「目途」はどう読む? 「目処」との違いや使い方を解説
「目途」の類語
最後に、「目途」の言い換えにも使える類語を紹介していきます。
前述の通り、本来の「目途」は、公的な文書や政治家の演説などで用いられることが多いです。
一般的に使う言葉ではないからこそ、類語での表現方法も覚えておき、分かりやすい文章を作れるように準備しておくといいかもしれません。
「目標」
「目標」には、「達成したいこと」「目的地」といった意味があり、期限を対象にすることで「めど」としての意味を表すこともできます。
ただ、「目標」は達成するために努力をしなければいけないため、実現が難しい内容だと信ぴょう性がなくなってしまいます。
高い「目標」を掲げることは良いことなのですが、可能な限り実現可能な内容にとどめておきましょう。
例文
・今月末での完了を目標に仕上げ作業を行います。
・先月よりも売上げをアップさせることを目標にする。
「目的」
「目標」と同じような意味を持ち、「実現を目指す事柄」という意味のある「目的」。
「目途」や「目標」の言い換えに使用でき、3種類の言葉を相手やシーンによって使い分けるのが良いでしょう。
「目的」を使う場合、「目標」よりも現実的な内容を表す意味合いとなり、より実現可能な内容と一緒に使うのが適しています。
特に「目的」の内容が不明確だと、言われた人が困惑してしまうので、明確に表すことでより自分の気持ちや意図を伝えることができますよ。
例文
・この会議の目的は、先月の売上が大きく落ち込んだ原因を見つけることだ。
・当社の製品をアピールする目的で、SNSの運用を始めた。
「目安」
「目途」を「めど」という意味で使う時の類語には、「目安」が挙げられます。
「目安」には、「目当て」や「おおよその見当」といった意味があり、何かの基準を満たしたり条件を達成したりする見通しができた時などに使えます。
「目途」などに比べると、やや柔らかい意味を表しており、「達成できるかもしれない」のような推測の意味で使うことができます。
そのため、「目安」を使っても達成不可能な場合があり得るので、お互いに意味を取り間違えないように気をつけましょう。
例文
・来月を目安に、新しい人事を発表する。
・この基準を目安に、対応策を考えよう。
「目途」の意味や使い方をマスターして間違えないようにしよう!
「目途」の本来の読み方は「もくと」で、「目当て・見込み」などを表す言葉。主に、公的な文書などで使用されています。
現在では「目処」と同じように用いたり、「めど」と読まれることも多いですが、知識として、本体の意味や使い方も押さえておくといいかもしれません。
(kirara)
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※この記事は2021年06月23日に公開されたものです