言いたいことが言えない性格は克服できる? 自己主張のコツ7つ
言いたいことが言えない性格なのは自分のせい? 世の中のせい? 自己主張できずストレスを抱えるすべての人たちへ、マジシャン&催眠心理療法士の浅田悠介さんが7つの対処法を解説します。言いたいことが言えなくなってしまう気持ちに隠された心理とは……。
突然ですが、
毎日言いたいこと言えてます?
・喋るのが苦手
・自己主張できない
・相手のことを考えて口をつぐんでしまう
うむむ、言いたいことを言えたらいいなって思いますよね。人生も有利に運べそうです。なんでこんなに自己主張するのって難しいんでしょうか。
今回のテーマは「言いたいことが言えないのはなぜか?」です。
その心理と対処法にせまってみましょう。
言いたいことが言えない心理って?
それは「否定を恐れているから」です。
意見したときに、怒られたり、機嫌を悪くされたり、否定されたりするのが怖いのですね。特に本音ほど、否定されるとダメージは大きい――自分自身を否定されるようなものだから。そのぶん慎重になってしまうのです。
ゆえに、当たりのキツい人物ほど「言いにくい」わけですね。
例えば、立場が上の人や、頑固そうな人、言葉が荒い人に対しては、一層、その傾向が強まります。何も言えなくなるのです。
ちなみに子どもを認めずに(すぐに否定して)ガミガミ叱るような親のもとで育つと、そういう性格になりやすいです。何か言うたびに「それは違う!」と怒鳴られていては、言いたいことも言えなくなるというものですよね。
言いたいことが言えない人の性格にみられる特徴
主張するのが苦手な人には、いくつか性格の共通点があります。
(1)臆病
まずは臆病だといえるでしょう。
周りにどう思われるかをビクビク気にしてしまうのですね。そして怒られたり、否定されたりすることを恐れてしまう――まさに臆病というわけです。
それも「気にしすぎじゃない?」と心配されるほどに。
(2)感受性が豊か
感覚が鋭すぎるのです。
その感受性で、相手の感じていることを「過剰に」汲み取ってしまうのですね。
いま「過剰に」と強調しました。ここがポイントです。というのも私たちは相手の心や感じているすべてを本当に知ることはできないからです。推測しているにすぎないのですね。
とはいえ本人にはリアリティを持って感じられるのです。それが感受性という能力ですから。敏感すぎるがゆえの苦労だといえるでしょう。
(3)ネガティブ
物事を考える癖にも表れます。
あらゆる物事をマイナス方面に考えてしまう傾向があるのですね。言いたいことを口にしたことで「否定されたり、怒られたりするんじゃないだろうか……」と常に心配になるわけです。
これは日常生活にも表れます。コップが割れただけでも世界のすべてが終わったような憂うつにとりつかれたりします。何時も最悪の事態を考えすぎてしまうのです。
(4)緊張しい
緊張しいなのもあります。
そもそも人前が苦手というパターン。誰かの前で口を開けるだけでも手汗をかいて、舌が固くなって、胸の奥が痛くなるわけです。
言いたいことが言えないのは緊張しているから。
特に、言いたいことほど言えなくなる気持ちもわかります。プレッシャーを感じているからですね。
(5)やさしすぎる
自分の利益に走ることができない、ともいえます。
極論ですが、何かを主張するとは、そうではない他人の意見を押し留めることです。仕事でもA案を進めるということは、B案を否定することですよね。
それができないわけです。相手に気を遣ってしまうのもあるでしょう。自分の心が痛むのかもしれません。まさに、やさしすぎるというわけです。
▶次のページでは、言いたいことを言うためのコツを紹介します。