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【医師監修】妊娠10ヶ月以降の過ごし方は?臨月の注意点と出産の兆候(妊娠36週、37週、38週、39週、妊娠後期)

【医師監修】妊娠10ヶ月以降の過ごし方は?臨月の注意点と出産の兆候(妊娠36週、37週、38週、39週、妊娠後期)

いよいよ臨月に突入。赤ちゃんに会える日はもうすぐです。初めての出産でもお産の進み方を頭に入れておけば安心。あまり神経質にならず、ゆったりした気持ちで過ごしましょう。この時期の体の変化や、注意したいことを中心にまとめました。


この記事の監修ドクター
産婦人科専門医 中林稔 先生
日本医科大学卒業、虎の門病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。医師+(いしぷらす)所属

いよいよ臨月!母体にはどんな特徴が?

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長かった妊娠生活もいよいよ終わりに近づいています。出産に向けて、ママの体にはどのような変化が現れるのでしょうか。

羊水量が徐々に減少する

肺を成熟させたり、衝撃から守ったり、また運動空間の確保といった面で赤ちゃんの成長に大事な役割を果たしている羊水。羊水の量は妊娠30週前後に約800mlと最大値になりますが、その後は徐々に減少し、妊娠末期では500mlほどになります[*1]。

お産の準備が始まる

腟(ちつ)とつながっていて、赤ちゃんが出産のときに通る「子宮頸管(けいかん)」がだんだんと軟らかくなり、お産の準備 が進みます。また赤ちゃんも次第に下がってくるので、子宮下部が赤ちゃんの頭で押され、子宮頸管が短くなっていきます。

陣痛が始まる兆候はある?

出産予定日は一つの目安で、妊娠10ヶ月になれば、いつお産が始まってもおかしくはありません。陣痛が始まる兆候についてまとめました。

陣痛が近いことを知らせる3つの兆候

(1)出産日が近づくにつれ、お産の前兆とも言える不規則な陣痛を感じるようになります。これは「前駆陣痛」と呼ばれるもので、子宮の収縮による痛みや張りが分かります。

前駆陣痛と出産開始を示す本格的な陣痛との違いは、数分おきに規則的な痛みが現れるかどうかです。

前駆陣痛は不規則に現れ、しばらく安静にしていると痛みが消えるという違いがあります。

(2)出産が近くなると、「おしるし」と呼ばれる血液の混じったおりものが見られることがあります。

おしるしはすべての妊婦さんに見られるものではなく、また、おしるしを確認してから陣痛が始まるまで数日間、間隔があくこともあります。おしるしは、一つの兆候として考えておきましょう。

(3)陣痛が始まる前に羊水が外へあふれ出す「破水」が起きることもあります。これは、下がろうとする赤ちゃんの頭と子宮の内圧に押され、卵膜が破れることが原因です。

一気に大量の羊水が出ることもあれば、水っぽいおりもののように少しずつ流れ出てくることもあります。破水が疑われるときは医療機関に連絡。腟から菌が入らないよう、破水後の入浴は控えましょう。

これもお産が始まる前兆かも!?

感じ方には個人差はありますが、お産が始まる前日によくあるママの体の変化としては、以下のようなものがあると言われています。

・おなかが張る(子宮が収縮するとおなかが張ったように感じられます)
・おりものが増える(出産のときに潤滑油の働きをする腟の分泌物が増加)
・恥骨が痛む(赤ちゃんの頭によって恥骨が圧迫され、痛みを感じます)
・排尿の回数が増える(赤ちゃんが下がって、さらに膀胱が圧迫され頻尿に)
・胃のすっきり感(赤ちゃんが下に下がるので、今まで圧迫されていた胃が元の状態に近づきます。そのことで気持ち悪さやムカムカ感から解放され、食欲が元通りになる人も)
・子宮底の下降(赤ちゃんの頭が骨盤の中に入り、赤ちゃんが下方へ移動。ママのおなかは子宮底の高さが下がり、下腹部が突き出るように変化します)

これらの症状や傾向が見られるかどうかは人によって違うため、神経質になる必要は全くありません。一つの情報として頭に入れておきましょう。

陣痛ってどんな痛みなの?

陣痛は自分の意思ではコントロールできない痛みで、何度も繰り返して起こります。1時間に6回以上(陣痛と陣痛の間隔が10分以内)、痛みが起きるようになると分娩開始のサインです[*2]。

陣痛の間隔が10分以内になっても、お産になるまではまだ時間がかかります。痛みが強まったり、医療機関から指示されている陣痛の間隔になったりしたら連絡し、入院するようにしましょう。

ただし2人目以降は陣痛開始からお産までの時間が早まる傾向にあります。陣痛の様子を見ながら、臨機応変に対応しましょう。

妊娠10ヶ月の赤ちゃんの特徴は?生まれる直前の様子

出産間近の赤ちゃんはどのような様子でしょうか。特徴や状態について見ていきましょう。

いつ生まれてもいい状態に

妊娠39週末の赤ちゃんは身長約50㎝、体重約3000gにまで成長しています[*3]。皮下脂肪がついておなかが頭部より大きくなり、全体的に丸々した体つきです。すべての器官が完成 し、いつ生まれても大丈夫な状態になります。

動きが少なくなる傾向に

初めての出産のときは、この時期に赤ちゃんが下がって頭が骨盤内に固定 されます。一方、2回目以降の出産では出産が始まる段階になって、赤ちゃんの頭が固定されます。

このような状態になると赤ちゃんの動きはこれまでに比べ、少なくなる傾向にあります。しかし全く胎動が感じられなかったり、弱々しい動きになったりしたときは赤ちゃんの状態が悪いサインかもしれません。

赤ちゃんの様子には注意を配り、気になるときはすぐ医療機関へ連絡するようにしましょう。

臨月の過ごし方と出産前の心得

出産のタイミングは人それぞれ。いつ、どこで始まるか分からないので、気をもむ人も多いことでしょう。この時期の過ごし方や、出産前の心得をまとめました。

入院・出産用品をもう一度チェック

出産や入院時に必要なものは、医療機関によって異なりますが、事前に「入院のしおり」などで指示がされています。もう一度、内容を確認し、いつでも入院できるよう荷物を確認しておきましょう。

連絡のタイミングや出産の流れを頭に入れておこう

出産予定日は妊娠40週0日で計算されていますが、実際に出産が始まるタイミングは人それぞれです。一般的には「前駆陣痛」と呼ばれる不規則な陣痛や、「おしるし」と呼ばれる少量の出血が見られるようになれば、出産の準備が始まっているサイン。やがて本格的な陣痛が始まり、10分間隔で規則的に痛みが起きるようになります。陣痛の間隔は次第に短くなり、痛みも大きくなっていきます。

出産予定の医療機関からは、連絡する陣痛間隔について指示が出ているはずです。医療機関によって違いがありますが、連絡する陣痛の間隔は例えば初産婦なら10分以内、経産婦なら15分以内などとなります。

また本格的な陣痛が来る前に破水してしまったり、大量の出血があったりしたときは、すぐに医療機関へ連絡しましょう。

逆に、
①陣痛の間隔が不規則
②おしるしはあったが月経のピーク時より少ない出血量
③赤ちゃんがよく動いている
というときは、まだお産の進行まで時間がかかります。もう少し自宅で様子を見ましょう。

一般的には70秒ほどの陣痛が3分間隔で起きるようになれば、子宮口が4~6㎝開くころとされています[*4]。子宮口が9~10㎝開いて全開大となるころには、2分間隔ほどで陣痛が起き、強い痛みを感じるようになります。

子宮口が全開に開くと破水が起き、赤ちゃんの頭が下降。無事に赤ちゃんと胎盤がおなかの外へ出ると、陣痛はなくなります。その後、妊娠で大きくなった子宮を元の大きさまで縮小させようと、「後陣痛 」と呼ばれる痛みが産後2~3日続きます。

いつ陣痛や破水が起きてもいいように準備を

陣痛が起きるよりも早いタイミングで破水することもあります。急な破水に備えて外出時には月経用ナプキンを持参するなど準備をしておきましょう。

また、妊娠10ヶ月では、いつ陣痛が起きてもおかしくありません。医療機関の連絡先を常に携帯し、いつでも入院できるよう準備をしておきましょう。

食べすぎにはくれぐれも注意を

赤ちゃんが子宮の下方へ下がることでママは胃の圧迫感から解放され、急に食欲が増すこともあります。しかしママの食べすぎによって赤ちゃんが大きくなりすぎると、出産が困難になることも予想されます。最後まで栄養バランスに気を配った食事を心がけ、暴飲暴食は避けましょう。

まとめ

長かった妊娠生活もいよいよ終盤。間もなく赤ちゃんと出会える日がやってきます。

気を抜くと体重が増えやすい時期なので食生活には引き続き、注意が必要です。適度にウオーキングなどで身体を動かしてリラックスし、出産の日を待ちましょう。

改めて出産・入院準備を確認するとともに、陣痛や破水が起きた場合の連絡先や行動の仕方などについても再確認。初めてのお産などで不安なことがあれば、医療機関に確認しておきましょう。

赤ちゃんに会える日はもう間近。最後のマタニティライフを楽しみましょう。

(文:剣崎友里恵、監修:中林稔先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]医療情報科学研究所/編・2014年・『病気がみえるvol.10 産科 第3版』・メディックメディア・p34
[*2]日本産科婦人科学会監修 お医者さんがつくった妊娠・出産の本Baby+,p84・86
[*3]『標準産科婦人科学第4版』p303[*4]医療情報科学研究所/編・2014年・『病気がみえるvol.10 産科 第3版』・メディックメディア・p226
日本産婦人科学会監修『Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本』 岡井崇/綾部琢哉編集・2011年・『標準産科婦人科学第4版』・医学書院 国立成育医療研究センター「出産に際して知っておきたいこと」
https://www.ncchd.go.jp/hospital/pregnancy/bunben/guide.html

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

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