。費用は10,000円(税込)です。
https://www.jpinstructor.org/shikaku/meditation/
マインドフルネス資格が取得できる通信講座
「マインドフルネスセラピスト」「瞑想インストラクター」はそれぞれ1つでもマインドフルネスに関する知識があることの証明になりますが、より自分自身の知識とスキルに説得力を持たせたいのであれば、両方の資格を取るのもおすすめです。
その場合、下記の通信講座で2つの資格の同時取得をめざせます。
諒設計アーキテクトラーニング「マインドフルネスW資格取得講座」
諒設計アーキテクトラーニング通信講座がおこなっているマインドフルネスW資格取得講座は、人によっても異なりますが、1日約30分の学習を最短2~6か月続けるだけで、「マインドフルネスセラピスト」「瞑想インストラクター」の両方を取得できる通信講座です。
協会が指定するスペシャル講座を受けた後、添削課題をクリアして卒業課題の提出によって、試験免除になるというもの。すぐに資格を取得したい方にぴったりです。
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SARAスクールジャパン「マインドフルネス資格取得講座」
SARAスクールジャパン通信講座がおこなっているマインドフルネス資格取得講座は、こちらも家にいながら、添削物を提出するだけで「マインドフルネスセラピスト」「瞑想インストラクター」の資格を取得できる講座です。下記の2つのコースが用意されています。
- 基本コース
- プラチナコース
基本コースは、同コースで学んだ後、自分で協会に試験の申し込み・受験を行うというコースです。資格試験料が別途かかります。
それに対してプラチナコースは、課題を提出すれば協会での資格は免除になります。別途試験を受ける必要がないので、確実に両方の資格を取得したい方におすすめです。
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マインドフルネスは今後も注目の分野|今のうち資格を取得しよう
何かとストレスが多く、さまざまな情報に心をかき乱されがちな昨今、マインドフルネスの需要はますます高まっていくでしょう。
マインドフルネスを行うことで、過去の嫌な出来事、不確定な未来に対する不安などにとらわれず、「今、何をするべきなのか」にフォーカスできるようになるはずです。
しかし、マインドフルネスは知名度の割に、目的、効果的な実践方法などがまだ浸透しきっていません。
そのためマインドフルネスのエキスパートである「マインドフルネスのエキスパート」は今後も社会から必要とされる存在であるはずです。
マインドフルネスのエキスパートになるための特別な資格はいりませんが、「マインドフルネスセラピスト資格」「瞑想インストラクター資格」などの民間資格の取得によって、備えているスキルを客観的に証明できます。
企業の研修プログラムの講師など、マインドフルネスのエキスパートとして働ける場はたくさんあるので、ぜひマインドフルネスの知識・スキルを生かして活躍してください。
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