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罪悪感を消す方法とは? 感じる原因と対処法を解説【診断付】

大塚統子(心理カウンセラー)

解消するには? 強い罪悪感を消す方法

抱えてしまった罪悪感を手放していくには、「許し」が有効です。自分に対して許す心を持つための具体的な方法を5つ紹介します。

(1)傷つけた人には素直に謝る

「自分のせいで申し訳ない」という気持ちが強い場合や、「自分が原因でネガティブな結果を招いた」と自覚している場合は、直接お詫びができるなら、素直に謝罪を伝えましょう。ずっと言えなかった「ごめんなさい」を伝えられると、胸のつかえがとれる場合があります。

直接伝えられない場合は、出さなくても良いので手紙を書くことで感情を吐き出してみるのもいいでしょう。

無理にあなたの主張を変える必要はありません。とはいえ、言葉や態度で「傷つけてしまったこと」に対してまず謝るのです。

(2)客観的に捉え直す

「私と全く同じ失敗をした人が目の前にいたとしたら」と考えてみましょう。あなたは、その人を許さないでしょうか? 他人に置き換えて考えると、意外と「なんてことない」と思える場合が多いはず。

また、想像したその人に「どんな優しい言葉を掛けようか?」と考えてください。そして、思い浮かんだ言葉を、自分自身にも言ってみましょう。

(3)大切にしてくれた人を思い出す

自分を大切にしてくれた人を1人思い出してみましょう。その人に、自分が抱えている罪悪感を懺悔したとしたら、その人はどんなふうに受け止めてくれるでしょうか。その人が掛けてくれる言葉や表情を想像することで、心が許されたような気持ちになります。

ただ、ありのままの自分をその人にゆだねるのをイメージしてみることで、心が軽くなります。

(4)今できることをする

罪悪感を抱き後悔をしている時は、心が過去で止まってしまっています。まずは、過去の体験から何を学んだのか、あの経験にどんな意味があったのかを考えてみましょう。

そして、「今」自分にできることを見つけて、実際に行動しましょう。その時できる最善を尽くすことで自分を許せる可能性があります。

(5)罪悪感を別の感情で表現する

罪悪感を抱える時、「本当は○○してあげたかった」「もっと○○できたら良かった」けれども「できなかった」と自分を責めています。前提には善意や愛情があって、望むような行動ができないことに罪悪感を抱いているのです。

そんな時は、「なぜこんなに申し訳なく思うのか?」と自分に聞いてみたら、優しい気持ちが自分にあったからだと気が付けるはずです。罪悪感という感情で抱えるのではなく、善意や愛情や優しさなどの別の感情に変換し、自分を許してあげましょう。

▶次のページでは、罪悪感を抱きにくい自分に生まれ変わるための対処法を解説します。

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