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「とんでもございません」は間違い? 正しい敬語表現と使い方・例文

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「とんでもございません」を使わない方がいい場面

以上のように、「とんでもございません」は、謙遜する際の言葉として許容され、広く使われるようになりました。

とはいえ、公式な席ではやはり控えた方がいいでしょう。

なぜ控えた方がいいのか、理由とあわせて2つの場面を紹介します。

賞賛を受ける場面

大勢の人の前で壇上に上がって賞賛を受けるような場面では、「とんでもございません」と打ち消すのを避けた方が無難でしょう。

『敬語の指針』文中にある「相手からの褒めや賞賛などを軽く打ち消すときの表現」のくだりに着目すると、表彰式などのシチュエーションでは、集まった賞賛を「軽く打ち消すとき」には当てはまらないからです。

また、せっかくのフォーマルな場を、謙遜だけに終わるのはもったいないからです。

謙遜することは日本の美徳かもしれませんが、これからは周囲への感謝を表現しつつ、さらなる意欲をアピールする姿勢も、グローバルスタンダードとして好感を持たれるでしょう。

多くの人が集まる場面

多くの人が集まる場面では、参加者・列席者の中に「正確な表現」にこだわる人がいる可能性があります。

実際、文化庁の「国語に関する世論調査」(平成25年)によれば、「とんでもございません」という言葉が気になる人は調査人口の4分の1ほどで、過去の調査よりも増えています。

それを考えれば、「軽く打ち消すとき」には当たらない公式な場面では使わない方が無難でしょう。

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