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つらい便秘にポッコリお腹を下剤を使わずに解消する方法は? 漢方薬が効く!?

N美さんの初診問診票はこんな感じです。あなたの傾向とは似ている? 似ていない?

 

 

丸山先生「N美さんには大建中湯(だいけんちゅうとう)を処方します。この漢方薬を1日に3回ずつ飲んでください。それからビールはしばらく禁止です」
N美「ビ、ビール禁止? そんなー!」

丸山先生「まあまあ、落ち着いて。まず大建中湯について説明しますね。これは『虚証』と『寒証』に効く漢方薬です。『寒証』とは、簡単に言うと体が冷えている状態です。大建中湯はお腹を温めて動かし、腸の働きを助けます」

Point! 丸山先生の初心者講座1

大建中湯は、下痢でも便秘でも、お腹の痛みの原因が冷えである場合に処方される漢方薬です。

N美「確かに冷え症なので、温めてくれる漢方薬は良さそうです」
丸山先生「ちなみに、名前の終わりに『湯』とつく漢方薬は、お湯に溶かして飲むとより効果が高いですよ。また、ビールは体を冷やしてしまう飲み物。N美さんはいま、冷えを避けなければならない状態なので、しばらくは控えてください。アルコールなら、焼酎のお湯割りやホットワインなど温かいものがいいでしょう」
N美「わかりました。便秘が治るまでは我慢します。ストレスは関係ないんですか?」

丸山先生「N美さんはもともと食が細いし胃腸も弱いタイプ。そこへストレスがきっかけで、胃腸の動き、特に腸のぜん動運動が弱くなって便が出にくくなったのでしょう。腸の動きが悪くなったことで、腸の中にガスも溜まり、ガスで腸が伸びてしまって余計に腸が収縮できなくなってしまった。悪循環に陥ってしまったのですね」
N美「確かに、お腹が動いている感じが最近まったくしないですし、ガスは溜まる一方です」

丸山先生「まずは漢方薬でお腹を動かすお手伝いをします。冷えはお腹の動きにもよくないですから、普段から体を温めることも忘れずに」
N美「そうですよね。わかりました」

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