「目途」はどう読む? 「目処」との違いや使い方を解説
「目途」と「目処」の違いは?
「目途」と「目処」。
どちらを使うのが正しいのか迷った経験のある人も多いと思うのではないでしょうか。
結論から言うと、意味としては基本的には同じなので、どちらを使っても問題はありません。
ここからは「目処」の意味と使い分けるシチュエーションを紹介します。
「目処(めど)」の意味は「おおよその見通し」
「目処」は「めど」と読むのが正しいです。
めど【目処】
目指すところ。めあて。だいたいの見当。目標。(『広辞苑 第七版』岩波書店)
「目処」の意味は「おおよその見通し」を表し、期限までにできそうなこと、やるべきことに対して使用します。
また、前段の「目途(もくと)」の辞書的な意味を紹介した際、その中に「めど」が含まれていたと思います。
「目処」の持つ「おおよその見通し」は、「目途(もくと)」の「めど」と同じ意味合いです。そのため、「目処」「目途」どちらの言葉を使用しても同じ意味を表します。
例文
・1週間を目処に禁煙を始めてみよう。
・完成までの目処が立ったので、ご連絡させていただきました。
漢字の違いによって使えるシーンが異なる
「目途(もくと)」=目当て。見込み。めど。
「目処(めど)」=目指すところ。目当て。だいたいの見当。目標。
上記を見ても分かるように、「目途」と「目処」は本来の読み方こそ違いますが、基本的に同じ意味を表し、どちらを使っても間違いではありません。
現在では「目途」が「めど」と読まれることも多く、「目処」と同じように使われています。
ただし、「目途」は役所の文書や政治家の演説などで使われるのが一般的で、「目処」は日常的に使うことが多い言葉ということは押さえておきましょう。
そのため、基本的には「目処」を使うようにして、必要な場合のみ「目途」を使用するといいでしょう。