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「言わずもがな」の意味と語源は? 使い方や例文・言い換え表現を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「言わずもがな」という言葉を知っていますか? 聞いたことがあっても、意味がよく分かっていなかったり、方言だと思い込んでいたりする人も多いのではないでしょうか。今回はライティングコーチの前田めぐるさんに、「言わずもがな」の意味や語源、使い方・類語を教えてもらいました。

「言わずもがな」は、若い世代の間ではあまり使われることがないので、方言かと思う人もいるかもしれません。

しかし、「言わずもがな」は方言ではなく標準語で、日本古来の大和言葉の1つです。

また、古風な響きの割には認知度が高く、平成30年度に行われた文化庁の『国語に関する世論調査』では、「聞いたことがある」と答えた人が7割以上でした。

聞いたことがあるけれど意味はちゃんと知らない、という人も多いのではないでしょうか?

今回はそんな「言わずもがな」の意味や使い方について、紹介します。

「言わずもがな」の意味

「言わずもがな」を辞書で引くと、次のように書かれています。

いわずもがな【言わずもがな】
(「がな」は願望を表す助詞)
(1)言わない方がいい。
(2)言うまでもない。
(『広辞苑 第七版』岩波書店)

このことから、「言わずもがな」には2つの意味があると分かります。

また、「もがな」の意味は次の通りです。

もがな
体言、形容詞の連用形、副詞などの連用成分に付き、その受ける語句が話し手の願望の対象であることを表す。
……があるといいなあ。……であるといいなあ
(『広辞苑 第七版』岩波書店)

「もがな」は、その前にある言葉を受けて「〜があるといいなあ」「〜であるといいなあ」という意味を表します。「言わずもがな」では、その前の「言わず」を受けています。

「言わず」は、「言う」の打ち消し表現で「言わない」という意味です。

つまり、「言わず」+「もがな」で、「言わないことがあるといいなあ」「言わないことを願う」という意味になるわけです。

以上のことから、「言わずもがな」は、「言わない方がいい」「言うまでもない」という2つの意味を表す言葉です。

次ページ:「言わずもがな」の語源は?

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