【医師監修】妊娠4ヶ月のママと赤ちゃんの様子(妊娠12週、13週、14週、15週)

【医師監修】妊娠4ヶ月のママと赤ちゃんの様子(妊娠12週、13週、14週、15週)

つわりがだんだんと治まってくる人も多い妊娠4ヶ月。妊婦生活にも慣れ始めるころですが、俗に言う「安定期」はもう少し先ですし無理は禁物です。妊娠4ヶ月のママと赤ちゃんの様子、注意したいポイントについてお伝えします。


妊娠4ヶ月のママの体の変化と見られやすい症状

※画像はイメージです

個人差はあるものの、つわりの諸症状が次第になくなってくることの多い妊娠4ヶ月。いよいよ妊娠初期も終盤ですが、ママの体は一般的にどのような状態なのでしょうか。

つわりが治まり体調がよくなる傾向に

4ヶ月に入るころ(12週ごろ)から、つわりの症状が軽くなってくる人が増えてきます。

そして、妊娠15週ごろには胎盤が完成。妊娠して以来、ずっと高温期だった体温が低温期になり、体のほてりやだるさも取れてきます。

おなかのふくらみが少しずつ分かるように

14~15週ごろになると、下腹部のふくらみが分かるようになってきます。妊娠4ヶ月の終わりごろ、子宮は新生児の頭と同じぐらいの大きさに。子宮底(子宮の一番上端)は恥骨結合(左右の恥骨が結合しているところ)から横にした指2~3本分ぐらいの高さ[*1]にあります。

また恥骨結合の上縁から、子宮底の一番高いところまでをママの体に沿って測る「子宮底長」は12㎝ほど[*2]になります。

おなかの張りなどのマイナートラブルがあらわれることも

4ヶ月になるとママの心拍数と、心臓から送り出される血液量が増加します。子宮へ流れる血液が増えて子宮の筋肉が伸びることで、おなかの張りや生理痛のような痛みを感じるときもあります。

多くは生理的なものなので、心配はいりませんが、安静にしていても張りや痛みが治まらないときは医療機関を受診してください。

妊娠4ヶ月の赤ちゃんの様子

赤ちゃんは日に日に成長しています。ますますヒトらしい姿となり、超音波検査を楽しみにしているママも多いかもしれません。妊娠4ヶ月の赤ちゃんがどのような成長をしているのか、などについてご紹介します。

超音波検査で見えるこの時期の姿

内臓の形態がほぼ完成する時期。12週以降の超音波検査では、おしっこをする様子が分かることもあります。頭部をゆっくり動かしたり、手を顔の前に持っていったりするようなしぐさが観察できることも。

妊娠4ヶ月(15週)末になると、体の大きさに占める頭部の割合が小さくなると共に、脚は長くなってますますヒトらしい外観になります。

外生殖器が男性・女性の特徴を備えるようになりますが、超音波検査で性別が判定できるようになるのはもう少し先です。

りんご病でほおに出た発疹の写真
妊娠4ヶ月のお腹の赤ちゃんの様子
(例:12週6日)

この時期の発育段階

妊娠4ヶ月(15週)末で、赤ちゃんの身長は約16㎝、体重は約100g[*3]。赤ちゃんは内臓の形がほぼ出来上がり、このころには胎盤も完成します。

また筋肉を動かすこともできるようになり、ママが胎動を感じることもあるかもしれません。

妊婦健診でのチェック内容とこの時期に行う検査

最初はドキドキしながら通っていた妊婦健診にも慣れてくる時期。妊娠4ヶ月のママが受ける妊婦健診の内容、またこの時期に希望すれば行われる場合もある特別な出生前検査について紹介します。

健診時のチェック内容

血圧、尿検査による尿蛋白(たんぱく)や尿糖、体重などは毎回、確認します。

また妊娠4ヶ月の健診のころからは、経腟法ではなく、おなかの上から検査器具をあてて行う「経腹超音波検査」になります。

超音波検査では、頭蓋骨の横幅である児頭大横径(BPD)や、大腿(だいたい)骨の長さである大腿骨長(FL)の長さを測定し、赤ちゃんの発育具合を確認します。

また、胎盤やへその緒(臍帯)、羊水の量も超音波検査で確認されるようになります。

出生前に行うこともある特別な検査(出生前診断)

赤ちゃんに染色体異常や遺伝疾患、奇形などがないかを検査し、診断することを出生前診断と呼びます。

出生前診断に必要な検査はその意義や内容、結果が出たあとの対応などについて医師から詳しい説明を受け、十分に理解したうえで、夫婦が自ら望む場合によってのみ行われるもので、全ての人が受けるものではありません。

出生前診断に含まれる検査のうち、妊娠11週から14週ごろに行われるのが、超音波検査で赤ちゃんのうなじのあたりに皮膚が浮き上がり、ふくらんだ形に見えるものがないかを確認するNT検査です。

これにより、染色体異常や先天性疾患などの確率を推定しますが、画像の見え方によって数値が変わりやすいことから、この検査で異常が疑われても確定には至りません(確定診断のためには、さらに羊水検査を行います)。

妊娠4ヶ月の生活の心得と注意点

つわりが少しずつ楽になってくるとはいえ、まだまだママ・赤ちゃんともに不安定な時もある妊娠4ヶ月のころ。食事や生活の仕方など、妊娠4ヶ月を過ごすママが知っておきたいポイントをみていきましょう。

バランスの取れた食事で体重管理を心がけよう

つわりの症状が治まることで、食欲も元通りに。つわりがつらい時期は、何でも食べられるものを口にするだけで良い、とされていましたが、つわりが治まったあとは栄養バランスの取れた食事を心がけるようにしたいものです。

また、食欲に任せて食べていると体重があっという間に増えてしまいます。体重増加量が度を越して多い場合には、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、妊娠糖尿病、巨大児分娩、などのリスクが高まるとされています。

一方で妊婦さんのやせすぎも、低出生体重児のリスクが高まると言われ、よくありません。このころからしっかり体重管理をしていきましょう。

ママも赤ちゃんもまだまだ不安定。無理は禁物です

つわりが治まってくると、気分も爽快に。だんだんと妊娠生活にも慣れてきて、つい活動的になりがちです。

しかし妊娠4ヶ月はまだ妊娠初期。12週までに比べ流産の頻度は少なくなってはくるものの、さまざまな理由で流産に至ることもあります。また、流産の一歩手前の状態である切迫流産にも注意が必要です。

仕事・運動のし過ぎにはくれぐれも気を付けて、決して無理をせずに過ごしましょう。

まとめ

つわりが治まり、少しずつママの体は楽になってきます。お腹のふくらみも少し分かるようになり、妊娠生活にも慣れてくるころです。

一方、まだ不安定な妊娠初期であることには変わりはなく、一般的に安定期と呼ばれる妊娠5ヶ月目の妊娠中期まであと一歩。活発な行動は控え、無理をしない生活を引き続き心がけたいものです。

また、つわりが治まったと同時に食欲が増し、急に体重が増える人もいます。栄養バランスの取れた食事を意識し、体重管理も始めていきましょう。

【医師監修】妊娠5ヶ月のママと赤ちゃんの様子(妊娠16週、17週、18週、19週)

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/1135

いよいよ妊娠中期に入り、俗に言う「安定期」に入って一安心という気持ちのママも多いことでしょう。ただし、「安定期」は何をしてもよい時期ということではありません。妊娠5ヶ月のママと赤ちゃんの様子、生活上のポイントや、この時期にやっておきたいことも含めてご紹介します。

この記事の監修ドクター
産婦人科専門医 中林稔 先生
日本医科大学卒業、虎の門病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。医師+(いしぷらす)所属

(文:剣崎友里恵、監修:中林稔先生)

参考文献
[*1]『病気がみえるvol.10 産科』p39
[*2]『病気がみえるvol.10 産科』p39
[*3]『最新産科学正常編』P59

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症についての最新情報は、[内閣官房][厚生労働省]妊婦に関する情報[日本小児科学会]幼児に関する情報など公的機関等で発表されている情報をご確認ください。

関連する投稿


【妊娠4ヶ月】そろそろ担当業務の洗い出し開始、保育園の情報収集も! #ワーママへの道

【妊娠4ヶ月】そろそろ担当業務の洗い出し開始、保育園の情報収集も! #ワーママへの道

妊娠発覚後、どのような手続をしたらいいのかわからず不安になるかもしれません。いつから業務の引き継ぎ準備が必要か、保育園探しは……?など。ワーママ予備軍ならではの疑問にお答えします。今回は妊娠4ヶ月編をお届けします。


【医師監修】赤ちゃんが耳を触る理由と注意したい病気とは?

【医師監修】赤ちゃんが耳を触る理由と注意したい病気とは?

赤ちゃんが繰り返し耳を触るときは、髪の毛が触れていたり、耳垢が詰まっている可能性がありますが、耳の病気や異常を疑ってみる必要もあります。ここでは、赤ちゃんが耳を触るときに考えられる理由と、関連する病気などについて紹介します。


【医師監修】赤ちゃんの耳が臭い!関連する病気と対処法

【医師監修】赤ちゃんの耳が臭い!関連する病気と対処法

赤ちゃんの耳が臭うとき、その多くは「耳垢(じこう。みみあか)」が原因です。ただし、外耳炎や耳の中の異物などが原因となっている場合もあります。ここでは、赤ちゃんの耳が臭くなる原因と対処法を紹介します。


【医師監修】産後の恥骨痛 | 痛みの原因と解消法 は?

【医師監修】産後の恥骨痛 | 痛みの原因と解消法 は?

「恥骨」は骨盤を構成する骨のひとつです。出産時は左右の恥骨のつなぎ目が開くため恥骨あたりが痛むのは普通ですが、これは通常あまり長引きません。産後、恥骨の周囲に痛みが続く場合は、どのように対処すればよいのでしょうか。


【医師監修】腹帯はいつからいつまで? 妊婦帯の4つの種類と選び方

【医師監修】腹帯はいつからいつまで? 妊婦帯の4つの種類と選び方

妊娠中にお腹が目立ってくると、「腹帯」や「妊婦帯」と呼ばれるものを巻くことがあります。これらはいつから? どんなふうに? 巻くものなのでしょうか。またどんな種類があるのでしょうか。腹帯(妊婦帯)に関する情報をまとめました。


最新の投稿


【医師監修】4歳児の理想的な睡眠時間は? なかなか寝ない原因と睡眠不足の影響

【医師監修】4歳児の理想的な睡眠時間は? なかなか寝ない原因と睡眠不足の影響

保育園や幼稚園で年少さんになる4歳は、本格的に集団生活が始まる年齢。そうした生活環境の変化が睡眠リズムにも影響を与え、十分な睡眠時間がとれなくなることも考えられます。そこで今回は4歳児の理想的な睡眠時間や睡眠不足に陥りがちな原因などを調べてみました。


おへそまでカバー「パンパース はらまきパンツ」発売中!

おへそまでカバー「パンパース はらまきパンツ」発売中!

P&Gは、乳幼児用紙おむつブランドの「パンパース さらさらケア」シリーズから、おむつのベルト部分が同社商品(*1)よりプラス35%長くなった、期間限定おむつ「パンパース はらまきパンツ」を9月26日より新発売しました。


離乳食の後期(生後9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月ごろ)の進め方は?カミカミ期の量とかたさ【管理栄養士監修】

離乳食の後期(生後9ヶ月・10ヶ月・11ヶ月ごろ)の進め方は?カミカミ期の量とかたさ【管理栄養士監修】

食事・散歩・睡眠などの生活リズムが整い、2回食にも慣れる離乳後期。親御さんも離乳食づくりにだいぶ慣れてきたと思いますが、3回食に進むタイミングなど新たな疑問もわいてきます。今回は離乳後期の量や調理のポイントなど、この時期の離乳食の進め方のコツをお伝えします。


【医師監修】3歳児の理想的な睡眠時間は? 睡眠不足の影響と対処法

【医師監修】3歳児の理想的な睡眠時間は? 睡眠不足の影響と対処法

「寝る子は育つ」という言葉があるように、子供の成長にとって睡眠はとても大切。3歳の子供の理想の睡眠時間は10~13時間、最低でも8~9時間はとる必要があるといわれます。今回は、3歳児の睡眠の特徴や就寝・起床時間、睡眠不足のリスク、睡眠改善のコツなどを解説します。


離乳食の完了期(1歳~1歳半ごろ)の進め方は?パクパク期のおやつのあげ方など

離乳食の完了期(1歳~1歳半ごろ)の進め方は?パクパク期のおやつのあげ方など

栄養のほとんどを食事からとるようになる離乳完了期、通称“パクパク期”。前歯でかじり取って、奥歯や歯ぐきで上手にパクパク食べられるようになってきます。大人の食事に近づくこの時期の進め方のポイントをお伝えします。調理の手間をはぶくコツや、母乳・ミルクとのバランスなど、このころによくある悩みも要チェック!