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「所存です」の意味と正しい使い方。類語・言い換え表現を解説【例文付】

にほんご倶楽部

「所存です」の類語・言い換え表現

自分の意見を伝える時に使う「所存です」は、他の言葉にも言い換えが可能です。使う相手や場面に応じて、適切な言葉を使い分けましょう。

(1)「存じます」

目上の人に要望や依頼を伝える際は、「存じます」に言い換えができます。この場合の「存ずる」には、次のような意味があります。

ぞん・ずる【存ずる】 の解説
1 「知る」「承知する」の意の謙譲語。「知らぬ―・ぜぬでらちがあかない」
2 「思う」「考える」の意の謙譲語。「お変わりなくお過ごしのことと―・じます」

出典:『デジタル大辞泉』(小学館)

「存ずる」は、「思う」や「考える」の謙譲語であり、「所存です」と同じ意味を持つ言葉です。

例文

・「お手数ですが、資料が届き次第ご連絡頂きたく存じます

・「ご多忙の折恐縮ですが、一度お会いする機会をいただきたく存じます

「存じます」は、例文のように相手にお願い事をしたい時に使える表現です。頭に「お手数ですが」「恐縮ですが」といった言葉を付け加えると、さらに相手の都合に配慮した丁寧な言い方となります。

参考記事はこちら▼

「存じます」の正しい意味と使い方を例文付きで解説。併せて、言い換え表現や注意点をご紹介します。

参考記事はこちら▼

ライティングコーチの前田めぐるさんに、意味や使い方、言い換え表現を紹介してもらいます。

(2)「次第です」

「所存です」は「次第です」という言葉にも言い換えが可能です。目上の人に事の経緯を説明する時には、「次第です」という言葉に言い換えても良いでしょう。

例文

・「B社のご意向により、急遽プランを変更した次第です

・「会議の日程に変更が生じたため、ご連絡させていただいた次第です

ただし、「次第」には「考え」や「思い」という意味はないため、自分の意見や決意を伝える時には「所存です」を用いる方が適切です。

(3)「意向です」

自分の意見や考えを伝える時は、「意向です」にも言い換えられます。「意向」には、「思惑」「考え」という意味があるため、「所存です」と同じ意味として用いることができますよ。

例文

・「この資料が出来上がり次第、先方へ直接お届けする意向です

・「本プロジェクトについては、今期の予算と調整しながら進めていく意向です

前述のとおり「所存」は謙譲語であるため、相手の考えを指す場合には使えません。一方、「意向」には謙譲語としての意味は含まれていないことから、相手の考えや意見を尋ねたい時には、「所存」ではなく「意向」を用いましょう。

(4)「つもりです」

前述のとおり、口語で表現する場合には「つもりです」と言い換えることもできます。よりシンプルな表現を使いたい時に覚えておくと良いでしょう。

例文

・「○○の件ですが、A社にお願いするつもりです

・「明日中にはご連絡するつもりです

「所存です」よりも柔らかい印象となるため、シーンを選ばずに使いやすい表現です。

(5)「して参ります」

「○○して参ります」も「所存です」と同じく、自分の意向を丁寧に伝える敬語表現です。

例文

・「今後はより業務を効率化できるよう、全力を尽くして参ります

・「最善を尽くして参りますので、何卒よろしくお願いいたします」

「○○していきます」の謙譲表現であり、「行きます」という意味だけではなく、持続的な意思を表明する時にも使えますよ。

▶次のページでは、「所存です」を英語の英語表現を紹介します。

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