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クーラー病・冷房病対策におすすめの漢方薬は?

草鹿砥先生「G子さんには、真武湯(しんぶとう)を処方しますね。お湯で飲むといいですよ」

Point! 草鹿砥先生の初心者講座

身体をあたためる漢方薬なので、お湯に溶かして飲むのがオススメです(漢方薬の服用方法は、医師、薬剤師の指示にしたがってください)。

G子「冷たいものが嫌いなのでちょうどよかったです。これで冷え性が治るんですか?」

草鹿砥先生「なぜこの漢方薬を選んだのかをご説明しますね。G子さんの場合、身体をあたためるためのパワーが足りないのです。また、代謝が悪く身体がだるい、めまいやむくみという症状からは水のバランスが崩れていることも考えられます。身体を温め、水のバランスを整えるのが真武湯です」
G子「パワー不足は確かにいつも感じています……」

草鹿砥先生「G子さんは、お腹が弱いという特徴もありますね。冷え症の人には多い症状です。真武湯は下痢の改善にも役立つはずですよ」
G子「お腹がすぐ冷えちゃうんですよね」

草鹿砥先生「日ごろから気をつけていると思いますが、できるだけ身体を冷やさないよう、外側からもあたためましょう。手足、腰部、腹部はもちろん、首まわりにもスカーフなどを巻いてみては? 冷房の風は上からくることが多いので、首をあたためるのも重要なんです」
G子「下半身にブランケットをかけていたけれど、そういえば首はあたためていませんでした」

草鹿砥先生「これでまず、2週間様子を見てみましょう」
G子「わかりました」

~約2週間後の再診~

草鹿砥先生「経過はどうですか?」
G子「漢方を飲むと、身体があたたまるのがわかります。あと、身体の重だるい感じが少し減ってきたような感じがします」

草鹿砥先生「めまいはどうですか?」
G子「以前はときどき、まっすぐ歩けないような、ふわふわした感じのめまいがあったのですが、そういえば減ってきたみたい」

草鹿砥先生「身体に合っているみたいですね。このまま続けてみましょう」

 

~約4週間後の再診~
草鹿砥先生「少し顔色がよくなりましたね」
G子「同僚からも言われました! 冷えはまだ感じますが、首をあたためているし、以前ほどはつらくないです」

草鹿砥先生「お腹の調子はどう?」
G子「まだ軟便ですが、以前のような下痢はこのところありません」

草鹿砥先生「頑固な冷えには根気よくつき合いましょう」
G子「そうですね。このままもう少し服用を続けてみます!」

(取材協力:草鹿砥千絵、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.09)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年07月16日に公開されたものです

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