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#5 建築デザイナー・モデル の場合

#わたしの“カラダ”をつくるもの

ありのままの自分を好きになりたいけれど、受け入れられない。「ボディポジティブ」という言葉はあるけれど、体現するのはそんなに簡単なことじゃありません。この連載では、読者世代の輝く女性たちに、“自分のカラダ”を好きでいるためのメソッドを教えてもらいます。

ありのままの自分を好きになりたいけれど、受け入れられない……そんな方も多いのではないでしょうか? 「ボディポジティブ」という言葉がありますが、体現するのはそんなに簡単なことじゃありません。

だけど、ありのままの自分を受け入れて、堂々と生きている女性はかっこいい! そんな輝く女性は、どんなことを大切に過ごししているのでしょうか?

第5回は、建築デザイナーモデルサリー楓さんに、“自分のカラダ”を好きでいるためのメソッドを教えてもらいました。セクシャルマイノリティ当事者として社会問題に向き合うべく、モデルやコメンテーターとしても活躍する彼女は、いったいどのように自分のカラダと向き合っているのでしょうか?

コンプレックスを武器に「この体だからできること」を見つける

サリー楓さん

1993年、京都生まれ。幼少期より建築に興味を持ち、慶應義塾大学大学院で建築を学ぶ。日建設計の都市・空間デザインを提案するNADにてコンサルタントとして活躍。『Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022』受賞。

Q1.自分のカラダのチャームポイントを教えてください!

身長が高いのが好きなところです。思春期は周囲よりも身長が高いことをずっとコンプレックスに感じていましたが、今ではファッションの選択肢を広げてくれるひとつの要素として自分の身長を受け入れています。もし周囲よりも身長が低く生まれたとしても、その身長を活かしたファッションを楽しんでいたと思います。

Q2.自分のカラダを好きでいるためのマイルールはありますか?

色白であればシルバーのアクセサリーが馴染みやすい、日焼けするとゴールドが似合いやすいなど、生まれ持った身体の特徴は「できること」「できないこと」が背中合わせになることが多いと思います。

私の場合は積極的に「この身体だからできること」を見つけることで、自身の身体を肯定するようにしています。

Q3.食事で気をつけていることはありますか?

出先で誘惑に負けてオーダーしたラーメン(チャーシューの代わりに焼かれた鮎が添えられている)

夕食を寝る直前に食べない、朝食はヨーグルトだけでもいいから必ず食べるなど、食事を摂るタイミングが乱れないように工夫しています

食事を工夫するのは体型を維持するためではなく、健康を維持するためのものだと思っているので、ラーメンや焼き肉など脂質が多いものが食べたいときも我慢せずに食べます。そういうときは、ひと駅手前で電車を降りて、いつもより歩いて帰るようにしています。

Q4.普段から運動はしていますか?

「週に何回運動する」など目標を立てると窮屈に感じるし、義務感が出て楽しくなくなってしまうので、目標は立てずに「今日は疲れそうだな」と思ったときに半身浴とストレッチをするようにしています。

健康のための散歩で立ち寄った岡本太郎記念館

疲れてからマッサージなどに通う方も多いですが、疲れを感じる前に行動することで疲れを未然に防ぐほうが、幸福度が高い気がします。

Q5.もっと自分のことを好きになるために、今後挑戦したいことがあれば教えてください!

スマホにアプリを使った時間を振り返ることができる機能がついているのですが、1週間で36時間もSNSを見ていたことが分かり、かなりショックを受けました。それは、新しい情報に触れ続けないと刺激を感じなくなる、繋がっていないと不安になっているということだと思います。

「いざ、デジタルデトックス!」というほど意気込むつもりはないですが、電車の中ではSNSじゃなくて本を読むようにしたいと思います。

あなただからできることを探してみて

身長や骨格、生まれ持った体の特徴は人それぞれ。それによって似合うものやできることが異なることもありますよね。もちろん、そんなことを気にせずに、好きなものを身につけ、好きなことをやればいいのかもしれません。

でも、好きなものに囲まれても、コンプレックスが改善されないようなら、「今の自分の体だからできること」を探してみると、今まで悩んできた特徴が、一気に強みになることも。サリーさんのように、積極的に“私の身体だからできること”を探すことで、新しい自分として、自分の苦手な部分を受け入れられるのではないでしょうか。

(協力:サリー楓、編集:鈴木麻葉/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2023年08月01日に公開されたものです

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