言いたいことが言えない性格は克服できる? 自己主張のコツ7つ
言いたいことを言うための7つのコツ
人の気持ちを察する感受性や、相手を気遣うやさしさは大切です。とはいえ、重要な場面で言いたいことが言えないと、自分にも相手にも不利益を生む可能性だってあります。
自己主張するコツには、どんなものがあるのでしょうか。
(1)息を落ち着ける
まず心を落ち着ける必要があります。
その秘訣は呼吸にあります。実は呼吸だけは無意識の動作でありながら、意識的にコントロールできるものなのですね。意識と無意識の中間にあるもの、というとわかりやすいでしょうか。
ゆえに息をゆっくりすること。そうして、無意識に「落ち着くんだぞ」とシグナルを送るのです。ねえ、ひとまず息を落ち着けましょう。
(2)言いたいことを心の中で呟く
言いたいことを言えないのは、喋りながら考えているからかもしれません。
案外、喋ることを考えながら口を開くのは難しいものです。本当に伝えたいことであればなおさらですよね。間違った伝え方をしたくないですから。
だからこそ「あらかじめ心の中で考えておく」のが有効なのです。焦らずに済むからです。語る前に内容を詰めておきましょう。
(3)自分の発言の正しさを確認する
自分の発言に自信がないのかもしれません。
ならば、徹底的に理論立てしましょう。あらゆる反論を想定して、先に潰しておきましょう。ディベートの事前準備のようなものです。その正しさを固めておくのです。
反論されない自信がつけば、堂々と発言できるかもしれません。
(4)うまく言おうとしない
もしかすると完璧を狙いすぎているのかもしれません。
案外、ほかの人もしどろもどろに「あー、えっと、その」と喋っているのですよ。周りの会話を観察してみてください。文字起こしすると、誰だってまあ目も当てられないものです。
――という事実を知ると安心できるかもしれません。心が軽くなるんじゃないでしょうか。100点じゃなくてもいいんですよ。ぼちぼちでいきましょう。
(5)文字で伝える
苦手なことをする必要はないのかもしれません。
ほかの方法でカバーすることもできますよね。LINEやメールや書面で伝えてみてはどうでしょう。じっくり時間をかけて練ることもできます。むしろ上手に伝えられるかもしれません。
大事なのは口にすることではなく、伝えることですから。
(6)要点だけを考えておく
すべてをスラスラ言おうとする必要はありません。
3つほどでOKです。単語やセンテンスの形で「どうしても伝えたい要点」を頭にいれておきましょう。それを思い出すだけで文章を作りやすくなります。
川に浮かんだ飛び石を(これが3つ用意した要点なわけです)渡りながら話を進めるイメージです。
3つだけなら、なんとかこなせそうじゃありません?
(7)他人は自分を気にしていないというマインド
このマインドセットも強力です。
そもそも他人は「貴女のこと」を考えてはいません。もっとほかのことを考えるのに忙しいからです。
それは何か?
ズバリ「自分のこと」です。仕事のこと、ランチのこと、異性のこと、足のかゆさのこと、室温のこと、胃薬のこと──そんな感じです。その証拠に貴女だってそうではありませんか。
それが良くも悪くも真実です。そう考えるといくぶん気楽になりませんか?
言いたいことも言えないこんな世の中が悪くない?
ひとつだけハッキリさせてください。
貴女は一切悪くない。
相手の意見をノリで否定して、勝手に機嫌悪くして、文句ばかりたれながす相手が悪いのです。他人を(貴女を)傷つけて平気で、そんなガサツなやつが悪いのですよ。
――ああ言いたいことを言えてすっきりした。
もちろん、これは茶番じゃありません。マジの本音です。
「感受性の強い人間に、少々人生は残酷なものである」
フランスの文学者フランソワーズ・サガンの言葉です。
そう、この世はやさしい人間に厳しいのですよね。だからこそ、私の文章が、貴女にとって、ひとかけらの力にでもなればと願わずにいられません。貴女は悪くない。でも少々タフにならないといけない。こんな世の中で生きるにはね――OK?
貴女のもとに幸せが舞い降りるように願っております。
(浅田悠介)
※画像はイメージです
※この記事は2020年02月23日に公開されたものです