ダウンタイムはどれくらい? 何がつらい? 「脂肪吸引」経験者が語るリアルな声
4割以上が「術後に鎮痛剤を飲んだ」と回答
脂肪吸引・注入施術を受けたい方にとって、ダウンタイムで感じる痛みや腫れなどはできるだけ抑えたいところですよね。施術を経験した人は、ダウンタイムの症状を抑えるために何か工夫していたのでしょうか。
そこで、「ダウンタイムを抑えるために工夫したことはありますか?(複数回答可)」と質問したところ、「鎮痛剤を飲んだ(42.7%)」との回答が最も多く、次いで「施術部位を冷やした(23.4%)」「マッサージをした(19.3%)」と続きました。
やはり、ダウンタイムで一番不安を感じる症状は「痛み」なのかもしれません。その他にも施術部位を冷やしたり、マッサージをしたりと、症状に合わせたアフターケアを取り入れている人が多かったようです。
吉田医師の解説
この回答に対して吉田先生は「症状に合わせて適切なアフターケアをされていたようですね。この回答欄にはありませんが、圧迫着の着用もダウンタイム緩和に有効です。外的刺激から患部を守って痛みを防ぐのはもちろん、腫れやむくみ、内出血の緩和にも効果が期待できます。
また、患者様より『むくみ改善のために利尿剤を飲んでも良いですか?』とご質問をいただくこともありますが、その必要はありません。利尿剤の使用によって脱水症状になってしまう可能性がありますので、服用はお控えください。ダウンタイムは時間の経過とともに必ず改善されるものですから、焦らずに時間経過を待つことも大切です。」とコメントしました。
ダウンタイムが軽くなる方法を知る人は、わずか3割程度
脂肪吸引・脂肪注入にダウンタイムは付き物ですが、麻酔や施術のやり方によってダウンタイムの程度を抑えることができます。
果たしてこの事実、どれほどの施術経験者が認識しているのでしょうか。その認知度を調査してみました。
「麻酔、施術方法によってダウンタイムを抑えられることをご存じですか?」と質問したところ、「聞いたことはあるが詳しくは知らない(46.7%)」と回答した人が最も多く、次いで「知っている(27.9%)」「知らない(25.4%)」と続きました。
なんと「知っている」と答えた人はわずか3割程度に。多くの人は、ダウンタイムを抑えられる方法を詳しく知る前に施術を経験したようです。
したがって、辛いダウンタイムを経験した人が多いことが推測されますが、「ダウンタイムさえなければまた受けたい」と思う人はどれほどいるのでしょうか。
先ほどの質問に続いて「ダウンタイムがなければ、また施術を受けたいと思いますか?」と質問したところ、8割近くが「とてもそう思う(33.1%)」「ある程度そう思う(45.2%)」と回答しました。
最後に、ダウンタイムがなければまた施術を受けたいと思った理由について聞いてみました。
つらいダウンタイムがなければ施術を受けたいと思った理由
「とてもそう思う」
・ダウンタイムはつらかったけれど、ダイエットでは痩せなかった部位が痩せたから(20代/女性/東京都/二の腕・お腹・腰・お尻の脂肪吸引・胸の脂肪注入)
・自力でのダイエットに限界を感じており、痛みやリスクはあるがとても効果的だから(30代/女性/北海道/脚の脂肪吸引)
「ある程度そう思う」
・他にも細くなりたいところがあるから(20代/女性/岩手県/二の腕の脂肪吸引)
・周りにばれずに素早く復帰できるなら考えてみたいから(40代/女性/兵庫県/顔の脂肪吸引)
吉田医師の解説
「脂肪吸引・脂肪注入は効果が高く、患者様の満足度も非常に高い施術です。しかし、『痛みが怖い』『連休が取れない』『パートナーにバレてしまう』といった理由で施術を躊躇される方も少なくないはず。どれだけ効果が高い施術と分かっていても、ダウンタイムが足かせになってしまうのも無理はありません。
ですが、ダウンタイムを理由に施術を諦める必要はありません。私が勤務するクリニックでは、患者様の術後の生活を第一に考え、麻酔や施術方法、傷の縫合方法などを工夫し、ダウンタイムを軽減する手法を取り入れています。手術翌日から仕事に復帰できるのも、この取り組みがあってこそ。脂肪吸引・脂肪注入専門のクリニックですが、二度目の施術を受けてくださるリピーターの方も大勢いらっしゃいます。」とコメントしています。
ダウンタイムをゼロにはできないが、軽減することはできる
吉田先生によると「患者様が施術を受けた先には、仕事、家事、育児といった日常があります。『痛みで仕事に行けなかったらどうしよう』『腫れが引かなくて子どもを抱っこできなかったらどうしよう』。そんな日常生活における影響を考えると、施術を受ける踏ん切りがつかない気持ちも大いに理解できますし、調査結果の通り、実際に辛い経験をされた方がいらっしゃるのも事実です。
しかし、現在は痛みや腫れを最小限に抑え、施術翌日から仕事に行ける時代であることを忘れないでください。私が勤務するクリニックでは『脂肪吸引の常識を変える』というスローガンを掲げ、数々のダウンタイム軽減法を取り入れ、患者様が1日でも早く回復できるようにしています。その結果、施術を受けられた方からは『思ったより痛くなかったです』『次の日から仕事に行けました』といったイメージとは真逆のお声をいただいています。
このダウンタイム軽減法がもっと認知されれば、施術に対する世の中の認識も、より前向きなものに変わっていくはず。5年後、10年後に同じような調査をすると、今とはまた違った興味深い結果になるかもしれません。」とコメントしています。
調査概要
脂肪吸引・注入のダウンタイム調査
【調査期間】2022年10月31日~11月2日
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,004人(20代230人、30代279人、40代259人、50代236人)
【調査対象】脂肪吸引・注入施術の経験者
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ
(エボル)
※この記事は2022年12月13日に公開されたものです