不平不満が多い人の心理とは? 特徴と職場で文句ばかり言う同僚への対処法
いつも不平不満ばかり言う人には、どんな心理と特徴があるのでしょうか? また、職場における影響は? この記事では、不平不満が多い人の特徴と心理、愚痴が多い同僚への対処法について、OLコラムニストのぱぴこさんに教えてもらいます。
口ばかりの上司、動かない部下……など、職場のストレスの種は多くあります。
そんな中で、同僚と「もうやだー」と軽い愚痴を言い合うのはちょうどいいストレス発散です。
しかし、ちょっとした愚痴を言って気分転換! とはならず、ずっと不平不満を言い続ける人が職場にいたら……?
考えるだけで「うっ」となるシチュエーションです。
今回は、職場にいると周囲がつらくなっていく「不平不満が多い人」への対処法を考えていきましょう。
不平不満が多い人の心理
不平不満が多い人は愚痴が多い人であり、「認められたい気持ちは人一倍強いが、満たされていない」かつ「自己中心的で、多様性に対する理解が欠如している」人だといえます。
なぜそんな状態になるのか、不平不満が多い人の心理を見ていきましょう。
(1)負けず嫌いで、自分が一番になりたい
「周囲の人間に勝ちたい」という気持ちが強いのに満たされない人は、不平不満が多くなります。
競争意識が強く、集団の中で一番になりたいと思うため、マウンティングをして自分が優れていることを誇示しようとしているのです。
(2)他人との比較で自分の立ち位置を評価している
「不平不満」とは周囲の人間や環境、待遇といった他者との比較によって生まれることがほとんどです。
自分自身が満足しているかどうかという観点ではなく、他人と比較して優劣や上下を決めてしまう心理があるため、常に不満を抱えています。
(3)承認欲求が強い
自分ががんばっているのに報われないと思うと、人はモチベーションが保てなくなります。
承認欲求が強い人は不平不満が多くなりがりで、「自分の苦労やがんばりを周囲がケアしてくれていない」と思っている可能性があります。
「もっとわかってほしい」「労わってほしい」という気持ちから、自分の大変な状況を周囲に話してしまうのです。
不平不満が多い人の特徴
「不平不満ばかり言う人」とは、ひと言で言ってしまえば「自己解決能力が低い人」です。
不満やストレスに対して、他人に依存して「自分以外の誰かに吐き出す」ということ以外に、根本解決のために自ら行動しないのです。
続いては、不満ばかり言う人の特徴を見てみましょう。
(1)自分の常識が世界の常識だと思っている
不満が多い人は、自分とちがう考え方や感性を持った人を認められないという特徴があります。
人の常識は、バックグラウンドによってちがいます。
しかし、多様性という感覚がないため「Aと言ったらA?のはずなのに、なんでBなの!?」と、自分の感覚・感性が絶対だと思い込んで歩み寄ることをしないため、不平不満が爆発します。
(2)プライドが高く、他人を見下している
自分自身は常に正しくて、まわりがまちがっているという考え方をする点が特徴です。
自分が正しいと疑わず、周囲の人間より自分が優れていると思っており、自分の思うように動かない人間を「そんなこともできない人たち」と見下しています。
そのため、周囲に対する不平不満があふれてしまうのです。
(3)人のアドバイスを素直に聞かない
不平不満が多い人は、周囲の人に愚痴を吐き出した結果、アドバイスをもらったとしても実行しません。
「でも」「だって」「私がやる話なの?」など、何かにつけてやらない理由を語り、自分の正当性を主張します。
すべてを素直に聞くことがいいわけではないですが、自分が正しいことを疑わず、周囲のアドバイスを聞けないという点は非常にマイナスです。