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プライミング効果とは? 意味や日常例を分かりやすく紹介

ながせなみ(心理カウンセラー)

「プライミング効果」とは、事前に得た情報が後々の判断に影響を与える心理現象のこと。CMや張り紙など、私たちの身近にもプライミング効果が活用されています。意味や日常例について、心理カウンセラーの永瀬なみさんに解説してもらいます。

「プライミング効果」という言葉を知っていますか?

プライミング効果とは、事前に得た情報が後々の判断に影響を与える心理のことです。

買うつもりのなかった物が急に欲しくなったり、テレビで目にしたお菓子がどうしても食べたくなったりするのは、プライミング効果のせいかもしれません。

そこで今回は、プライミング効果の意味や概念、活用方法などを分かりやすく解説します。

心理学の知識を日常生活に取り入れたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

プライミング効果とは?

まずは、プライミング効果の意味や概念などを解説します。

プライミング効果の意味

プライミング効果とは、自分でも知らないうちに得ていた情報が後々の判断に影響を与える現象のことです。

プライミング効果の具体例

例えば「10回ゲーム(10回クイズ)」は、プライミング効果の良い例です。

相手に10回「ピザ」と言わせた後で肘を指して「ここは?」と聞くと、相手は思わず「ヒザ」と答えてしまう。そんな経験、あなたにもありませんか?

これが、プライミング効果です。

「直接的プライミング」と「間接的プライミング」

プライミング効果には、2つの種類があります。それは「直接的プライミング」と「間接的プライミング」です。

直接的プライミングは「全く同じもの」を思い出す

直接的プライミングとは、先に意識したものが後々の判断に強く影響すること。別名を「知覚プライミング」や「反復プライミング」ともいいます。

先に意識したものと全く同じものを思い出すのが、直接的プライミングの特徴です。

例えば「最近なぜか無性にアレが食べたい……!」と思うのは、もしかしたらテレビやネットの広告で目にしているのが理由かもしれません。

ラーメンのCMを見たらラーメンを食べたくなり、ケーキの画像を見たらケーキを食べたくなる――。

これは、無意識のうちに直接的プライミングの効果が現れている証拠です。

間接的プライミングは「関連性のあるもの」を思い出す

一方、間接的プライミングでは先に意識したものを思い出すとは限りません。

本人が意識しているかどうかは別にして、関連性のあるものを思い出します。先ほど例に挙げた10回ゲームは、間接的プライミングの代表例です。

間接的プライミングを証明した実験には、こんなものがあります。

昔、ある心理学者が被験者に「SO●P」という穴埋め問題をしてもらいました。その際、被験者を2つのグループに分けて、それぞれ事前に“ある画像”を見てもらったのです。

それが、こちら。

1.食べ物の画像(例:パン、野菜、お菓子など)

2.バスルームに関する画像(シャワー、バスタブ、タオルなど)

すると、事前に食べ物の画像を見た被験者の多くは「SOUP(スープ)」という言葉を作ったのに対して、バスルームに関する画像を見た被験者の多くは「SOAP(ソープ)」という言葉を作ったのです。

どちらのグループも同じ「SO●P」という文字を見たにもかかわらず、事前に見た画像によって回答が左右されたことがよく分かりますね。

もちろん、人によって効果の出方には差があります。しかし、事前に得た情報は、少なからず後々の判断に影響を与えるということです。

次ページ:プライミング効果の活用例

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