八方美人が嫌われる4つの理由とは? 具体的な言動と改善方法
八方美人は度が過ぎると相手から嫌われてしまう原因にもなりかねません。具体的にはどのような行動や発言が理由になるのでしょうか? この記事では、八方美人が嫌われる原因とその対処法について紹介します。
八方美人は、誰にでも良い顔をして波風を立てない反面、都合が良く打算的だとして嫌われる要素になってしまうことも。
円滑なコミュニケーションのためにしたことが、かえって人間関係において損を招く場合もあるのです。
この記事では、八方美人が嫌われる理由やその原因となる言動について紹介します。
後半では八方美人を改善する方法にも触れますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
八方美人が嫌われる4つの理由
八方美人は人当たりが良く、誰にでも気さくに接するため、特に初対面では好印象を抱かれることが多いでしょう。
しかし、付き合いを深めていくうちに、八方美人であることが嫌われる原因になってしまうことも。
まずは、八方美人が嫌われる理由を探っていきましょう。
(1)周りに合わせて意見をコロコロ変えるから
八方美人はその場の空気を読むことに長けており、状況に合わせて発言することが得意です。
それ自体は悪いことではありませんが、空気を読んで意見をコロコロ変えるあまり、一貫性のない人だと思われることも。
そういったことが度重なると、相手に「さっきと言っていることが違う」「何が本心なの?」という不信感を与えてしまい、信頼を失ってしまう可能性があります。
(2)はっきりしない態度に疲れてしまうから
前述のとおり、八方美人はその場の空気に合わせて発言することが多く、自分の本音を主張することはあまりありません。
そのため相手から意見を求められても「何でもいいよ」「○○さんに合わせる」など相手主体の決定になりやすいのです。
嫌われないように相手の意見を尊重しているつもりが、逆に相手に決断を委ねて負担を掛けているなんてことも。
特に仕事の場では「頼りにならない」「いまいち決定力に欠ける」とマイナスイメージにつながる可能性があります。
(3)裏の顔がありそうに見えるから
いつも自分の意見を言わないでいると、「なかなか本音を見せてくれない人」という印象を抱かれる可能性があります。
そのため「もしかすると裏の顔があるのでは?」と疑われてしまうことも。
本音を隠している人に対しては相手も心を開きづらく、だんだんと敬遠されてしまうのです。
(4)誰にでも優しすぎるから
八方美人は本来、文字通り「どこから見ても欠点のない美人」を意味します。
そのため誰にでも優しくしすぎてしまい、時にはそれが近しい人を傷つける原因になることもあるでしょう。
例えば、恋人がいるにも関わらず他の異性にも過剰に優しく接したり、職場のチームにとって不利益な条件でも飲んでしまったりなど。
本人が意図しないところで周囲の人がダメージを受けるケースもあり、気づくと距離を置かれているなんて可能性も考えられます。
嫌われる原因になりかねない八方美人の特徴
続いては、周囲から嫌われる原因になるかもしれない、八方美人の具体的な言動を見ていきましょう。
(1)ネガティブな意見にも相手に同調する
八方美人は人から好かれることに価値を置いているため、自分のマイナスな印象につながる部分は人に見せたがりません。
しかし、相手に同調するためであればネガティブな言動をすることも。
例えば、AさんがBさんについての愚痴を言っている場面では「分かる」と同調し、CさんがAさんについての愚痴を言っている場面でも「分かる」と同調するのです。
相手によって意見を変える性質の中でも特に、この言動は八方美人が嫌われる原因になりやすいといえるでしょう。
(2)事なかれ主義
八方美人は、争いやトラブルを避けて、なるべく波風を立てたくないという「事なかれ主義」だといえます。
平和的であるといえば聞こえは良いですが、自分が関係しているトラブルであっても都合が悪くなると他人事のように雲隠れするなんてことも……。
どの方面にも良い顔をしようとするあまり、状況によってはトラブルを泥沼化させる一因になることもあるようです。
(3)本音を隠すためにうそをつくことがある
八方美人は、相手に合わせようとするあまり、本心を隠してついうそをつくことがあります。
例えば、本当は良いと思っていないのに同意したり、意見を主張すべきところで納得したふりをしたりなど。
時には、状況に応じて自分の意見をぐっと飲み込み、相手に合わせることも必要でしょう。
しかし、場合によっては「なんで、そんなうそをつくの?」「本当はそう思っていないでしょう?」と相手からの信頼を失ってしまう可能性があるのです。
嫌われる八方美人をやめるには?
八方美人は、一見良い人に見えますが、場合によっては周りの人を困らせてしまう可能性もあります。
もしも心当たりがあるなら、早い段階で行動や考え方を見直す必要があるかもしれません。
最後は、八方美人な性格を改善する具体的な方法を紹介します。
(1)他人からの評価に依存しない
八方美人になってしまう原因の1つは、人の顔色をうかがいすぎることにあります。
「人から嫌われていないか」「どう思われているか」「自分が輪を乱すような行動をしていないか」ということでいっぱいになり、空回りしている状態ともいえるでしょう。
そのため、まずは他人からの評価に依存しすぎないことを意識してみてください。
100人いれば100通りの考え方があるため、全員から好かれるのはそもそも難しいことなのです。
多少、相性が合わない人がいても、それは当たり前のこと。気にしすぎることなく、本当のあなたを好きでいてくれる人のことを大切にしましょう。
「私は私」とポジティブな考え方をすることで、人の目を気にしすぎない自分になれるはずです。
(2)自分の気持ちを表に出す
八方美人は、つい自分の感情や意見をがまんする癖がついてしまっています。しかし、たとえ怒りや悲しみなどであっても、必要に応じて表現していくことは大切です。
この時のポイントは、感情的になるのではなく意見として冷静に主張することです。たとえば嫌なことがあった時、「なんでそんなことするの!」と感情任せに発言するのではなく、「私は○○の方がうれしい」などと伝えるのです。
初めのうちは勇気のいることだと思いますが、自己開示をすることで相手の本音を知るきっかけもなるはずです。
(3)自分に自信を持つ
八方美人が他人からのネガティブな評価を恐れる理由として、自分に自信がないことが挙げられるでしょう。
自己評価が低く、「相手に話を合わせていないと嫌われてしまう」という思い込みがあるのかもしれません。
そのため八方美人をやめるには、自分に自信を持つことも重要なポイント。自分磨きをする、趣味に没頭する、本当に大切な友人や恋人との関係を深めるなど、日常的に意識を変えていくのがおすすめです。
徐々に自信がつけば、相手から多少嫌われたとしても「相性が合わなかっただけ」と気持ちが軽くなるかもしれません。
八方美人は嫌われる可能性があることも知っておこう
八方美人は一見誰にでも優しく人当たりが良いように見えますが、深い付き合いになると周囲の人を困らせてしまうこともあります。
「誰からも嫌われたくない」という気持ちが強いあまり、結果的に距離を置かれてしまっては本末転倒ですよね。
もし八方美人な性格を変えたいと思っている方は、ぜひ今回紹介した内容を参考に少しずつ意識や行動を変えていってみてはいかがでしょうか。
脱・八方美人をして、本当の意味で好かれる人を目指しましょう!
(渡辺瞳)
※画像はイメージです
※この記事は2022年06月16日に公開されたものです