言いたいことが言えないのはなぜ? 心理と自己主張のコツ
主張が苦手な人の性格
主張するのが苦手な人には、いくつか性格の共通点があります。
(1)臆病
まずは臆病だといえるでしょう。
周りにどう思われるかをビクビク気にしてしまうのですね。そして怒られたり、否定されたりすることを恐れてしまう――まさに臆病というわけです。
それも「気にしすぎじゃない?」と心配されるほどに。
(2)感受性が豊か
感覚が鋭すぎるのです。
その感受性で、相手の感じていることを「過剰に」汲み取ってしまうのですね。
いま「過剰に」と強調しました。ここがポイントです。というのも私たちは相手の心や感じているすべてを本当に知ることはできないからです。推測しているにすぎないのですね。
とはいえ本人にはリアリティを持って感じられるのです。それが感受性という能力ですから。敏感すぎるがゆえの苦労だといえるでしょう。
(3)ネガティブ
物事を考える癖にも表れます。
あらゆる物事をマイナス方面に考えてしまう傾向があるのですね。言いたいことを口にしたことで「否定されたり、怒られたりするんじゃないだろうか……」と常に心配になるわけです。
これは日常生活にも表れます。コップが割れただけでも世界のすべてが終わったような憂うつにとりつかれたりします。何時も最悪の事態を考えすぎてしまうのです。
(4)緊張しい
緊張しいなのもあります。
そもそも人前が苦手というパターン。誰かの前で口を開けるだけでも手汗をかいて、舌が固くなって、胸の奥が痛くなるわけです。
言いたいことが言えないのは緊張しているから。
特に、言いたいことほど言えなくなる気持ちもわかります。プレッシャーを感じているからですね。
(5)やさしすぎる
自分の利益に走ることができない、ともいえます。
極論ですが、何かを主張するとは、そうではない他人の意見を押し留めることです。仕事でもA案を進めるということは、B案を否定することですよね。
それができないわけです。相手に気を遣ってしまうのもあるでしょう。自分の心が痛むのかもしれません。まさに、やさしすぎるというわけです。