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睡眠研究のプロが発表。“睡眠の質”は働き方・モチベーションに影響アリ⁉

#ヘルシーニュース

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ブレインスリープはこのほど、有職者1万人を対象とした「睡眠偏差値調査2024」を実施しました。

同社は、“睡眠ソリューションカンパニー”として創業当初から「睡眠の質」の重要性に着目し、睡眠の質を向上するための商品やサービスの提供、正しい情報発信を行ってきました。

その5年間で「睡眠偏差値調査」をはじめ日本における様々な睡眠データの収集を行っており、今回「睡眠の質」が生産性や経済損失額、モチベーションへ影響を与える可能性があることがわかりました。

また睡眠計測をすることで夜間の睡眠の質の向上にとどまらず、翌日のモチベーションアップや日中の活動量の増加に寄与する可能性が確認されました。

日本における睡眠の現状は?

2024年の有職者1万人を対象とした今回の「睡眠偏差値調査2024」において、日本における平均睡眠時間は6時間50分と、過去5年の調査において最も長い時間となり、調査開始時の2020年と比較すると23分睡眠時間は増加しています。

しかし、依然としてOECD加盟国の平均睡眠時間である8時間28分と比較すると著しく短く、日本の睡眠は世界でも最低水準であると言えます。

一方、平均睡眠の質スコアはほぼ横ばいで推移しており、睡眠の質の改善は進んでいない状況です。

睡眠と仕事の関係性

同調査において、睡眠が生産性に影響を与えていると感じているかの設問に「強く影響している」と回答した人は20.4%、「影響している」と回答した人は49.6%と全体の70%が睡眠と生産性の関連性を感じていました。

この結果から睡眠は単なる休息ではなく、日中のパフォーマンス向上に不可欠であるという認識が広まっていることがわかりました。

同調査では、睡眠の質は生産性と相関が見られ、睡眠の質が高い人は生産性が高い傾向にありました。一方、睡眠時間には生産性との明確な相関は認められませんでした。

同様に経済損失額についても、睡眠の質は相関が見られる一方、睡眠時間には相関が見られませんでした。

またメンタルヘルスと長時間労働の関係性が注目されていますが、近年の研究によれば、長時間労働が直接的なメンタルヘルス悪化の原因ではなく、むしろ長時間労働による睡眠不足がメンタルヘルス悪化の原因となっていることが報告されています。

同調査では睡眠と残業時間に関して調査をしたところ、睡眠の質が高いAランク群は残業時間0時間未満の割合が66%と高く、ランクが下がるほどその割合が低下することがわかりました。残業時間と睡眠の質には相関があることがわかります。

さらに「仕事に行くのが憂鬱と感じた日数」に関する設問では、睡眠の質が低いDランク群は仕事が憂鬱と感じている日数が長く、週5日以上と回答した人は35%、それに対して睡眠の質が高いAランク群は70%が週0日という回答でした。

これらの結果から「睡眠の質」がメンタルヘルスに対しても影響を与えている可能性が示唆されます。

睡眠と生活習慣

次に寝る前の習慣に関する調査では、睡眠の質が高い群と低い群で比較した結果、睡眠の質が高い群では睡眠の質を阻害する習慣を実施する頻度が少ないことが明らかとなりました。

顕著な差が見られた項目が下記の4点となります。

・就寝前にコンピューター、スマホ、タブレットの画面を見る
・テレビやライトをつけたまま眠る
・就寝前にお酒を飲む
・いつも異なった時間に就寝する

睡眠計測による行動変容の効果

同社では睡眠を計測するウェアラブルデバイス「ブレインスリープ コイン」を2022年10月より一般販売しています。ブレインスリープ コインは睡眠を計測するたびに「スリープ コイン」が貯まり、会員ランクが上がります。そこで会員ランク毎の睡眠スコア「スリープ スコア」を比較した結果、会員ランクが高い(計測回数が多い)ほど、スリープ スコアが高いことがわかりました。

さらに今回の調査ではブレインスリープ コインを利用し始めてからの変化についてユーザーにヒアリングを行いました。その結果、多くのユーザーがブレインスリープ コインでの計測を始めてから朝の気分がプラスになったことがわかりました。

また、今回アンケート調査に協力した人で自身でも睡眠の質の改善を実感している人のスリープ スコアの変化を見てみると、計測を続けることで次第に睡眠の質に重要な寝始めの90分の深い睡眠の割合が増加していました。

これらの結果から、睡眠計測を行うことが自身の睡眠状況を把握し、その結果に基づいて行動を変えることで睡眠の質が改善された可能性が考えられます。

【調査概要】

調査手法:web調査
対象地域:全国
対象者条件:男女
サンプル数:n=10,000ss
調査実施期間:2024年1月
※集団間の睡眠偏差値、スコアの比較においては、一元分散分析、あるいはt-検定を行い、有意水準5%以下を統計的に有意な差と判定し記載しました
※昨年と一部対象者、調査項目を変えて調査を行っています

睡眠偏差値® 調査結果ページ
https://brain-sleep.com/service/sleepdeviationvalue/research2024/

(エボル)

※この記事は2024年04月24日に公開されたものです

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ネットを中心にさまざまなサービスやビジネスを創造する企業。特にコンテンツ開発分野においては、さまざまな分野で活躍する多彩なライター陣と経験豊かなエディターを中心に各ネットメディア向けて最適化された、品質の高いコンテンツを企画制作しています。マイナビウーマンではニュース記事を担当。
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